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2013年 4月20・21日(土・日) 曇り〜雨〜曇り  気温12〜13度 水温5〜7度

3年間 我が家で育った鬼胡桃の若樹をゴールデンウイークの下見をかねて木曽川の畔に返しに行く
どうせ早く行っても寒くて駄目だろうと 割とゆっくり目に出発し 先ずはダム下に向かったがそこには既に3台の車が先行で居たので
植樹だけ済ませて ダムの上に向かった

  → 

我が家の玄関先から → → → 木曽川支流の畔へ

天気はイマイチだが 林道から見える草木は春の花々が咲き鳥がさえずっている
ソメイヨシノは若葉となり 山桜の花びらが風に舞い散り 八重桜は満開
10時半にmocoを林道わきに停め変身していても 意外と寒くない

何の根拠も無かったが アピール力を重視して 6.5Xのティペットの先に #13のソラックスダンを結んで進んで行くと
30分後 今季初の岩魚ちゃんが流れ出し手前の石裏からフライを追っかけて食った!
”お〜やる気有るじゃん”
って感じで一呼吸置いてロッドを立てたら 見事ヒット! 食い気満点の若岩魚が僕を迎えてくれたみたいだ



岩魚ちゃんいらっしゃ〜い!

同じプールで まさかのもう一匹 チビッ子岩魚ちゃんが遊んでくれたので、今日は釣れ釣れか〜っと思ったが
やっぱり 何時ものごとく 反応は薄れた
ここぞ!っと思うポイントで渓魚の姿を見る事は出来なかったが それでも 20〜30分置きに小場所でチビッ子反応が有り
奇跡的に100%の確立で手中に収める事が出来ていた

時計は正午を回り そろそろ上がって昼にしようかと思ったが、もう半時ほど行けば橋なので
そこまでやって見ようと 腹ペコを我慢して進んで行ったら 奇跡が起こった!
流れ出しの緩い瀬を攻め 駆け上がりを攻め 流芯を攻め 左岸側の岩縁を攻め
そして 良い時期には 結構高い確率で良形が潜んでいる反転流の滑り込む大石下に狙いを定め
ソラックスダンをスラック多い目で大石手前にプレゼンテーション
1m程手前にふわりと着水し 最初はゆるゆると大石に向かって回って行くフライ
そのまま そのまま と思ったが 流速が遅くなったのか遅々として進まなくなってジレッタイな〜
でももしかして渓魚が居たらと思うとピックアップは御法度ご法度 岩の奥にフライが届くか
ドラッグが掛かって フライが右岸隅に流れ切るまで我慢だね〜と思って居たら
心なしか 黒い影が居る様な気がして???岩魚かな〜???
影は動かないし フライの流下は超スローモーションで はてさて如何したものか”上げるべきか?上げざるべきか?”
そう思って居たら 少しフライと影の距離が近づいたかな〜 いや確かに近づいている
何だか影の方から近づいている様な・・・もしかしたら岩魚ちゃんかな?27cm位かな?
そんな事を思いながらも まだ待っていると ようやくフライが少し暗い所まで辿りついた
こちらから見ると フライと影が重なった様に見えたが 波紋すらなく喰った様には見えなかった
ほんの1〜2秒 フライを見失ったか・・・いやひょっとして そう判断して試にロッドを”すっ”と立ててみたら
何だ喰ってるじゃん! ロッドも良い感じに曲がったし 待った甲斐が有ったな〜
余裕で大石下の薄暗い所から引っ張り出すと全体のシルエットが見えた
”え!デ・デカイ! もしかして尺?”
急にドキドキ動悸が激しく成ったが、ティペットは直前に結節を確認した安心の6.5Xだし
ターゲットはデッカイけど盛期の様なパワーはまだ感じられないので よっぽど大丈夫な感じがした
それでも 1歩2歩と僕の方からプール中央に進み 前後左右どちらに走られても対応できる様にポジションを移動
ラインを手繰って後2m位に近寄せると 奴も最後の抵抗で流芯の底石に向かって強くダッシュするが
ロッドを矯めて突進を食い止めラインを一手繰りしてロッドを立てたら 諦めたように大人しくネットに収まった



今季初の木曽で 今季初の尺岩魚

ネットの中に収まった岩魚ちゃんは 確実に尺だと見える大きな渓魚
念の為に計ってみたら 31cm 色合いはまだまだ冬っぽい感じも有ったがスタイルは抜群でまだまだ若い個体の様である

ワンキャストでヒットしたと言えばイージーな展開かも知れないが、ジレッタイ時間を待てたのが成功の肝だった
写真を撮影しながら、流し切る事の大切さを改めて噛みしめ しみじみと岩魚ちゃんを眺めていたら嬉しさが込み上げて来た
大人しかった彼女も力が戻って来たようで ネットから飛び出そうとし始めたので 少し深い所まで行ってリリースしてやると
悠々と流れに戻って行った

