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2012年 6月 17日(日) 雨後晴れ  気温 度 水温13度

梅雨入りしたのでしょうがないが 前日は雨でも 今日の福井の天気は良く成りそうなので kotakeさんと行く
というか 連れて行ってもらうと言うのが正解で上げ膳据え膳で殿様釣行
で狙うは勿論 尺岩魚 なんちゃってね

雨のパラつく峠道を青いマシンでガンガン走る
そんなに急ぐ旅ではないのだが 彼はハンドルを握るとアクセルを踏みたくなるDNAを持ってるようだ
朝5時に我が家を出発し 目的の流れに着いたのが8時
多分僕がmocoで来たら最低でもあと30分 いや 道に迷って1時間以上は掛かるんじゃないだろうかと思う

到着した時 雨が少し強くなったのと山菜ハンターは何台か居たが岩魚ハンターは居ないみたいだったので 暫しの休憩の後 のそのそと変身
流れは若干の増水で有ったが割とクリアなながれだったが、彼曰く普段はもっともっとジンクリアな流れだそうだ
デカい岩魚にはデカフライだと昨夜巻いた#13のヘアカディスを瀬脇に立って軽く真横にフライを投じて暫くすると
”ザバッ!”と1投目から出たが残念ながら乗らず、アップクロスに投げたら又出たが これも乗らずだったが、魚影は濃いみたいだ
で次のポイントで今度はヒットし手元まで寄せて来たが 余裕こきすぎてナチュラルリリース・・・
そこから暫く沈黙してしまったが 次の反応でストライクを取ると高速でラインを回収し”エィ!”っと引っこ抜き ファーストフィッシュをゲット
小ぶりな可愛い岩魚ちゃんだったが、先ずは万歳!流れに感謝、kotakeさんに感謝である



チビッ子岩魚がコニャニャチワ

その後は交代で釣り上がって行ったのだが、僕に遠慮してか割と繊細なフライを結んだ彼には岩魚ちゃんが遊んでくれない
僕がもう2匹ゲットしたのを見て 「やっぱアピール力が必要だな」 なんて言いながらフライを結び替えていた

釣れては居たが 目指す尺岩魚には程遠く 先ずは20cmを超えなければとか何とか言いながら
中州を超えて行こうとしたら、急にkotakeさんが後ずさり
目の前にデッカイマムシが居て こっちを睨みながら尻尾を振っている、フレンドリーな振り方でなく明らかに威嚇行動である事は言うまでもないが・・・

こんな時期からもうマムシ!ここらは熊も出るからと言って彼が熊鈴を鳴らしながら(僕のカウベルは前回釣行でちぎれて無くなった)やって来たのに
此奴が出るなんて予想外、この流れヤバくない・・・でもこんな流れだからこそ大きく育った岩魚ちゃんが泳ぐのかも



マジで怒っていた 危険すぎる爬虫類

右岸側の流れに出たら いきなり良さげな大場所に出た
慎重にラインを伸ばしながら 大きく右にカーブする流れの下流側から上流側 特に反転流の美味しそうなスポットは丁寧にフライを浮かべ
いつ波紋が起きても対応できる心構えで 真剣にやって見たが・・・沈黙
直ぐ上も 良さげな大場所が続いたが、こちらも沈黙
岸辺の砂の上に真新しい足跡が有ったのは、先行者なのだろうかと疑心暗鬼になりながら、次の瀬脇にダメもとでヘアカディスを投じたら
ヘッド&テイルで大きな岩魚がフライに襲いかかった!
油断していたが岩魚ちゃんは腹ペコだったみたいでガッポリフライを咥えてくれたみたいで、ロッドが撓る
最初は浅瀬で勝負するつもりでやり取りをしていたが、力を振り絞ったターゲットが流芯に入って下流を向いたらちょっとヤバイ状況
奴を追うように瀬脇を下流に下りながら 大場所の巻の部分まで何とか堪え無事ランディング
先ずは20cmを超えなきゃ〜って言ってたのが、急に25cmをキャッチ サイズが上がってきたよ〜



