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2012年 7月 26〜30日(木〜月) ず〜っと晴れ  気温連日30度超えmax33℃暑すぎ〜 水温18〜22度

事 前

サラリーマンの僕に 突然の人事異動が発令され 幸にも少しゆとりのある部署に移動
と言う事は 長期休暇を取って 夢の北海道釣で憧れのアメマスに逢いに行に行こうと思い立って 何人かにメールを送ったら
直ぐにグロちゃんから”行くよ〜!”っと 返事が有った
彼もかなり忙しい筈なんだが 流石自営業と言うか 釣り馬鹿というか 何にしてもありがたい!

相棒が見つかり、日程も適当に決めたからには 北海道らしいドカンとした釣りをするべく
押し入れの中から 使っていないロッドとリールを探索
6番2本と8番1本を見つけだし(僕のでは無く2号の物なのだが、今回は拝借しよう)前の公園で振って見た結果
ウエダの6番ロッドが何となく投げやすかったので そいつで行く事に決め 何度か練習をしまあ何とか行けるかな〜と思っていたが
Xdayまであと2週間と迫った7月16日(月)海の日 2人そろって買い出しに名古屋に向かった
が フライショップって結構月曜休み・・・何とか開いている 加藤毛鉤さんに行って事なきを得てたのと
店のお兄さんに煽られ 2人ともテンションが上がってしまった
で グロちゃん家によってから 少しキャスティング練習を並んでやったら 当然のことながらその差に愕然とし
その晩悶々としながら 過去のフライフィッシャーとかを読んでいるうちに J-Switch 1106を買おうと決心し
翌々日の名古屋出張の帰りに ラストホープさんに寄ったら Jの6番が無かったので
スコットの6番か、Jの8番かで悩んだが Jの方が軽い感じがしたので J-Switch 1108を購入しドキドキしながら電車で帰った

大きな川で大きな虹鱒をドカンと釣って リールが ”ジ・ジジ〜” っと逆回転するのを聞きながら走る魚を追っかける
そんなイメージで買ったスイッチロッド
速攻でグロちゃんに ”J-Switch1108買っちゃった〜!”とメールしたら
”よっしゃ それなら海アメも行きましょう!”って事になった

まあ何にしても 渓流しかやっていない僕が北海道に行くのだから ??? が一杯だ
今まで使ったことの無いタックルは勿論の事ながら
リーダーティペットは3Xとか4X、フックサイズは8番〜12番 太く巨大だな〜と思いながら準備を進めた



頑張って巻いてみた デッカイフライ達




初 日

3時過ぎに起床、4時半にグロちゃん家で合流、9時15分のフライトだったが7時過ぎには関西国際空港でチェックイン
予定通りフライトし 憧れの北海道に降り立ち レンタカー屋にて足を確保しコンビニでオニギリを買ったら高速道路に乗って
音更帯広ICに向け ビュ〜ンと行く予定だったが 途中から僕たちの前に白黒カラーのパトカーが表れた
制限時速70kmの所を75kmぐらいで走るパトの後ろを暫く走ったが、ジレッタク成って来たので
80Kmなら捕まらないだろうと 追い越し車線に出てジワジワ横に並んでみたら、マイクで「80kmはアカンぞ〜!」と呼ばれたので
苦笑し諦めて パトカーの後ろに付け直した

ICを降りたら グロちゃんが事前にガイドの在津さんから仕入れた情報を基に 音更川のポイントに向かった
日射しはジリジリと北海道の大地を焼き 明らかに昨日の三重県より暑い
そして僕は まさか使うことは無いだろうと思いながらもバッグに忍ばせて来たソックスウエーダーを履いて 初北海道はウエットスタイルで
熊鈴を鳴らしながら 藪漕ぎして川幅数十メートルの中流域の流れに足を浸すと、渇水で水量は少ないとは言え 押しの強い流れだし、思っていたよりはヒンヤリする
先ずは様子見で バットの強いスコット803A2に4番ラインを通し4X15ftのリーダーの先にヘアカディス#12を結んだ
フラットな瀬に見えても押しの強い北海道の流れには結構真面目に投げないと直ぐにドラックが掛かってしまう
が そんなドラッグお構いなしでちびっ子反応は有るのだが・・・やっぱナチュラルに流さないと上手くはフッキングしない
で フッキングすれば 小さいとは言え野生のレインボゥは力強い疾走とジャンプで楽しませてくれる
このサイズでこの引きだったら 40cmオーバーはさぞや・・・・



