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2013年 9月13日(土) 晴  気温35度 水温18度

シーズン終盤は 人で込み合うであろう長野や岐阜を避けて ホームグランドで遊ぶ
何処へ行っても暑くって渇水だろうから少しでも涼しく水の多そうな源流部を目指してmocoを走らせ目的の駐車ポイント
割と早い目に来たからか幸いにも誰も居ないので ゆっくり時間を掛けて変身する
今日は一旦流れに降りたら 飽きるまで川遊びをするつもりで ベストの背中にオニギリを詰め込み諸々の道具も確認したら
崖を下って流れに降り立った と その瞬間下流で動く黒い影が目の端に
”ドキ!”
熊? かと思うほど黒い体躯だったが 歩き方が偶蹄目だったので 大きさから黒い鹿?かとも思ったが イマイチ動きが遅い
って言う事は 黒くてデッカイ猪! 暑さから水浴びにでもやって来ていた所に変なおっさんが来たので渋々帰って行くって感じかな
かなり大きな猪だったので襲ってきたらどうしよう・・・と思っていたが、向こうも平和主義者だったみたいで ゆっくり足場を確認しながら下って行ってくれた



猪だよね?

今日は 7月終盤の木曽で折ってしまった J-streamが 新品になって帰って来ていたのでそいつを竿袋に入れ
何度も使ったリーダーが繋がったリールはポケットに入れて 崖を下って来ての猪遭遇
息を整えつつ 真新しいロッドを組み立て リールをセット・・・
リールシートにバテンキルを乗せて リング ハ・ハマらない そういえば数年前 Jに初めてリールをセットした時も同じだった事を思い出いた
エンドキャップ側への差し込みを少し浅くして リールを押さえながらリングを何とかはめ込み セット完了
ワンシーズンもすれば コルクが凹みジャストフィットに成るんだが 最初は1mm程の厚さが結構きつい

6X 6.5Xとティペットを継ぎ足し 夏はやっぱヘアカディス#15だろうと 大らかに進んで行くと
瀬の小さなスポットから すぐにチビッ子アメゴちゃんが遊んでくれた
よしよし 今日は幸先が良いぞ このままポコポコ釣れるかも おっと2匹目ゲット! ウッシシ〜
と思ったが その後大場所や良さげなポイントではことごとく見切られる始末
入渓から1時間 7Xのティペットを少し足しフライもソラックスダン#17に結び替えての数投目
飛沫を上げて白泡の切れ目から別嬪さんが飛び出した
”よっ!”と合わせると ラインがピンと張り追い合わせを入れるとロッドがググッと撓って僕のドーパミンが活発に
new J-streamは前のJより新しい分だけ張が有るだろうと思っていたが この曲がり方は逆に柔らかいんじゃない
そんな風に思える程の元気さで 僕を楽しませてくれるターゲットを ひざ上まで流れに入って 丁寧にランディング
夏の日差しにキラキラ光る別嬪さんとの出逢いがそこに成った
必死の抵抗の跡が鼻先に付いて大分痛そうだったので、写真を撮ったら素早くkissしてからリリース
清冽な流れの自然に感謝の念があふれます



最近 ドングリを集めたりしています

足跡とフィッシングプレッシャーは結構あるけど 夏の日差しに誘われた渓魚のやる気も結構ある
瀬尻 流芯 白泡 と何処に居るかは定かでないが
一投目が肝! ストーキングが肝! と言う事で忍者でバンバン釣りが肝要です!
2投目3投目で反応し食う事も有るのですが そ奴等はちょっと疑いながらフライをツマミに来るので
食いが浅くてバラス事も多いような感じです
木化け 石化けで立ち位置にポジションを取ったら フォルスキャストは少なめでフライを素早くプレゼンテーション
多少狙いを外してもピックアップせずに流れに任せて 後は渓魚待ち
やる気の有るターゲットが付いているポイントなら 着水後3秒で水面が弾けるでしょう!

そうすると 写真の様な別嬪さんがロッドを絞り込み 全てを忘れる至福の時間がやって来ます



白泡の底からダークな真ん丸パーマーク  明るい駆け上がりからは▼パーマーク

真夏の太陽を受け こんな源流部でも気温はグングン上昇し 渓魚の活性も僕の元気も少し減少したので
木陰でランチタイム おにぎりを食べている時 傍に立てかけておいたロッドには茶色い蜻蛉が停まった
秋は何時かはやって来て 紅葉の始まる頃に この子らは赤く色付くのだろう



