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2012年 4月 28日(土) 晴れ  気温27度 水温7度

ゴールデンウイーク 毎年やって来ている木曽の流れに今日も来た
ダムを超え暫く行くと 1台の車があって今まさに変身中
何台かの車が有るだろうと予想して僕はもう少し上って行ったが 幸運にも次の入渓点が空いていたのですぐさまmocoを停めた
夏日になる予報では有ったが流石にソックスウエーダーではまだ寒かろうと 真面目にウエーダーを履いて変身したのが朝の9時
気温は17度くらいでまだ肌寒く 大してハッチも見当たらなかったが
快晴の青い空 白い花崗岩の巨石を配した透明な流れ
今年も岩魚ちゃんに逢えるかな〜とドキドキしながらフライを流れに浮かべながら いつもよりゆっくり進んで行く

この流れは魚の姿が良く見え サイトで岩魚ハンティングと洒落込める
今朝のファーストフィッシュもそうだった、反転流が大石の下に潜り込む所に岩魚ちゃんの顔が覗いていたので
ヘアカディス#17を送り込んで見たら”パシャ”早速反応したが残念ながら乗らない、まだ上手く餌を口にできないみたいだ
合わせたフライは後方の枝に絡まりクシャクシャになったので、ティペットから交換し先端にはソラックスダン#17を結んだ
もう何処かへ消えてしまったかな?そう思いながらも先ほどのポイントにキャストする事 3度目で
バシャ!”っとひったくる様に反応しロッドがキュンと撓った
大急ぎでラインを手繰って ネットを背中から外すと2度水に浸したら 一気にロッドを立ててごぼう抜きランディング
ファーストフィッシュは恰好は二の次で先ずキャチする事を優先する nishide1号でした



柳が白く咲いています   岩魚ちゃんも純白に輝いています   ジンクリアな流れです

入渓早々に岩魚ちゃんと出逢えたのはラッキーだったが、やはりまだ時間が早かったみたいで
次の出逢いは1時間後 連続で5匹の岩魚ちゃんをランディングネットに収めたのだが、その内3匹はカメラの用意をしている間に逃亡した
1匹はヤマトっぽかったので残念度も高くて、もしかしてとネットを見てみたら
あらら〜糸が切れ 升目が大きくなっていたのね〜
ま 原因が分かったし 取りあえず残った糸を団子結びにして穴は塞いだので、この後は良いだろうと再びロッドを振って行く



そんなに大きな穴では無いのだが 必死に逃げようとする岩魚ちゃんには十分の様だ

先ほどからの好調ぶりは 気温が上がり ハッチが増え 岩魚ちゃんがやる気になった証拠である
ぼくは「暑くなったな〜」と上着を1枚脱ぎ長袖シャツの袖をまくった、フライもハッチに合わせ #15にサイズを上げて進んで行くと
反転流でなく瀬の真ん中から ”ザバ!”  岩縁の流れから ”ドン!”
夏の岩魚釣りを彷彿させるような 楽しい瞬間、そして若い渓魚の振り絞る力がロッドを曲げるたびに僕は幸福になり
エネルギーをもらった様な気になってくる



オレンジ斑点岩魚ちゃん と レモンイエロー岩魚ちゃん

時計は12時を回っていたので一旦上がって mocoを駐車場まで移動
カップヌードルの為にお湯を沸かし始めたら 停まっていた車(松本ナンバー)から降りて来た人が声を掛けてくれた
彼も気楽なフライマンで、今日は草履でちょいっとそこに竿を出しちびっ子と遊び写真を撮ったそうだ
暫くしゃべっていた後 お湯が沸いたので 「ではまた何処かで」 そういって彼は車に乗って帰って行った
僕は お湯を注いでから ぬるいビールの栓を開け ”グビグビ プハ〜” そしてセミヌードになって 夏のような日射しを浴びながら
ランチタイムを楽しんだ

