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2013年 8月30日(土) 曇時々晴  気温18〜28度 水温16度

九州の南からやって来る台風に刺激され 前線に伴う雨がゲリラ的に降り 猛暑で渇水であった中部地方の山々を潤した

事前に行った打ち合わせ通り 早朝の6時 鈴鹿石黒植物園で合流し高速に乗る
「北海道以来だね〜グロちゃんと行くのは」そう言いうと 彼は「いやいや僕も北海道以来の釣りだよ!」 そう言って笑う
そうです 今日は石黒グロちゃんと 木曽の岩魚ちゃんに逢いに行きます 目指すはタクシーポイント
恵みの雨を信じ高速を降り 暫く国道19号線を北上したら右折し件の流れに
本流では良い感じに見えていた流れが支流に折れた途端 「に・濁ってる・・・」 でも竿を出すのはまだ上何で何とかなるだろうと前進し
目的の駐車スペースに先行者(タクシー)が無い喜びを噛みしめつつ変身し
僕はkotake竹竿 彼は8ft2inのカーボンロッドを持って藪を漕いで進み見えた流れは 笹濁りで割と激しく流れている
ま この状況が”吉”と出るか”凶”と出るかは行ってみないと分からない だから行くしかない!

二人で交互にロッドを振っては行くが 共に普段とは違う竿とラフな流れに中々調子が出ず出足は不調だったが
そこはそれ 通い慣れた流れと 慣れてはいないとは言え数回目のkotake竹竿の 僕nishide1号が小場所から渓魚をキャッチ
1匹釣れると やはり余裕が生まれ 直ぐに2匹目とも出逢い 調子が上がって来た



清流に磨かれ育った 岩魚ちゃん

最初は苦戦していたグロちゃんも ロッドに慣れチビッ子を1匹ゲットしたら やっぱ調子が出て来た
流れを隠すかの様に樹木が水平方向に張り出す高難度ポイント
良型の潜む深みの有るプールだったのだが 先日の雨で埋まってしまい悲しかったが 水深1m位の流れには何匹かのアマゴの姿が確認できた
流れ出しでグロちゃんがミスり 中ほどで僕がチビッ子ゲット
そして最奥 グロちゃんがロッドを軽く煽って合わせると
次の瞬間に良型アマゴと分かる高速移動でラインが水を切りロッドを曲げて抗うが 上手く障害物を避けて下流に誘導し無事ランディング
彼のネットに収まったのは ”木曽のタナビラ” と呼ぶにふさわしい惚れ惚れするような体高の銀ピカアマゴ
いや〜雨の後はやっぱりアマゴなんだね! と言いながら写真撮影 グロちゃんは勿論 ガイドする僕も嬉しくなるような 別嬪さんである



良い緑 良い流れ 良いタナビラ

渇水よりは増水でしょ〜と言いながらも 流れが速すぎるみたいで
チョットした緩流帯にも丁寧にフライを浮かべて行くのだが 反応しても喰いきれないちびっ子アマゴの様な感じが続く中
忘れた頃に岩魚ちゃんが釣れる様になって来た
若干深みの有る反転流が有望だと思って進むのだが そう言う訳でもなく 突然瀬尻から釣れたりもする
グロちゃんの釣った岩魚ちゃんも 緩めの瀬に突き出した石と石に挟まれた所に定位していた奴を サイトで釣ったら
アマゴだと思っていたら 岩魚ちゃんだった



瀬から岩魚ちゃん

時計が12時を回り 釣れないなりに活性が上がって来ているのは明白だったので
空腹を押して釣り上がって行くと 目の前の倒木下に良型が定位しているのが見えた
”尺アマゴか!”
アドレナリンが沸々と上がって来るのを抑え下流からよりも対岸からの方が ハンティングに成功する確率が高いと考え
瀬を低くして下流側から対岸に渡りほぼ真横にポジションを取ったら ほぼリーダーキャストでチャレンジ
直ぐ後ろには木々が生い茂り慣れないkotake竹竿で思うようには行かないので更に力が入って枝を釣る
立ち上がってトラブルを解消したりしても心優しい渓魚は待って居てくれたみたいで
僕からはたまにしか確認できない魚影を 下流側からナビゲートしてくれる相棒が声を掛けてくれる
「まだ居る! しかも2匹!」
ティペットとフライを確認し キャストすると 「もっと奥!」 声が飛んでくる
何度かのトライの末 良い感じでプレゼン出来ターゲットの居るであろう辺りにヘアカディス#15が差し掛かると
”もわっ”と水面が盛り上がってフライが消えた
嘘のように素直に素直に出た! こんな時は良くすっぽ抜けを喰らって へなへなとしゃがみ込む事も多いのだが
”よっしゃ乗った〜!”
ロッドを立てすぎると頭上の枝にトラブリそうなので しゃがんだままでロッドは余り立てない様にして強い引きをいなす
ラインを手繰ると上流にびゅっと走り”お〜〜”とか言って 至福の数十秒
流芯を若干強引に寄せて来ると 今度は流れに乗って下流へ走ったが 上手く流れを渡って僕の下手にやって来た
定位の仕方や最初の引きでアマゴだと思っていたが 寄せてくると観念した感じと色目で岩魚ちゃんだと分かった
尺か!と思っていたが ネットに収まると少し足りない感じ・・・計ってみたら 27.5cmと結構足りなかったが
良型 別嬪のヤマト岩魚はkotake竹竿と写真を撮ると 良い絵になりました