音更川の若虹ちゃん

狙う大物は何処に?
フライを10番にサイズアップして狙って行く僕と もっともっとデッカイチェルノブイリアントで狙ていくグロちゃん
川幅が少し狭い分深さがある流れが駆け上がって来て 波のアンジュレーションが美味しそうな所で
僕のヘアカディスにガバッと良いサイズが反応したが、食いきれなかったのか見切られたのか・・・
魚とフライは触れていないのでまだ目は有ると思い 同じ所に何度か打ち返すが反応が無い
グロちゃんに交代し デカアントを流す事数投で 水面が弾けてブリブリのレインボゥがグロちゃんのロッドを曲げた



30cmオーバー ちびワイルドレインボー

その後更なる大物を目指して 下流に下ってみたりしたが そんなに思うように行かない所が フライフィッシング
19時頃までやって見たが チビッ子軍団に翻弄されただけで ワイルドレインボーは又明日

と言う事で 今夜のお宿 ロッジラッキーフィールドさんへ向かう
ナビに住所を入れ道路を進んで行くと 小さな看板を見落とし行き過ぎたが直ぐに気付いてUターンと言うか50mバックだ
飾り過ぎない建物から 暖かな親子の笑い声が聞こえてきた



ラッキーフィールド

ラッキーフィールドさんは 今回の釣行に向けネットでいろいろ検索していたら 目を見張るほどの美しい写真に心を奪われたロッジで
宿泊と釣りガイド その他のフィールドガイドもやってくれる若い夫婦の宿で
釣りガイドは1か月以上先まで満杯だったので 宿泊だけを今回予約したのだ

シャワーを浴びて さっぱりしたら先ずは生ビールで乾杯! そして奥さんの作ってくれた地元素材を使った料理に舌鼓を打ちつつ
ビールをおかわり ワインを追加しつつ 旦那と釣り談義
この暑さと渇水でもアメマスが釣れる可能性のあるポイントを幾つか教えて頂き 幸せな夜を過ごした



二 日 目

朝7時の朝食まで待てずに 早くからゴソゴソしていたら 奥さんが「早いですがご飯にしますか?」と声を掛けてくれ
旦那も 「釣れることを祈っています、そしてこれプレゼントです。」 と言って デッカイビートル系フライを手渡すのを見て
奥さんが 「心臓に気を付けてくださいね。」  ? ? ?  「水面が弾けますから!」とエールを送ってくれた

その言葉の後押しも有って ドキドキしながら現場に向かい 熊注意の看板にビビりながら 鈴を鳴らして林道を小一時間下り そこから藪を漕いで流れに出た
するとどうだろう、湖の上だと言うのにイメージしていた北海道の流れがそこに有った
上流で渡った橋の上から見た流れはそこそこ良さそうだったが ここまで流れが太いとは
タックルは昨日と同じスコット4番セットでやって来たが J8番でも良かったかな〜と思った

何はともあれ 4Xティペット1m程足して #10ヘアカディスを結んで進んで行くと
脇の流れが入り込み 強い流れと弱い流れがミックスされるポイントで バシッと反応したと思ったら一気にラインをギュイーンと引っ張って行く
良型のレインボーだと思い慎重に流れの中から脇の方に寄せてきたら それ程でもない 27cm程のターゲットの姿が確認できた
でちょっと油断したら 流れに乗って下流に走られそうになったので まあこのサイズならと強引に抜こうとしたら
”ベキッ!”
嫌な音がして ロッドが折れた!
何が何だか分からない内に 虹鱒君はネットに確保し写真も撮ってリリースした後 今朝の釣りは終わったな〜と思いながら
ロッドの様子を確認したら ティップセクションのフェルール上10cm程でボッキリ折れていた



