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2013年 8月2日(金) 晴れ  気温22〜27度 水温14度

kotakeさんに誘われて 岩魚と絶品イタリアンの白馬釣行に向かった
何と朝は2時にスタートして 7時半くらいには目的のフロンティアに到着
オーナーのyamadaさんはkotakeさんの竿作りの師匠でもある様で 何だかとって良い仲な感じである
この辺りの情報にも精通しているオーナーに 状況と今日のお勧めを伺ったのだが イマイチ歯切れが悪い
何処も彼処も増水で釣りの出来るのは今来た道を南に戻った辺りだそうで
先先日から泊まっている 九州のnomuraさんも 全然竿を出していないとの事

まあ今日ならT川で行けるんじゃない?スケルトンな岩魚が釣れるかもよ〜!なんて半信半疑だが行くしかないので
道を聞いて目的地に向かいつつ ナビにポイントを登録したのがいけなかった
教えて貰った道と違う所を案内され かなり危険な道を行ったり来たりして 10時にようやく流れに立つことが出来た

自宅からウエットウエーディングスタイルで来ている僕は ソックスとシューズを履いて一足先にヘアカディス#13を流れに浮かべてみた
直ぐにフライを追う影が有ったが水面は割れず、がしかし 何処かへ逃げ込む訳でもなく水深の有る瀬でウロウロ
賢く教育された渓魚の様で 何度もフライを流している内に瀬の深みに隠れて見えなくなった

でもう少し進んで 少し浅い目の瀬の尻から順番に結構しつこくやって見て諦めかけたその時 思いがけず水面が割れロッドが撓った
が それもほんの一瞬だけで、いけてないnishide1号は先行をkotakeさんに譲ってフライのドレッシングをしながら
横目で彼を見ていたら 同じポイントであっさりロッドを曲げているではないか!
”そんなの有り?僕のフライも一瞬だけど当たったで!”と思いながらも 美白な岩魚ちゃんを見れてモチベーションは上がった



流石kotake名人 別嬪さんを早速イテコマシました

次は僕がやる〜と前に出て ちょい上の左岸側にフライを投じると 直ぐに水面を割ったが乗らず
しかし先程の例にもれず 3投後には 同じ魚か違う魚かは分からなかったが 僕も白馬解禁だ〜
8寸くらいで色は白いが何か違うぞ・・・あれっ虹鱒君、しかも鰭丸君じゃないか〜

そこから暫くは虹鱒パラダイス・・・
管理釣り場サイズの虹鱒君だが この流れに同化するように色が白いので結構前に放されたに違いないが鰭は回復していない
嬉しいような 悲しいような とか言っていたらパラダイスが終わり 何の音沙汰も無くなってしまうと
虹鱒くんよ 何処に〜 となってしまう、即物的な私でした

天気は快晴 流れはちょっと増水だがジンクリアで feel so good!
水棲昆虫と言うよりも 陸生の虫が多い感じでは有るが 相も変わらずヘアカディスで川遊びを続けていく



虫は夏っぽい 虹鱒は白っぽい

そんなこんなで 予想外の虹鱒遊びを続けていたら 何の前触れもなく 岩魚ちゃんが釣れた
反転流や石影の小さなポイントを何度も狙ったが 反応せず
今日は僕には釣れないかと思っていたが 虹鱒的な流れからフライを食って寄せて来たら岩魚ちゃんだった
何だか良くわからなかったが 結果OK!って事で



白馬の岩魚ちゃんとも出逢えた

早朝からの活動が この1匹を手にできたことで一段落したように思え 急に眠気が襲ってきた
相棒も結構ヘロヘロしているようにも見える
行くか戻るか 考えながらオニギリを食べたり kotake竹竿を振ったりして少し休憩