定位する渓魚を 対岸からドキドキハンティング
http://www.youtube.com/watch?v=rSMNb16lpCE&feature=youtu.be
↑ ちなみにこんな感じ ↑ クリックひあ〜

よしよし どんどん良い感じに成って来た
3連の滝まではあと半時間程だが 尺の期待も高まって来た
が 渓流魚の気持ちは僕たちの妄想と一致する事はなく 美しい3連の滝を見学して第一ステージ終了
下って おにぎり食って 堰堤下を覗いたが 空振りに終わって次なるステージに移動

こちらも水量は多くてチョイ濁り
まあ それはそんなに問題では無いのだけれど 大量の砂が瀬にも淵にも積もって渓魚の棲家が見当たらない
あ〜あ・・・と言う感じで始めたら 以外にも小場所の反転流でフライを見に来た影が有った
岩魚だろうからきっともう一回反応するだろうとチャレンジする事数投
予想通り ”ポコッ” と出て ”ヒョイ”と合わせたら ”ギュイ〜ン!”と走ったので驚いた
色白のせいで小さく見えたが超美形のタナビラちゃんが走るとティペットが水を切る
小場所の中で勝負した方が良いと思い ロッドで矯めてラインを引きつつザバザバと近づき一気にランディング
釣れなさそうな流れから goodなタナビラと出逢えた事で 行けるんじゃない?って気持ちになった



予想外に良型が飛び出した

春に尺と出逢った瀬も 何度か良型に翻弄された反転流も ちゃら〜っとした砂だらけの流れになってしまって
正直悲しい
最初にタナビラちゃんには驚いたが その後はポツリポツリと岩魚ちゃん
羽アリの流下は見つけたが 相変わらずポツリ
堰堤を超え 更に行っても砂だらけの流れでポツリポツリと岩魚ちゃん
う〜んって感じで一旦上がります



ポツリポツリと岩魚ちゃん

ここで帰るかと思いきや 入渓時に見つけて有ったプールの魚影をやっつけに 帰り道での最終戦
魚影は数匹 7〜8寸の岩魚らしい影が数匹水面から少し下に見えているが ライズリングはそれほど広がっていない状況に
グロちゃんが ”こう言う所は沈めなくっちゃ〜” とシステムを変更ししプールに進んで行ったその後で
何となく此処にも居るかもね〜っと思って 砂で埋まった流れの中 岸壁にぶつかる流れが
若干の深みと反転流を作るポイントに相も変わらずのヘアカディスを流して見たら3投目で”ピチ”っと反応したが空振り・・・
小さかったけど居たね〜と思いながら 此処の他にフライを投じるポイントも無いのでもう3投すると
カガミになった所で ”モコッ””シュポ”っとフライが消えたので 〆に岩魚ちゃん小だなっと軽く合わせたら
ロッドが満月の様に曲がった
一気に走る訳では無いが 流れに乗って下流へ下流へ強い強い
想定外の強さを強引に止めずに テンションを保ちながら僕も下流へ下流へ そんなに大きかったっけ?とも思ったが
本日の最終でも有るだろうから少し楽しみながら渓魚に付いて下る事 約30m
流れが拡散し流速が遅く浅く成った所で ランディング体制に入り 3度程のアタックの後ランディングネットに収まった
いやネットからはみ出した渓魚は 泣き尺の極上タナビラ
いや〜強い筈だ デカイ顔! 幅広の体高! 大きく尖った鰭! 何とも良い一日の〆なのだろうか



やっぱ今日はタナビラday でも1cm足りないよ〜

で グロちゃんはって言うと
プールに見えた岩魚ちゃんを次々と騙くらかし 午後から試に使っているkotake竹竿を曲げてフィナーレを笑顔で飾る
普段よりも2時間は長く川遊びを楽しみ いや 楽しめた木曽の流れ
ロケーションは悪く成っていたが釣りはとても楽しかった
今日の流れの中で砂はまだまだ動いていたのできっと瀬やプールが復活してくれると信じて 竿を仕舞った



ラストプールは沈めて楽し





本日の釣果 岩魚ちゃん タナビラちゃん 結構遊んでくれました



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