力強かったレインボー            今日もソックスウエーダーで          無残なスコットのティップ部

それを見ていたグロちゃんは どうする〜と言いながら ウーちゃんを釣り上げ苦笑



苦笑も 力の抜けた良い笑顔です

さて如何するべ〜 一人単独で林道を戻るか? このままグロちゃんのガイドとして昼まで付き合うか?
そう思いながら ベストのポケットをゴソゴソやって見ると 右胸からUVノットシーラー 右サイドからビニールテープを見つけ 閃いた
もし折れたティップにミッドセクションが辛うじて差せれば・・・お!差し込めそうだぞ!
UVノットシーラーを塗布してから接合させ、その外部もシーラーで補強 強い日差しで直ぐに固化するので凸凹は有るが速乾
その上から黄色のビニールテープで固定したら 慎重にラインを通してゆっくりロッドを振ってみたら何とか行けそうだ

強い流れの正体は 発電用放水だったみたいでそれを釣りあがるグロちゃんは中州から右岸側を攻めて行った
僕は 緩い方の本流に向かいゆっくりロッドを振って進んで行く
補修したロッドで何処まで行けるのか? ストロークをゆっくりゆっくりリストは使わずロッドを振る
幸いな緩い追い風に乗って 中々良い感じでフライが上流に着水する

と先ずはチビ虹鱒がヒット ユックリ追い合わせをしラインを一手繰し 一考 このまま普通にランディングしたらロッドに負担が掛かるのではと
手釣りの要領に切り替え 綱引きランディングを試してみたら案外うまく行った
そして しばらく後、ザラットした瀬の流れ込みに浮かべたヘアカディスが ”ポコッ”とした波紋と共に消えたのでウーちゃんか?と軽く合わせたら
ギュインと力強く走った
ロッドがヤバイかも〜と思ったが意外と大丈夫なもので 無事ランディング出来た渓魚は北海道初ヤマメ
ロッドの折れたハプニングが逆に幸運を呼んでいるのかも知れない



ババーンとしたヤマメちゃん          黄色いテーピングに御注目

2人並んで進んで行くと 良さげなポイントで先ず僕が1匹のチビ虹を釣った
が ちょっと変? 何がって言うと胸鰭が無い  って事は放流君?
でも その同じポイントでグロちゃんがデカ虹ををゲット その魚体は惚れ惚れするようなワイルドな姿
さていったいこの流れは どうなっているんだろうか?



放流君?はたまた病気?   グロちゃんの釣ったパーフェクトボディのワイルドレインボー

更に行くと ザワザワした瀬尻の深みに グロちゃんが良型を発見し狙いかけていたら 更にデカいやつ推定50cmの多分アメマスがやって来て定位した
もう2人のアドレナリンやらドーパミンやらアミラーゼやら何やかんやが溢れてきた
ドキドキしながらグロちゃんとフライと巨大魚の動きを見ていたが 全く無視 手前のウーちゃんを釣っても動じない
ちょっと代わってもらって僕もヘアカディスを数投させてもらったが 無視
で グロちゃんはそこから小一時間そこに釘づけになったが 色よい返事は無かったらしい



この先のに巨大魚は居た

グロちゃんを置いて 適当に釣り上って行くと人工構造物の脇で元気な泣尺虹鱒をヒット
そしてランディングしようと流れに立ちこんでビックリ 此処にも巨大魚が居た、もちろん逃げて行ったけどね