白いてんとう虫 と 白い花 やっぱり此処は白い流れだ

思案の結果 今日はこの流れ1本で通しましょうとなり 上を目指した
流れはgood 時間も正午を大分まわって涼しく成って来たのでここらで爆発するかも?と思いながら進んで行ったが
甘い予想はいつもの如く・・・で
堰堤を二つ超えてみたが 芳しくないので白馬初日は”まあこの位で許しといたろ!”なんて言いながら竿を仕舞った



kotake竹竿にヒットした 丸々と太ったオレンジの岩魚ちゃん

時間は早かったが温泉に行って汗を流し、コンビニでビールを買って夕食までの時間をふわ〜っと過ごす
いや〜幸せだな〜って感じ

夕食は 僕たち二人+お客さん2人
旨いイタメシを食しながら情報交換 ワインなんぞ飲みつつ話が弾む
夕食がいつ終わって いつから宴会になったのかは定かではないが
焼酎を頂きながら釣り談義を店の方々も交えての宴会は盛り上がり 僕には若干難しい竹竿やロッドアクションやキャスティングの話も有ったが
気が付けば午前2時・・・朝起きてから24時間以上釣り三昧の白馬初日でした



8月3日(土) 晴れ 気温 19〜28℃ 水温何と7℃!

こっちに来る前からkotakeさんが 「ゴンドラに乗って行くパラダイスが待ってるよ〜」なんて言ってた所に今日は行く
yamadaさんの話でも 「水は多いかも知れないが当たればデカイ筈だ!」なんて言うので
「今日も妄想は膨らみロッドが折られたらどうしよう?」なんて夢のような事を言いながら目的地に向かった

ゴンドラを降りて 半時間ほど歩き ガレ場を下って流れに降りタックルをセットしていたら
何だろうヘルメットを被った人影が見え・・・一抹の不安

水量はやはり多かったが それ以上に水の冷たさに驚いた
でもここまで来て後に引くことも出来無いのは重々承知と 昨日より小さい#15のヘアカディスを結んで進んで行くと
昨日は全く反応の無かった小さな巻きから 可愛らしい岩魚ちゃんが飛び出したので
すぐさま気持ちは切り替わり これならデカいのも〜ウッシシシ〜かもね
なんて思いが浮かんできた



ガスの上 山釣りで岩魚と出逢う

こんなに水が冷たいのに反応はそこそこ有る
しかし大場所では反応しない・・・ 足跡は見える限りでは無いのでフィッシングプレッシャーと言うよりもやっぱ水温と増水なのだろう
いつかは巨大岩魚! そう思いながら行くも 睡眠不足と二日酔いの思考は1時間ほどで薄れて行く
今日は仕舞寸法重視のインファンテ 7ft6in#4 6ピースでやって来たからだろうか
出迎えてくれる岩魚ちゃんの白点が妙にロッドのイメージに重なる
大きくは無いが これまたネイティブな居付きの渓魚なのだろうと思うと 嬉しさが沸いてくる



白と白のマッチング

ボチボチとチビッ子に遊んでもらいながら釣りあがて行く
大物は何処に〜と言いながら フライを流れに浮かべて行く

相棒がチョコレートカラーの渋い岩魚ちゃんを釣り上げた
自分で考え作り出した4Pのkotake竹竿でフライを投じ フッキング! 掛けて竿の撓りを楽しみながら 野性味あふれる良い岩魚を釣り上げる
彼もこの岩魚に負けない位 渋い存在なのかも知れない



渋いね〜

彼の一匹から 僕たちのモチベーションは少し上がったが 岩魚ちゃんのやる気は相変わらずで
手のひらサイズの若岩魚がぴちぴち遊んでくれるだけ

但し 一度だけ惜しいチャンスが有った
木が張り出した大石の脇 石と石に挟まって流れが落ちる寸前の肩を狙って投じたフライが上手く流れに乗った
サイドキャストでターンさせずに出来た会心のプレゼンテーションだったが 岩魚ちゃんがフライに気付くのが遅かったみたいで
慌てた反応にフライが上手く口に入らなかったみたいで残念! 25cm位は有ったような気がする・・・
後方の相棒に視線を送り 下をペロっと出して 空振りした事を伝え
まさか同じスポットにもう一匹いるとは思わなかったが フライをドレッシングし軽い気持ちで上手の反転流スポットにキャスト
反転流の真ん中辺りをユラユラ浮かぶヘアカディスに岩陰からデカイ影が波を立てながら突進し
”ガブリ!”
と喰いついた!様に見えたので”来た〜!”っとロッドを煽ると ”コッツン”と寂しげ振動を右手に伝えただけでロッドは曲がることなくフライだけが舞い戻って来た



千載一隅のチャンスを外しました

そこから小一時間 慎重に行ったが 2度目のチャンスは訪れずに退渓点に到着
相棒はそこでベストを下ろしたが 僕はもう少しだけと上流に挑戦してみたが 甘くない
最初のプールで見切られ そこから先の瀬で1バラシ、その上は二又となって浅かった
15分ほどの追加チャレンジも外れに終わった