お昼前後は 流石に厳しかった

第一ステージのいつも退渓する所の更に上に向かい竿を出して行く
釣れない時間が10分20分と過ぎ 選択ミスかと思ったが 巨石の上からタルミに投じたフライをユラユラ フワフワさせて置いたら
何の前触れも無く ”シュポ” っと吸い込まれる様に消えたのでロッドを立てたら 急加速して”ギュンギュン”と抗う
久しぶりの良型だと感じドキドキしつつも引きを楽しんでいたら 巨石の下に潜られた
ヤバイ と言うより ヤラレタ! と言う感じだったが流れに”ザブン”と入りロッド操作で何度かトライしてみたが動かない
しょうが無いので左手でロッドを保持し一物を濡らしながらテンションの掛かったティペットを右手でまさぐって行く
暫くは動かなかったので もう切るしか無いかと断念しかけたその時 辛抱出来なくなったターゲットが奇跡的に動いた
上流に出て今度は流れ込みの方にダッシュする奴をロッドで止めると 諦めからドキドキへ 自分の動悸が早く成るのを感じる
立ち込んでしまうとロッドティップからはティペットが2mまでの範囲でのやり取りは 結構スリリングだったが
無事にランディングまで持ち込み ドキドキをいっぱい与えてくれた別嬪さんに チューする事が叶った



ヒヤッとしたが(股間も) その分キャッチ出来た喜びは倍増だ

一旦林道に上がって 第2ステージへ向かった
何時もは通らずっぽいポイントの上から入渓するのだが 今日は既に濡れているのでにチャレンジしてみた
チョコット反応は有ったが ロッドは曲がらず、 切り立った岩の間の流れは腰近くまで有ったが意外に大人しい流れだったので楽々超えれた

そこから暫く反応なく過ぎたが 大きなプールを超えた所で久し振りに反応は有ったが空振った
疎らな反応の渓流を遡って行くと 奥行は有るが横幅は最大で1m位の蜘蛛の巣の張ったポイントが出現
3投程は蜘蛛の巣を引っかけるだけで着水しない、その都度蜘蛛の糸をフライやティペットから取り除きもう一度キャスト
今度は着水し流れに乗ってドンブラコ 底が駆け上がっているのだろう流れもそこで少し盛り上がりフライの流下速度が落ちる
ゆっくりとしたライズフォームで水面に背鰭を見せた渓魚が波紋だけを残して水中に消えていく
静かな自然な営みの様な風景を僕がロッドを立てる事によって 荒らしてしまうのは分かっているが
自然も釣りも両方大好き! 美しい渓魚を真近で見て手にして写真を取りたい そう思う

静寂を破るべくロッドを立てると 不自然な事に気がついたターゲトが慌てて奥に逃げ込もうと走るが
幸運な事に 数十秒後にはランディングネットに美しい魚体が横たわり テンションの抜けたバーブレスフックは自然と外れていた
別嬪さんの写真を撮影し 感謝の気持ちを込めてフレンチキッス
いつまでもこの自然が有って欲しいと願う



美しい流れに 美しい渓魚

実は 今日の朝一から気がついていたのだけれど
今年はスズメバチが多い! お盆にも思ったのだが今日はそれが更に倍増しているような感じだ
朝は結構注意して蜂が来たら動かないようにしていたんだが 時間の経過と共に蜂がいても竿を振ってしまうようになっていた
危ないな〜と思いながらも慣れって怖い、最終的には太ももに止まって暫くモゾモゾしていたスズメバチを帽子でバシッとやっちゃった
あ〜危険 この渓は来年春までは来ない方が良いな



そこここに蜂の巣が点在しています

蜂ブンブンポイントは早足で通り 良さげなポイントは忍者釣りで攻めていく
巨石の上からジンクリアな流れにシュッとフライを投じる
肩 駆け上がり 対岸際とやって見るが反応なく 白泡の真ん中に投げて泡の切れ目辺りで出ないかな〜と思っていたら
泡の真ん中でフライに襲い掛かる奴がいた! が乗らない
あ〜あやっちゃったよ!結構良い型だったのにな〜と思いながら フライにドレッシングを施し 未練のキャストを3投
”あ〜出たよ〜” 
忍者的にはもう出ないと思っていたけど 一呼吸置いて竿を立てるとフッキングバッチリ ロッドは大きく曲がった
テンションを保ち足元を確認しながら流れに降りたらやや強引にランディング
OH〜good! 盛り上がった肩の辺りの筋肉が逞しい良いアメゴだ



優しくて強い そんなアメゴちゃん

よしよし ここから先は更に良いに違いないと思いながら進んで行く
相変わらず反応は疎らだが 忘れた頃に良型が遊んでくれる筈だと信じて行く
と 何かが落ちていた・・・黄色いバナナの皮だった・・・まだ新しいぞ

疎らだった反応すらも殆どなくなり こりゃ駄目だと竿を仕舞った



本日の釣果 アメゴちゃん 沢山釣れました



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