二人して暫く行くと車を止めた辺り 小学生と引率の先生らしき団体が川遊びをしていたので邪魔をしない様に川から上がった


2本目の少し上流を目指しながら レンタカーを走らせて行くと
途中珍しく道の駅風な場所が有ったので そこの日陰で今日もオニギリを食しトイレ休憩もした後更に上へ
目指すポイントは二又の上 で左又の林道を少し走って見たら車が有ったので少し戻って右又に入った

爽やかな小渓流に J-Stream833を持って何時ものスタイルで行ってみた
噂では上流部に行けばチビ虹やオショロコマがポコポコ釣れると聞いていたのだが、先行者の影響なのか反応が薄い
それでも初めて釣れたチビッ子オショロコマは 美しい色目で顔はやっぱり岩魚ちゃんだ
デカ虹鱒を夢見てやって来た北海道で 小さな北海道の岩魚に癒される そんな良い流れがここに有ったのだ



僕の釣ったオショロコマ      と     グロちゃんの釣った岩魚

反応の薄い中 僕のヘアカディスに反応したが帰って行った良型が居た
岩盤のえぐれと駆け上がりがミックスされた絶好のポイントにその魚は定位している様で
もう一度 投じたヘアカディスに反応したが 明らかに途中でUターン、このフライはお好みでは無いみたい

では 少し真剣にと 羽アリにもブユにも見えるブラックボディにCDCウイングの#17のフライを結んで再度チャレンジしたら
僕にしては珍しく 恰好良くキャスティング〜プレゼンが決まって 後は渓魚が飛び出すのを祈り 流下するフライを見つめる
ドキドキする刻 既に感づかれているのか? はたまた もう一回フライを見に来るのか? ドキドキ
ここだと言うポイントで 何の疑いもない様に水面を割ってフライを口にした虹鱒に合わせてロッドを立てる
そこには意外なほど冷静な僕が居て 相棒のJ3番も落ち着いて虹鱒の疾走をいなす
普段の小渓流と変わらないリズムで 心地よい一時 違うのはティペットが太い程度だ



小渓流だが北海道っぽい               ターゲットは虹鱒君             フライはCDCアント#17

良い感じの流れでは有ったが 如何せん反応が薄すぎるので一旦上がって 再度移動し朝上がった辺りから入渓しようとレンタカーを走らせたら
丁度 小学生たちが上がって来たので
「釣れたか〜?」 っと聞いたら みんな揃って「釣れた釣れた〜いっぱい釣れたよ〜」と返事が元気よく帰って来たので
「おじさん達の魚残して置いてくれたか〜」 と返すと 「まだまだいっぱい居るよ!」 「で 何が釣れたの?」と聞くと「ウグイがいっぱい釣れたよ〜」だって
そんな会話の中で 小さい頃の純真だった自分と美しかった田舎の流れを 思い出した

僕もグロちゃんも 一発大物を狙っての午後の釣り
僕はJの8番に3Xのリーダー12ft そしてその先にはセミフライ#10なんて男前のタックルで勝負
足跡の沢山ある岸辺から ウーちゃんの攻撃をかわし チビッ子反応を蹴散らし進んで行くと
流れの有る大場所にやって来た 開き〜駆け上がりまでグロちゃんがやって見て 虹鱒君をゲットした後
交代した僕が流れ込み辺りを一通りやって もう残って居るのは対岸の石際だけ
ロングロッドの利点を生かしセミフライ君を投じてゆっくり目に流したらたら 1投目で反応があったが乗らなかった
あ〜あ しくじった〜・・・と反省しつつ 当たった感じが薄かったのでダメもとでもう一投したら 又も反応し 今度は当たった感が有ったが乗らない・・・ 
後悔先に立たずだ
もっと慎重にやっておくべきだったと反省しながらも 奇跡の再々登場! 実はウーちゃんでした! と言うシナリオでも良いからと
今度はフライの水分を拭き取り ドライシェイクでお化粧直しをしてから 流れにセミ君を浮かべ テンカラ風に少しテンションを掛けながら流して行くと
”3度目のガボ!” で 今度は乗った、水中に見える魚体は銀色っぽいがウーちゃんにしてはデカい
結構適当に手繰って見たら 水面でギラッと平を打ったその姿は
”あ あ アメマスだ〜!”
突然の出来事に 歓喜と緊張で手が震え上手く寄せられない 背中のネットに手が届かない
「グロちゃ〜んネット!ネット〜」 と叫びながら 少しずつ流れに近づき少しずつラインを手繰るうちに 彼もネットを持ってスタンバイしてくれたので
暴れるなよ〜と願いつつ ロッドでネットの方に誘導したら 素直に1発ランディング成功!
”わっはっは〜 わっはっは〜”
 と笑い合って がっちり握手を交わし 北海道の夢を一つ手に入れた



