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2012年 4月 30日(日) 曇り  気温度 水温

連休前半の最終日
職場のnさんと T谷に行く、彼は67歳ミミズ大好きエサ釣り師である
若いころから県下の いろんな川で渓魚と戯れて過ごし、今は櫛田川を何度か釣る程度で T谷はあこがれの場所だったらしい
日程的にも天候的にも 好釣果は難しいかとも思ったが、それでも行きたいと言う彼の熱意に促され、朝の7時に久居を出発した

道すがら、同じ釣り人同志として会話は途切れることなく、そこに年齢差はあまりなかった

舗装路を外れ 険しい林道をmocoで行くと 幸運にも1台の車もなくあこがれの渓流を2人占め
とは言っても 高齢の彼と入るには比較的平坦なコースをにせねばと、車止めで変身してから暫く歩く
入渓点について流れに降り立ったら 肩の所から1匹の影が走った



T谷と対峙する

期待の持てる流れを見てモチベーションの上がった2人
手慣れた感じに竿を組んでハリスを結びミミズを刺す nさんに先ずはやってもらったが
見えた渓魚が遊んでくれる事は無かった

その上の浅瀬をやらせてもらった僕のフライをひったくるように飛び出したアメゴちゃん
ラッキーな1匹をネットに収め 下の大場所のnさんを呼んで ターゲットが間違いなく居ることを確認してもらった
次は彼の番だと確信し交代したが、今朝のアメゴちゃんの視線は流れの底ではなく表面を向いているようで
ドライフライの僕はすぐさま2匹目に遊んでもらったし

3匹目は彼の見ている所で ジャンピングアタックを恰好良くゲット
”こんな釣り方見たこと無い!”と目を丸くする彼に ”いやいやこんなに釣れるのは奇跡的ですよ”と若干照れながらの返答を返す僕



T谷の別嬪さん達

暫く行くと 彼の竿が少し曲がったが そいつはナメタン(アブラハヤ)だった
何とか早く本命との出逢いをしてほしいものだと大場所やそれらしいポイントは譲ってみるものの、思った様には行かない
彼も立派な釣り人なので 余り気にせず平等に行きましょうと 僕を先に行かせようとする
まあ それなりに2人の呼吸が合って来たころ 後方の彼が小さいながらもアメゴちゃんを釣り上げ
僕のほうに向かって笑顔を見せてくれたので 僕も嬉しかった

渓相は申し分なく 連休のプレッシャーを余り感じさせない感じに蜘蛛の巣も結構ある
そんな蜘蛛の巣が2重3重に張り巡らされた幅数十センチ長さ2m程のポイントにビビッと来た僕は
フォルスキャストで蜘蛛の巣を除去し ティペットをメンテナンスしてから 本格的にプレゼンテーション
一発で出るかと思ったが さにあらず おかしーな?としつこくやってたら 突然水面が弾けた



やっぱりアメゴちゃんは居ました

お昼前 岩に挟まれたポイントの駆け上がりの底の方に 2匹の魚影を見つけドライフライを投じるが全く反応しなかったので
nさんに 「魚は居るんだけどフライには見向きもしないのでやってみて」とお願いしたら
新しくミミズを付け替え 数投目 ”ググ〜”っと穂先が撓んで 見事アメゴちゃんをゲット
「3匹目にしてようやく明確な当たりを物にしたよ!」 と嬉しそうに彼は笑った

入退渓点の辺りまで来たら のんびりお弁当を広げ半時ほど釣り談義
天気もまだ行けそうだね、と腰を上げ直ぐのポイントで僕は空振り

今まではあまり足跡が無かったが、ここから先は足跡がいっぱいある
それでもハッチは沢山あって 過去の実績からすれば原種っぽい別嬪さんが濃くなるのもこの辺りからなんだが
流石に苛められているみたいで、見切られたり空振りしたりが増えた
運よくキャッチできた別嬪さんの口元を見れば チョン掛かりで危ういフッキングの仕方にプレッシャーの高さが見える気がする


黄色いカワゲラ          ソラックスダン#17          大きなメイフライ


そんなこんなで 午後1時を回ったころ
nさんの歩みが少し遅くなってきたので もう少し行ってあの大岩まで行ったらたら引き返しましょうかと言って
僕は 相変わらず空振りに苦悩しながら進み、最終ポイントの手前でもヤッチマッテ後方を振り返ると
下のポイントに竿を出していた 彼が指を3本立てて合図をくれた

なんとそのポイントで立て続けに3匹のアメゴちゃんをゲットした彼は
満面の笑みで 「最後の最後でとっても楽しかったよ さあ帰りましょ〜。」と言った



nさんに楽しんでもらえて良かったです

竿を畳んで 林道をmocoまで帰ると
2人を待っていてくれたように雨が降り始めた
誰かが僕たちを見守っていてくれたみたいだ



本日の釣果

nさん アメゴちゃん 7匹
nishide1号 アメゴちゃん 12匹

nさんの年齢までまだまだ川遊びをするぞ〜

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