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2012年 9月 16日(日) 晴れ  気温24〜30度 水温18度

石川県行きに誘われ 深夜に家を出て滋賀県で合流し手取川に向かう
メンバーは カディスさん まりこさん 僕nishide1号の3人
眠い目を擦りながら行ったが みんなの顔を見たらテンションが上がって眠気は何処へ
遠い道のりも全く苦にならずに 石川県に入った
まだ暗い中 本流沿いを上って行くと 赤い点滅で来客を待つ魚権売りのお爺さんの車を発見
話好きな爺さんから日釣り券を買ったら 少し仮眠し明るく成って来るのを待った

6時前に目覚め 何処に入ろうかと少し川を見て回り 水量の少なさから本流は止めてS谷ショボに入る事に決めた
とは言え対岸側に有るS谷に入る前に ひょっとして本流の大岩魚なんかが出るかもと言う期待も有って100m程ロッドを振って見たが
静かな流れに水面を揺らす魚は1匹も居なかった
本流から左手に入って暫く行くと まりこの投じたフライが渓魚の居る事を証明し
ロッドを立てるとラインが真っ直ぐに張ってロッドが撓った
がそれは本の一瞬、後ろで見ていた僕たち二人も完全に乗ったと思わせる構図だったが 残念ながら次の瞬間にテンションが無くなった
幻の渓魚は本命か外道か?だったが 皆のやる気が上がったのは間違いなかった



朝日の当たる谷を行く

多くは無いが渓魚は居るみたいで 忘れた頃にポチット反応は有った
それが本命だと証明してくれたのは カディスさん
今年初めてにして最終の釣りと言いながら 左岸寄りの流れから良形の岩魚ちゃんを引っ張り出すのは流石である
が何しろ今年初めてのフライフィッシング にランディングがおぼつかず ギャラリーの僕たちを沸かせてくれたものの
無事ネットイン 25cm程の型の良い岩魚ちゃんとの出逢いを果たした



手取川の岩魚ちゃんと戯れるカディスさん

其処から先 魚影は結構見える様に成って来たが 何だろうこの岩魚ちゃんの賢さは
反転流に定位する20cm程の奴に何度も見切られフライを3度も交換したにも関わらず結局は逃げられたり
狭いスポットに居た奴には ようやく良い所に入ったフライに反応し ゆっくりと10cm程近づいて来たと思ったら、あと15cm程の所でUターン
大場所の端っこの石の手前に浮かべたフライの下を悠々と素通りする大物
百戦錬磨の彼らをまんまと騙くらかすのは無理のようだった
が なんてことの無い瀬に投じたヘアカディスに1匹の岩魚ちゃんが飛び出した
フライローテーションも諦めて 元々のヘアカディス#15に結び替えた後 直ぐの出来事だった



心優しい岩魚ちゃんは右岸寄りのセカンドラインから登場

連続する堰堤が出たので 大物を期待し2つ目までやって見て勿論の結果
釣れなかったので、元来た流れを引き返し本流を超え道路に上がる

少し上流に上がって 影に車を停め少し早いがランチタイムと洒落込み、朝 南條サービスエリアで買って来た ”焼きサバ寿司”に舌鼓
お腹が一杯になったら睡魔がやって来たので少し横に成ってダラダラしていたら 2人連れのフライマンが下りて来たので
「調子どうですか?」 と聞いたら 「坊主です!」との返事に 「僕らは3人で2匹でした。」と僕も答えた
やっぱ秋の渓流は難しいのだな・・・

それでも 午後も行きます
気温もどんどん上がって今日も30度を超えたと ベストに付けたGショックが言う
えんやこら 林道を上がって何個か堰堤を超え ようやく流れに辿りついたら先ずは流れに足を浸す
そうそう 今日は3人ともウエットスタイルで濡れるの大好き川遊びなのだ
水温は朝の流れよりヒンヤリと冷たく感じ ヌルも少なく爽やかな流れ
だからと言って渓魚も気持ち良く毛鉤に飛び出すって事はなく 相変わらずである

堰堤を一つ超えて暫く行くと ようやく反応が出始めた
アサギマダラが飛来して次の少し開けた瀬に やる気満々の岩魚ちゃんが居た
対峙するカディスさんが散々やっても逃げないで フライを追っては見切るの繰り返しに メンバーチェンジ
2番手の僕のティペットの先には ソラックスダン#17、カディスさんとは違うポジションで狙って見るが結果は同じ
最後の望みは まりこさん、実を言うと ”多分釣れないだろう” と失礼事を思って居たのだが
1投目はミスキャストで有ったが 続く2投目に良い所にフライを落としナチュラルに流れるパラシュート(多分)に岩魚ちゃんが気付き近づいて行く
ここまでは僕たちと同じだったが その先更に尾鰭を振って速度を上げたターゲットはノンストップでフライに飛びついた
”出た〜!”
予想外の展開にテンションの上がる僕たち2人を他所に キッチリロッドを曲げラインを回収して行く彼女
ネットに収まった岩魚ちゃんは大きくは無いが ヒレピン おとぼけ顔 の良い岩魚ちゃんだった



幸せのアサギマダラ   嬉しさ3倍やる気の岩魚ちゃん

さて これで3人仲良く1匹づつ釣れ 上出来の1日になった
それに 反応も良くなって来たみたいで 次の次のポイントで僕にチビッ子岩魚が遊んでくれた
スレ掛かりでは有ったが 岩魚ちゃんのやる気が上がって来た証拠では無いだろうか



渓はまだ夏ですが 空は秋っぽく

最終堰堤手前のプール
そーっと左岸から忍び寄り 大石影の超スローな溜りにソラックスダン#17をポトリと落とし待つこと十数秒
岩魚らしい出方で ゆっくりフライが消え 後を追って波紋が広がる
遅い合わせで ロッドを立てると ”ズシッ”と良い感じにロッドが曲がる
さっきまでのスローなリズムが一転し ギュンギュンと力技を繰り出す岩魚ちゃんをロッドでいなし
乾いたランディングネットを水に浸したら 更にロッドを立てターゲットを滑り込ませ 20cmを少し超えた可愛娘ちゃんが 僕の手中に収まった
〆の1匹となるこの娘に フレンチキッスでお別れをし あと10m強 
ラスト堰堤をに 期待半分 諦め半分 で向かったが やっぱ大場所には渓魚の姿は見当たらず
竿を仕舞って 石川県釣行の幕を閉じた



やっとイメージ通りの釣りが出来たポイント

帰り道
福蕎麦でミニ天丼付とおろし蕎麦(大)で食を満喫し
カディスさんと音楽談義で盛り上がりながら 大音量で土砂降りの湖岸道路を走った



本日の釣果

岩魚ちゃん 3人で5匹

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