憧れのアメマス君をセミフライでゲット! グロちゃんに感謝、北海道に感謝、ラッキーフィールドの旦那に感謝、周りのみんなに感謝です。

夢の出逢いを果たし セミフライをアメマス君の口から外す
そして自分のランディングネットに取り替えてじっくり写真を撮らせて貰おうと思ったが スルッと僕の手から逃げた奴は悠々と流れに帰って行った

でその後感慨深く流れに目をやったら、 え〜 もっとデカいのが居る〜 しかも3匹は見えるぞ!
グロちゃんと代わりばんこで 手お変え品を変えアタックするも擦れた感じの大きなアメマスは 釣れそうになかった
それを見るに付け さっき釣れたアメマスは奇跡! やっとこ尺になったばかりの若魚が瀬に付いていてくセミフライを3度も食いに来てくれたなんて
奇跡中の奇跡としか言いようが無い!

で 次はと言うと 本流・イブニング・デカレインボー を狙いに下って行く
ここも ラッキーフィールド情報を頼りにやって来たのだが、そうそう奇跡は起こらず 小さな虹鱒君に遊んでもらって今日の川遊び終了



北海道 のイブニング

今日から3泊の宿は ユースホステル トイピルカさん
釣り三昧のため 晩餐に間に合わず朝食より早く出発するであろうから 素泊まりで予約した

趣の無いコンビニ弁当での晩餐では有ったが、何しろ暑かったのでビールビールである
しかも 他の人より夜が遅いので 貸切のお風呂もリラックスできて すごくリフレッシュでき
明日のアメマスを夢見て ぐっすり眠れた



トイピルカ



三 日 目

今日はガイドの在津さんをお願いして 海アメチャレンジ
朝6時の待ち合わせに 20分も遅れて到着し 誠に申し訳なかったが まあ気さくなガイドさんだったのでセーフ
で 「さっぱり分からないのでどうしたら良いんですか?」と聞くと 「ウエーディングしたいですか?もしそうでしたらウエーダー履いてください。」
そう言われたが この暑さに履かなくても良いのならと 変身せずにタックルを組んで必要な備品を持ったら 堤防の上をテクテク歩いていく
僕のタックルは Jの8番にWF8番フローティングラインにシンキングリーダー+レベルライン1m+岩井キャスパーラスタバージョン#8でチャレンジだ

「釣れたら事故だね〜」なんて言いながら グロちゃん在津さんと3人で堤防の割と先の方まで行ったらキャスト開始
開始から半時間も経たない内に あっさりグロちゃんのロッドが曲がり 海アメさんとご対面〜ん
ガイドの余裕に裏付けされたように ここはアメマスの穴場なのだろうか? それともグロちゃんのテクニックがやっぱり凄いのだろうか?
と思っていたら 僕に事故が起きた! 即席ラインバスケットに出来るだけ早くリトリーブをしてラインを手繰っていたら 何か”ヌ〜ン”って反応があったので
J‐Switchをグイッとゆっくり煽って見たら 水中でギランギラ〜ンとデッカイ魚が釣れている
「グロちゃ〜ん、事故!事故!」っと叫びながら 笑いが込み上げてくる
ってな感じで 三重のオジサン2人とも無事海アメゲットで 万歳万歳!