瞼の淡いブルーのシャドーが 僕の好きな木曽の岩魚と同じだ

ちょっと余裕が出たからか、雨が上がって気温が上がって来たからか、自然の息吹が濃く成って来た
カジカガエルがハッチを待ち(マムシはこいつを待っていたのかも)石上にステイし
イモムシは樹木から糸を垂らして水浴びをし
ヤマボウシが白い花を咲かせている



ほっとする自然の息吹

そうなると渓魚の活性も上がって来たのか
2人のロッドが交互に撓り フライの乾く間が無くなって来た その最中
セカンドラインで底石も適度に入った良い感じの 緩い流れに投じたヘアカディスを漂わせていたら
上流からフライの下横数センチの辺りを黒い影がゆっくり動くのが見えた
大きな影に 見切られたのかも知れないが 守備範囲外だったのかもしれない
まだ行ける筈だと信じ 同じポイントに数とうしたが 影は帰ってこなかったが
時間を置こうと 少し下流を数投やってからドレッシングを行い 浮力の上がったフライをさっきのポイントにプレゼンテーション
緩い流れをじっと我慢していたら 影が浮上してきてゆっくりとフライを吸い込んだ
一呼吸於いてロッドを立てたら 来た来た来ました”ず〜ん”と重い感触が
最初はゆっくりだったターゲットも違和感に気づいてからは、力強い抵抗で何とか脱走しようとスピードを上げ下流に走る
アップクロスに居たターゲットはいつの間にかサイドを通り過ぎ下手に行ったが
少し追っかけて 僕も水中に入ったらもう障害物は無い
落ち着いてラインを手繰ったら観念したかのように 良形の岩魚ちゃんがネットに収まった



別嬪さんは グッド コンディションの 28cm

よっしゃ 次こそ尺だ〜と思ったのが 渓魚達に伝わってしまったのか
少し渋くなったかと思ったら 遂には反応もなくなって 気力なく退渓点まで行ってみたら
最後の最後で 何とかもう一匹の岩魚ちゃんが遊んでくれたので、機嫌よく午前の川遊びを終了

川べりでライズを探しながら少し遅いランチを摂ったら少し下ってみる
入渓点に入るや否や kotakeさんが見えていた岩魚をハンティング
一発で食わせたまでは良かったが、流れに張り出した柳にティペットが絡んでしまい万事休すかとも思ったが
上手く解けて 午後のスタートダッシュを決めた



上手いね kotake名人

期待を大きくして釣りあがって見るが、増水の流れに阻まれ釣りあがって行けずに
2度3度と藪漕ぎをしながら進んで行く
反応は有るが、乗らない・見切られる が続く
kotakeさんは順調に釣果を伸ばしていくが、僕は思うように行かない、まるで午前と午後がひっくり返ったみたいである
午前は1本のヘアカディスで楽しませてもらたが、午後は手を変え品を変え何とか1匹を釣ろうと真剣に進む

大場所のかけ上がりに時折ライズする何匹かのケイギョにおちょくられながら
ようやく反転流のポイントで 僕のロッドが撓った
手応えが岩魚でなくクルクルローリングなので 今日初めてのアマゴをゲットだと分かった
小さかったが 午後にようやく釣れた貴重な1日だった



苦労の末にようやく午後のアマゴ

その後 気温も上がりハッチも増えたが
相変わらず水量は多く 難しい状況の中 kotakeさんは安定した釣りを展開
対して僕は 小堰堤の下で2度の空振りの後 何とかラストを飾る岩魚ちゃんに遊んでもらったので
ここが潮と ロッドを仕舞、kotakeさんの釣り姿を眺めながら
本日の川遊びは終了した



天気が良いと気持ち良いね

美しい渓流と其処に棲む生命 そして ガイドをしてくれたkotakeさんに感謝の1日であった



今回の釣果

2人で 沢山の岩魚ちゃん達に遊んでもらいました

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