そして今日も早い時間に温泉に行って 宿でビールを飲む楽園タイム
今回白馬釣行に際し 3番で7ft7in位の竹竿を振って見たいとリクエストしてあったので それらしいロッドを数本持って来てくれていて
ビールを飲みつつの 竹竿ためし振りだ
3番ラインをセットして最初に振らせて貰ったのが 7・7の変形六角断面中空ロッド”Deltec”のレアな真竹バージョン
以前にも宮川で彼の竹竿を振らせて貰った事は有りその時も驚いたのが軽さと振りぬきやすさである
今回のモデルは更に変形六角なのでよりカーボンに近い間隔で全然違和感は無く実釣に最適かな
次は3番の7・6 こいつは少し先程のよりゆっくりと釣れる感じ
次は4番の・・・う〜んどれもこれも気持ち良くロッドが振れラインが伸びて行く気がする〜しかもリーダーキャストも思い通りに出来そうだ
それは今ビールで気持ちが良いだけでは説明できない良さを感じたが 何度も竿を持ち替えやっている内に
ドンドン迷宮に入って行く感じ 最初これが良いと思っていた奴と最後に思った奴が違ってきてしまう始末
どれもこれも出来が良すぎるんだよね〜

夕飯の準備が一段落したらしく 宿のyamadaさん いやyamada師匠も出てきて竿を振る
「良いね!俺が使ってやるから置いていけ!」
なんて言われて kotakeさんが 「今まで褒めれれた事が無かったので すごく嬉しい。」とぼそっと言った

そして今日も絶品イタリアンとワインの晩餐
昨日よりも3人ほどお客さんも増え 更に楽しい夕餉では有りましたが 流石に睡魔には勝てず10時位には床に就きました



いや〜良く寝た〜 勝手に6時半に目が覚めダラダラと過ごす
朝ご飯は 和風なごはんでアサリの味噌汁が体に染み込むようだ

そして食後 九州から来ているnomuraさんがkotake竹竿の試しぶり
宴会の会話を聞いたりしているので只者ではないと思ったが 見事なループと理論でこんなこんな竿にしてほしいとリクエストを言うと
kotakeさんんもそれに応え それは出来るがそれは出来ないと正確に回答して行く
宿の兄さんもyamadaさんも出てきて 良いね! 欲しいね! 置いてけ! とか言いながら
kotakeさんとnomuraさんは電話番号を交換し リクエストに近いkotake竹竿(試振り用)を九州に送る約束をした



kotake竹竿出張販売中

ちなみに 釣欲の薄く成った僕たちはダラダラと やる気の有る人たちは写真の様に段取りして行きます



やる気の二人

僕たちも 最終日の流れに向かってmocoを走らせ駐車スペースで変身
今日はkotake竹竿 7ft6in#3を借りての実釣であるので ワクワクしながら流れに降りロッドを振ると直ぐにフッキング
合わせがまだまだ慣れていないからか 掛かるけどバレた
また少し行って 同じように 掛かるけどバレた を繰り返したら パタッと反応が無くなった

そんな中 何とかチビッ子岩魚ちゃんに遊んでもらって先ずは一安心



キビシーけど何とか1匹

但しその後が宜しくない、 何がって言われると岩魚のやる気が全くない、確かに足跡も有るが全く反応しない1時間ってどうよ?
って事で 早々に見切りをつけて 一気に南下し最初の虹鱒の流れに向かった

こっちは人気河川らしく 既に沢山の足跡が見えたが 何とかなるでしょと ラストチャレンジ
朝の狭い流れと違い 広々とした明るい流れでロッドを振ると ショートキャストとは違うフィーリングが心地よい
20cm程のヤマメが反応し 23cm程の岩魚がロッドを曲げてくれたが
最終のランディングまで成功し 写真撮影に応じてくれたのは ミニマムサイズの可愛らしいヤマメちゃん1匹だけだった



kotake竹竿 と チビッ子

いや〜 妄想通り行かない3日間でしたが
今までやって来たフライフィッシングの違う一面を垣間見れた気がします





kotakeさんのロッドはこちら
http://www.bumrod.jp/rod/



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