その後も グロちゃんにヒット 在津さんも釣って グロちゃんにヒット そして僕にもヒット なんて感じなんだが
在津さんの用意してきているネットは少し短くて 堤防先端で釣っていたルアーマンの持っていたネットを毎回お借りしてのランディング
優しいルアーマンはネットを貸してくれるだけでなく ランディングの手伝いまでして頂いて 誠に申し訳なかった



グロちゃん在津さん&ルアーマン      北海道の海アメ     僕も釣れてます(フレームから波紋を残しダッシュで逃げる奴を堪えます)

最初はどうなる事かと思いながら ラスタキャスパーをキャストしていたが
徐々に慣れて 少し離れてダブルハンドを振っている在津さんを見よう見まねでキャストも改良
数回に一回くらいはシンキングリーダーもターンするようになったら 2匹目ゲット
そしてもう一匹 徐々にサイズも上がって 50cmを超えたが、リトリーブの釣りに少し飽きたし サイズの割に大人しい引きにもスリルを感じなくなって来た
在津ガイドは頑張れば 60とか70も有るからと言ってくれるが、グロちゃんも6〜7匹釣り上げもう満腹の様なので 11時過ぎに竿を仕舞って
午後は渓流に向かう事になった



海アメ50cmUP! もう一枚撮影だと思ったら あ!逃げた

ランチは ”老麺 やはた” ガイドお勧めの野菜ラーメンとミニブタ丼を注文
ラーメンも上手いが ブタ丼のチャーシューが絶品、 コンビニの味に飽きてきていた僕たちには旨すぎる御馳走だった
これでビールなんぞ飲んだら 一気に天国行きだろ〜な〜



ガッツリ 野菜ラーメン

そしてガイドお勧めの渓流ポイントに向かったのはS川上流
この暑さに釣り人の考える事は同じ様で 先行車が既に5台 しかも虻がブンブン飛ぶ流れ
僕たちは移動するかと思ったが在津さんはじゃあ行きましょう ととっとと用意を始めたので、驚きながらも「ロッドは何番位ですか?」と聞くと4番位でと言うので
僕はJの3番で支度をしウエーダーを履いて変身し流れに降り立った
が、何しろ暑い
相棒が釣っている間は流れに座り込みクールダウンしながら、虫除けのハッカスプレーを吹いたりしながら進んで行く
不思議な釣りでは有ったが 全く問題なくチビ虹が釣れる、ただしやっぱり暑さのせいだろうか元気はイマイチな感は否めない



暑いよ〜

まあそれでも 此処は北海道
何人もの釣り人が毛鉤・エサ・ルアーと流れに放り込んで行ったにも関わらず 良いサイズのレインボゥが僕のヘアカディスにヒット
岩盤の上を滑る流れが スリットの様に深くなったポイントの最終地点で再び浅く駆け上がってくる地点を
きっちりスローに流れたら あっさりヒット
若干細身のレインボゥの抵抗は永くは続かなかったので、余裕で僕の勝利だった



レインボゥ 35cm位かな

グロちゃんは流れ込みを丁寧に攻めて こちらも同じくらいのレィンボゥをゲット
さあ ここから徐々に気温も下がって虹鱒君のやる気も更に上がって来るのでは無いだろうかと思われた頃
下流からやって来たエサ釣りさんが 僕たちを抜いて行った! どうするどうする?やっぱ下りましょうとなって、今来た道を戻って行くと
2人 また 2人 と釣り人が下ってくる
って言う事は 僕たちの直ぐ前に4人は入って居たのと、その全員が例のエサ釣りさんに抜かれたって事のようだった