今が好機なのだろうかと更に進んで行くが、さっきの事が嘘のような沈黙な流れが続いたので
一旦上がって 昼食タイム



キブシと熊ん蜂                残雪                 ミツバツツジ

さて午後は 別の流れを調査だとmocoで下って また上がって 堰堤下の流れをやって見る
木々が結構厄介な流れだが 昨年良い魚を見たのでやって来た
結果 反応は3度有ったが 釣り上げる事の出来たのは手のひらサイズのタナビラちゃん1匹
ま 調査ですからこんなもんですな



今季初 タナビラちゃん

今宵はグロちゃんと桃助橋の公園で合流する計画なので
今日の最後は 本流の調査、その為にスイッチロッドの8番を持って来たので
鯉のぼりの沢山泳ぐ公園に車を停め タックルを新たにセットしインチキウエットシステムを組んでやって見たが
本流の渓魚と出逢う事は叶わなかった

しかも グロちゃんは公園を通り過ぎ道の駅まで行ってしまったので、追っかけて合流と言う珍なる出来事と成った
先ずは乾杯!次は釣果報告!そして6月の北の大地の計画!
あっという間に酔いがまわり、いつの間にか雨が本降りになって、明日朝7時起床だけを決めて床に就いた

明けて朝、雨はまだ降っていたが上がって行く感じは有った
それより問題は グロちゃんの痛風が発症してしまい”あいたたた〜”なのだ
持っている筈の薬が無く 取りあえずダム下の流れに行ったがやはり無理なようだったので
薬局へ行って帰ってこれる10時半にもう一度待ち合わせして僕は渓のご機嫌を伺いに向かったが・・・無反応
少し早かったが待ち合わせ場所に行ったら 薬局が思ったより早く開いたので彼も既に来ていた

さて 何処に? との問いに 彼は”昨年良かった三又合流点に”と言うので
移動し崖を下りていく、ベストにはオニギリとお茶を入れたが雨は無いと踏んでカッパは置いて行く
良い感じの流れの畔には 春の花々が咲きめっちゃ良い感じなんだが さっぱり反応が無い
激しい崖を下って来たにも関わらず足跡もキッチリ、昨日ならあの雨で多分もっとボヤケテいる筈だから今日なのかな〜
何処まで行っても、危険な巻きを超えてもやっぱり反応は無く足跡は有る
けども退渓点が分からないので行くしかないし目的の三又まで行けば何とかなるだろうと進んで行く
結果 合流のプールに渓魚の泳ぐ姿は見たものの 反応させることも出来ずに更に上へ

もうすぐ午後4時と言う所
大きく緩いプールを遠い目からプレゼンテーションしたら ソラックスダン#15でようやくチビッ子が釣れた
疲れ果てかけていた僕たちのモチベーションを少し上げるには少し小さかったが 取りあえずボウズを回避できて一安心
10分後にも 同じようなチビッ子が釣れ 僕は少し余裕だったが、今日の目論見とは随分路線が違ったのも事実である



痛風のグロちゃんと行きます   三つ葉つつじの咲く流れを三又に向かいます   今日の可愛娘ちゃん

午後6時まで深い谷を徘徊した
退渓点が分からなかったのも有るんですが、実は午後4時50分位にデッカイタナビラ推定35〜40cmが定位しているのを見てしまったからです
グロちゃんが攻めたプールを超え 巨岩の隙間から流れ込みを覗いたら 水面下50cm位の所で上流を向いた奴が見えた
震える手で ティペットとフライを結び替え 一番良いと思った上流側からのポジションからふわりとソラックスダン#13を水面に浮かべる事10数秒
フライにようやく気がついたターゲットが ”ドッバ〜ン!” 激しく水面を割って出た!
【やった〜!】心の中でそうつぶやき一呼吸置いたつもりでロッドを立ててみたが、全く感触が無い
絶対に喰ったと信じていたので 一瞬で噛み切られたのか?とも思ったがティペットの先にはフライが残っていた・・・
当たっていないので、もしかしたらまだその辺に居るかも知れないと周囲を探して見たが、何処にも居ない
と言う事は喰う寸前 フライが偽物だと見切った渓流の王者が咄嗟に避けたとしか思えない
流石 釣り人の猛攻を掻い潜って超大きく育つてきた賢者は一筋縄では釣り上げられないと言う事なのだろう



激しい反応で水飛沫が上がった

釣れはしなかったが、やっぱりこの渓にはドキドキが有る
何時かは驚く様な老獪な渓魚をこの流れで釣る事 また一つ夢が広がった




本日の釣果

nishide1号 岩魚ちゃん5匹 アマゴちゃん1匹(土曜日)
nishide1号   チビッ子アマゴちゃん2匹(日曜日)




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