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2013年 9月28日(土) 晴  気温17〜26度 水温17度

お彼岸は過ぎていたが 今日は田舎に向かい 実家でお線香を拝借しご先祖様の眠る墓に手を合わせる
で その後は勿論川に向かい 禁漁直前のオラが川に渓魚が残っているかどうかを確かめる

先週末の台風で水は出たが殆ど被害は発生しなかったし 今日の水は好い加減だろうとnishideオヤジが言っていた
事実 流れは増水が落ち着いて適水量だった

何時もの場所にmocoを停め 久しぶりにウエーダーを履いたまでは良かったがグラベルガードを忘れてしまったので
フクラハギから足首までのホールド感が無く 何となく落ち着かない
とは言っても流れに立ってしまえばそんな事は忘れて 水面にヘアカディスを浮かべて行くだけだった

10分・・20分・・・ 全く反応が無い・・・・
水量は良くても 秋の大雨が水温を下げ渓魚の活性を下げたせいか? 夏の渇水期にみんな茹ってしまったのか? はたまた釣り人や川鵜に喰いつくされたのか?
30分:ようやく反応、40分:小さな反応にフライが大きすぎるみたいだったのでソラックスダン#19にチェンジ
50分 ”ふ〜!” ようやくアメゴちゃんをヒット!
キラキラ クルクル 水中を走り抵抗する娘を 頃合い見計らって引っこ抜き少しの間岸側でブラブラさせつつランディングネットを足元の流れで湿らせ
ネットを腰の高さに掲げつつロッドを操作し確実に空中でネットインさせ流れに浸したら
僕もアメゴちゃんも 一安心 って感じ
大きな顔に少し細身の体 体色もうっすらと錆の入り始めたような渓魚に若干の儚さを感じる
”う〜ん 秋だね〜”



秋 居残りアメゴちゃん!

毎年 最終盤に訪れている田舎の渓、毎年 最終までそこそこ楽しませてくれるマイナーな流れだが
やはりこの夏の暑さと渇水 そして上流で行われている災害復旧工事の影響も有って 渓魚には特に厳しいシーズンだったのだろう
1匹との出逢いを果たした後はプレッシャーも楽になり 釣れ始めるのがセオリーだが今日はそんな風には行かない

夏ヤマメ1里1匹 よりは少しは反応するが チビッ子のくせに好き嫌いが多いみたいでなかなかフッキングしない
それでも正午までにどうにか2匹の出逢いを追加
しかも 今季最少のチビッ子 7.5cm ミニュチワみたいな可愛いアメゴちゃんと出逢い 違う意味で嬉しく思い
チビッ子マスターと呼ばれた 僕の腕もまだまだ健在だなと”ニヤリ”



夏が終わり秋が始まる  でもアメゴちゃんは生まれたての可愛らしさ

一旦上がって 場所を神社の方に移し再チャレンジしようと進んで行ったが
此処にも其処にも釣り人らし車、合計3台をパスし何時もの入渓点はと見ると奇跡的に車は無かった
が mocoから降りて深呼吸していたら上流100m程の所で長竿を振っている釣り人を発見したので 2台目と3台目の間に入ろうと下って行くと
3台目のオジサンが車に戻って来た所に遭遇
「どうでした〜?」と声を掛けると、人懐っこそうな笑顔で「いや〜駄目だ〜今日は4っつだけだ」
ふむふむエサ釣りさんでもそんなもんだよね〜と思っていたら 「一番大きいので27cm チビッ子は返してやったよ〜」 と聞いてちょっとショック
でも 小さいのを返してくれたと聞いて 僕は少々嬉しくなった
オジサンが続ける 「一昨日も来て40匹程釣ったんで今日も来たけど、流石に厳しいね〜毎年尺上を1本は釣るんだけど、今年は駄目だったよ!」
驚くべき言葉に 愕然としたが、いつかは尺の夢が残っているとも思いドキドキし、もしかしたら今日?なんて妄想も芽生えてしまった

少し下って 入渓し小さなソラックスダンを流れに浮かべて行くが・・・
甘くは無い、朝と同じ いや それ以上に厳しい状況に 午後はボウズも有るかも・・・
そう思いながらも油断せずに釣り上がって行くと 足跡が薄く成った所からようやく反応が増え 遂に午後のアメゴちゃんと出逢う事が叶った
ほっと一息 ベストからお茶を取り出し乾いた喉に流し込むと 爽やかな風がサ〜っと吹いた



整ったパーマークの 美しい渓流の宝石

そこから暫くが竿抜けだった様で 明らかに反応が上がった
と言っても 渋い反応が時折フライを揺らす程度で有ったが 今までの状況と比べたら何と楽しい区間だっただろう
良さげな瀬の真ん中から飛び出した一匹は 今日一番大きな17cm程だったが良い引きで楽しませてくれた

その体には三重県の渓魚では見たことの無かった チョウモドキ が引っ付いていた!!
僕を楽しませてくれたアメゴちゃんへのお礼とばかりに そいつを捕まえ・・逃げるな・・捕まえ・・捕まえてポ〜イ
思うに渇水期にじっとしていたアメゴちゃんに乗っかったチョウモドキが、このまま一生お世話に成ろうと引っ付いて居たに違いない
痒かったり吸われたりしたストレスから解放されたアメゴちゃんが 来年尺になって挨拶に来てくれる事を夢見て優しくリリース
良い事をしたな〜と思いながら竿を振って行くと もう一匹可愛いアメゴちゃんが遊んでくれた



アメゴちゃんの瀬には寄生虫が居た   この瀬も夏はチョロチョロだったんだろう   もう一匹がラストの1匹

暫く行くと くっきり足跡が復活し 反応が消滅した
今日はここまで、竿を仕舞った



今回の釣果 今日も苦戦 チビッ子アメゴちゃん 7匹



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