在津 & 石黒 & 虹鱒

下ってもう一本やってみたが、芳しくないまま本日の釣行終了
今夜もコンビニに寄って晩餐の買い出しをして トイピルカに帰還した



四 日 目

流石の北海道も週末は釣り人満載だったので、月曜日の今日こそはデカ虹鱒を釣るぞ〜っと
T川に向かって行った、橋からちょこちょこと流れを覗きながら 入渓ポイントを決めて川沿いに車を停めようと入って行ったら
既に先客の車が有ってが竿を出していたが まあ良いさ、先行のエサ釣りさんが釣りあがれば僕たちが釣り下り また その逆も有り
って感じで変身していたら、オジサンが釣りあがって来たので 「上に行くんですか?」と聞いたら頷いたので僕たちは釣り下る事にした
そして僕たちの前をザブザブ進んで行くオジサンの腰にはコンビニ袋の中で伸びきれない大きな虹鱒がぶら下がっていたので
僕たちは色めきたった

入渓後直ぐにウエットで攻めるグロちゃんに1匹の渓魚がヒットしたが、僕のデッカイドライには反応がないまま2時間ほどが過ぎたので
意を決して 僕は下から釣りあがるから二手に分かれようと提案し 車で流れを覗きこんだ橋まで下って再チャレンジを開始した
すると最初の堰堤下の強い流れで早速反応が有ったが空振り、また直ぐ反応が有って今度はヒットしたが
僕がラインを手繰るより早く僕の方に向かって来る渓魚にまんまと針を外され痛恨のバラシ
残念では有ったが反応はあるので気を落とさずに堰堤下の右岸を攻めた後堰堤に上ったら、今度は左岸をダウン気味に攻める
ここでも1反応有ったが乗らず シツコクフライを流れに乗せたり流れに揉まれてウエット風にやって見たりしていたら
沈んだヘアカディス#10がスイングしているであろう辺りで ”ゴゴン!”と引っ手繰る様な当たりが有って
J‐Switch1108がギュイーンっと曲がった
”来た〜!”っと叫んで強烈な引きに巨大虹鱒に間違いないと思ったが、白泡から手前に寄って来た魚体は虹でなく砲弾ヤマメだった
尺上と確信したファイトだったが 見えた魚の大きさははそれほどでもない、にしても強烈にロッドを曲げるその力強さは感動ものだ
慎重かつ大胆に寄せ さっき上った堰堤から流れの中に飛び降り ランディングネットを水中に差し込んだら無事キャッチ
やっぱり強いロッドは掛けてから取り込みまでの魚のコントロールが楽だな〜と感心しつつ
予想外の砲弾ヤマメに感謝感謝である



嬉しい誤算の砲弾ヤマメ


直ぐ上の堰堤も期待しながらチャレンジしたが、ラッキー2連続はなかった
其処を超えて少し行ったら ルアーマン2人組が車でやって来てさっき僕が攻めた堰堤下を数分攻めたらさっさと移動
ラン&ガンで色んな大場所だけを狙っている2人をみて、僕があと15分遅く来てたら さっきのヤマメには出逢えなかったかもしれない
今日はついてると思った

釣りあがる僕と 釣り下って来たグロちゃんが次の堰堤で合流したら一旦上がって移動
今度はS川P滝の上に竿を出してみる
8番ロッドで大味な釣りを進める僕と 6番でウエットフライを送り込む彼
トントンと虹鱒と遊ぶのは彼で 僕は辛うじて1匹の虹鱒を釣るが どうも大物の気配が無いのでもう一回移動する事にした



こんな流れに可愛い虹鱒君

さて何処にしようかと相談した結果 今朝は僕が入った堰堤の下を釣りあがろうと成って
車止めにレンタカーを停めたら 畑の横を数百メートル歩いて行った所で 僕は気が付いた
さっきまで無かった足跡が砂地のくっきり しかもデッカク付いている、洒落にならない大きさのヒグマの足跡だ
足跡は一旦僕たちの方に向かって来てからUターンして下流側の林の方に向かって行っただったので僕たちは
笛を吹きながら鈴を揺らしながら元来た方向に100m程戻ってから 勇気を振り絞って(無謀?)藪漕ぎし川に出た
そこから流れが合流する辺りまで岸を歩いて下ったら僕が釣りの準備をしている間に、グロちゃんは周辺の探索を行いこの辺りにも熊が居た痕跡を発見していた



