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2013年 11月 13日(水) 曇り時々晴れ  気温5〜13度 水温9度

自然渓流が閉まって1か月半 なかなか秋にならずに大きな台風が来たりした今年だったが
遂に朝晩寒く成り 暖房が活躍を始めた

紅葉の頃合いとばかりに 休みを取り釣り具をmocoに放り込んだらエンジンスタート
何気なく165号線を走り青山峠を進むと 忘れていた台風の爪痕がまざまざと現れた、片側交互通行や通行止めの迂回
今年はいや今年も気候が不安定だったし 紅葉せずに落葉して行く木々も多いとも聞く
昨年も一昨年も紅葉に乗り遅れてしまったし 今日ももしかして???と思いながら 黒滝を超えトンネルを超え
最後の信号を左折ししばらく行くと 鮮やかな紅葉! しかも山の頂には白い雪
紅葉の山々に粉砂糖のトッピング
なんて美しい秋の風景 もうこれだけで幸せ100パーセントだ



かけがえの無い四季のある日本の自然

漁協で入漁券を買うと NO.5 先ず先ずの番号だなと思いつつ トンネルの上に進んで行くと
沢山の人 殆どの人が一眼レフカメラと三脚を手に景色の一部を切り取っている

凛とした空気と景色は美しく 良い日にやって来たと思いながら変身していると寒さがしんしんと凍みてくる
道路からお気に入りのポイントを見ると 左程魚影は濃く無かったが空いていたので
大岩の上から先ずはヘアカディスを流れに乗せてみるが 見える魚は居るが浮上して来ない
システムを変えニンフを結んでやって見るが マーカーが引き込まれる事は無く 対岸の足跡ばかりが目につく

少し上流に進み チャレンジは向かって右の瀬〜左の弛み〜また右の瀬・・・反応が無い・・・
おかし〜な〜 1匹くらい遊んでくれても良いのにな〜 と瀬頭の左岸側に ポッチャン ポッチャン
すると マーカーが”クッ”と引かれ一瞬 手に感触が来た
もうこのポイントしか無いとしんじて更に数投すると マーカーが不自然に止まったのでロッドを立てると ”グイ〜!” と来た
遂に来た〜と思ったが 魚が力強く動いた瞬間 ”ブチッ” 何度も釣行に使った5Xリーダーの先端から切れた
何とも言えない虚脱感と 魚にフックとマーカーをくっ付けたまま回収出来ない罪悪感の中
もう一度 しっかりティペットを結び 岩井キャスパーとマーカーをセットしたら先程のポイントに再チャレンジ
3度目のアタックは難しいかな〜と思っていたら 来た来た〜”ズドン”と来ましたよ
重い引きを慎重に慎重に寄せては離れ 寄せては離れ 寒さを忘れる一時を楽しむ
遂にネットに収まった虹鱒君は丸々と太り鰭も張ったグッドコンディションの大きな魚だった
いや〜 良かった良かった



秋の天川で出逢える 良い魚

同じポイントでもう一匹のカワイイレインボーちゃんが遊んでくれたら 少し場が荒れたみたいだったので
サイドに投げ下流に流し込むようにしながら 2〜3歩ずつ釣り下って行く
久々の川歩きに足が上がっていなかったのを ボウズを回避した安堵感によって忘れていたら
何て事ないギャップにつまずき 朝から沈! 情けないやら恥ずかしやらで 何故か笑いが込み上げて来た
ベストを脱いで岸辺にて逆さま向けてポケットに溜った水を捨て 濡れた袖はブンブン振って 若干脱水した後もう一度流れに向かうと
何匹かの虹鱒君が遊んでくれた

ポイントを変えようと下流に向かい道路を歩いて行くと 御手洗渓谷の紅葉を楽しみに来た人たちの多さに驚く
ざっと見て 百人は居るんじゃないだろうか?半数以上が一眼レフカメラ残りの又半分がスマホという感じで
美しい自然の風景を切り取っていたり おしゃべりしたりしている中を 濡れたベストで歩くのはチョット恰好悪かったが
思っていたポイントには人が居たので 人ごみの中 Uターンして少し戻ってトンネル下のプールで昼まで遊んだ


温かいカップラーメンでランチを済ませ午後はもう一度下流へ向かった
2度目のコケの無き様ゆっくり岩場を下り川岸に降りたら フライにドレッシングを施す
午前のプールには表層に浮いて時折ライズリングを広げるターゲットが居たのですが、食わす事は叶わなかったので
瀬に泳ぐ虹鱒君ならドライフライを口にしてくれるだろうと言う目論見です

半時間ほどの沈黙の後 駆け上がりの最終でフライを影が追ったが あと少しの所ドラッグが掛かりフライが高速で流下してしまった
千載一隅のチャンスを逃したか?と思ったが 暫くすると同じ奴か違う奴かは分からないが小さなライズが見えた
ダウンクロスにポジションを替え #19番のパラシュートを再ドレッシングしライズポイント上流にソフトプレゼンテーション
我ながら上手く行き ライズポイントまで5・4・3・2・1・0 沈黙・・・
駄目なのね〜と思いながら フライが流れ切るのを待って居たら ”バサ” 派手な水飛沫を上げて水面を割る奴が居た
あまりの派手さに 食ってないんじゃないの〜って 半信半疑でロッドを立てると ”ググッ!”と来た
瀬の魚はプールの奴とは一味違う元気者で 移動スピードが速いのと2度のジャンプにドキッと心が震えた
小さなフライと7Xのティペットにヒヤヒヤしながら 数メートル下流まで下らされたが 無事キャッチ
いや〜やっぱりドライフライの釣りはおもろいわ〜



美しい流れの中 ドライフライで釣れてくれた 元気なレインボー

その後も ドライで釣り上がる
今日の状況下 釣果的には沈める釣りに分が有るのは明白だが
ゆったりとしたリズムでロッドを振り水面を流れるフライを無心で追う
時折 心優しい虹鱒君が水面を割ってロッドを曲げてくれる
僕って幸せもんだね そう思う

そうこうしていたら 午前と同じトンネル下のプールにやって来た
朝のライズポイントと その奥の岩盤沿いの2か所に やる気の有りそうな奴が見えた
1投目しかチャンスは無いと思い 慎重にプレゼンした小さめのドライフライに気がついたターゲットは
ス〜っと寄って来て品定めをして帰って行ってしまった・・・ 2投目以降は見にすら来ない・・・ 賢い・・・
奥のもう一匹はとチャレンジするも こちらも同じ いやそれ以上にひどい 僕のフライを無視してすぐ横でライズするなんて・・・

ここを最終ポイントとおもっていたので ドライを諦めニンフに替えると
3匹程虹鱒君が遊んでくれた
よしよし 今日はこのぐらいにしておいてやろう



ドライでもニンフでも秋の天川は楽しめます






本日の釣果

虹鱒君 10匹くらい



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