良い子はこんな所に行っちゃ駄目ですよ〜

二日目に行った湖の上は相当注意して行ったが ここの流れは近所に民家も有るどちらかと言えば里なのに
こんな所で熊と一番近い存在に成るなんてと思いながらも、これがデカ虹を育むスパイスなのかも知れないとも思った
が 意外と不発のまま今日の釣りも終了した



陽が傾いた流れで元気な虹鱒君と遊んだ

北海道に来て四日目の晩
一回ぐらいは外食をしようと 釣り本に乗っていた ”焼肉アンジュ” に行ってしこたま食ってしこたま飲んだ
もちろん帰りは代行を利用し安全に帰って 幸せな気分のまま湯船に浮かんでから ベッドで気を失うように眠った



旨かった〜!



最 終 日

泣いても笑っても 今日で終わり
念願のアメマスを川でも海でも釣ったし、可愛いオショロコマにも遊んでもらったし、砲弾型のヤマメもゲット出来た
後はビッグなレインボゥ40cmオーバーをヒットさせ ジャンプを2度ほど体験するだけだ と 昨年グロちゃんが良い釣りをしたと言うM川に向かったが
グロちゃんが「え〜こんなに水が少ないの〜」 と言うほどの状況では有ったが
釣り車も1台有った事だし とにかくやって見ることにした
すると瀬からは チビ虹が元気よく飛び出し 中には25cmクラスも時折混じり元気にロッドを曲げてくれる



最終日 僕は右岸 彼は左岸

暫く行くと 絶叫と共にグロちゃんがへたり込んだ
どうやらチェルノブイリアントに狙うデカ虹が反応したのだが食わせきれなかったみたいで、しきりにデカかった〜とか 失敗した〜とか言っていたので
僕もこっそり デッカイフライに結び替えてみたが、そうすると20cm位のチビ虹が遊んでくれなくなったので元の12番のソラックスに戻してしまった

特に何事も起こらないまま 2時間程が過ぎようとした頃
大場所の底にデカ虹が数匹ジャレて居るのを発見し”居る居る〜!”っとテンションは上がったが
今日は沈める気なんて全くないので セミフライに結び替えて水面を叩いてみたが全く無視・・・ すれて居るみたいで僕が近づいても悠々と泳いでいるので
こりゃー僕には歯が立たないと早々に切り上げ 釣りあがって行く



大場所をデカフライで攻める石黒先生

虹ちゃんは居る チビッ子から中ぐらいまでは沢山いる
そしてビッグワンも確実に居る が そいつらはこの暑さと渇水で全く上を向いてくれない
かといって2人の夢はビッグドライでデカ虹なんで今日は沈めない
そうこうしている内に 相当上までやって来たし 時計ももう正午を回った

次に上がれそうな所が有ったら上がりましょうと言いながら釣り進んで行くと
綺麗な虹鱒君が僕のヘアカディス#12を咥えてくれた



北海道のレインボゥ

グロちゃんも 当然何匹かの虹鱒をゲットしているんだが、そんなのは彼のターゲットではないので
小物の写真なんか撮らなかったが
ネタに撮った写真が余りにも良い出来だったので、北海道のグロちゃんの怪しい姿を最後に載せ
今回の釣行記の〆とさせていただきます



ビッグドライでQちゃんを釣る 怪しいオジサン



北海道最高!


今回お世話になった人や宿 あ もちろん ラストホープさんとかのフライショップにもお世話に成りました

ロッジ ラッキーフィールド
十勝の魚/野生のニジマス 大アメマス フライフィッシング フィッシング 釣りガイド

トイピルカ北帯広YH

特定非営利活動法人 北海道フィッシャーズ協会通信 WEBLOG 在津 信二 (阿寒)

サイトマップ 有限会社石黒植物園

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