食後 駐車場下の流れから釣りあがって行く
まだまだ活性は高かったようで 直ぐに1匹の魚を見つけ ハンティング成功
まだまだ沢山遊んでくれそうだったが、その後は意外に渋い



ハンティングは楽し


そう言えばルアーマン2人が入っていたらしいと 昼の彼が言ってたっけ、でもまあ良いかとそのまま進む
大場所に見える良型はハンティング失敗だったが、小ぶりの岩魚ちゃんが明るい流れから遊んでくれたりしながら
通らずまで行って 「あ〜楽しかった〜」  とこの流れに感謝しmocoの待つ駐車場に戻ったら
老夫婦が「釣れたかね?」と声を掛けてくれ 「ほ〜三重県から!よくまあここを知ってるな〜」と言いながら
キャラメルを3個くれた
なんか妙に嬉しかった



小さいけど 幸せいっぱい

足腰がフラフラしてきたけど まだ時間はたっぷりある
ダム下の様子を見に行こうと 下って下って少し上って行ったら工事車両が道を封鎖していたので
その少し下を久しぶりに 調査してみた

結構人が入っているポイントだけど、僕には以外と釣れないんだよね ここは、そう思いながら
大場所の流芯に数投してみたら 良いサイズのタナビラらしき魚影が浮かんできたが 見切られた
フライを交換し 少し真剣にやってみたら 再び浮かんできて口を使ったかのように見えたが 空振り! 賢いね〜

でも魚が見えた事で僕のモチベーションは上がって来た
慎重にストーキングし 丁寧なプレゼンテーションを心がけて行くと 岩脇からのっそり出てきて僕のソラックスを口にする岩魚
”よっしゃ!”とロッドを立てると ググッと重い引きで抵抗するターゲットだったが、数十秒の楽しい時間を経た後 無事ネットに収まった



やっぱり下のほうにも良い岩魚ちゃんが居ました

暫く行くと 流れの真ん中中層に 良型の揺れる姿を発見
イタダキま〜す! とヘアカディスを数投してみたが全く反応しない・・・上を向いていないのだ
こいつを 釣りたいと思い ティペットを短くし ドライとニンフの2段重ねシステムで狙ってみる

そいつは反応しなかったが、流れ出しまでゆっくりフライが流れると 突然ドライフライのほうにタナビラが飛びついた
”マジで!”と合わせると 運よくヒットしたがそ奴は下流に向かい ドボンと白泡に飛び込んでしまった・・・
ラインを手繰りつつ 追いかけて ロッドを立てたら魚信はまだあった
これ以上下に行かれたらダメだと 半ば強引にランディングしネットで掬い 今季初のタナビラちゃんを手にする事が出来た



意外な出逢いだったが ラッキ〜

写真を撮って 振り返ると 流れの真ん中にまだ良型岩魚は居た
なんだまだ居るんならと システムをチェックして 再チャレンジ
数投後 目印のドライフライが”ククッ”と動いたので ロッドを立てると ”ググッ”とした手応え
やった! と思ったが次の瞬間 テンションは無くなりハンティング失敗・・・フッキングしなかったのだ

あ〜あ・・・ と思いながら 流れを見たら??? まだ居るではないか???
信じられなかったが 再々チャレンジ ニンフを変え タナを変え 色々やってみたが完全無視である
ハンターnishideは負けを認め 上流に新たな獲物を探しに歩を進めたのであった

が その後は反応も魚影もなく 午後5時
お腹いっぱい釣り遊んだ僕は 竿を仕舞った



本日の釣果

岩魚ちゃん 二桁釣果  タナビラちゃん 1匹



2012年 4月 29日(日) 晴れ  気温27度 水温9度

岩魚釣り2日目

朝7時 昨日入れなっかった流れに 向かったが 途中に1台川に1人、また2人見えて 上流の車止めに1台
と言う事は この上には人は入って居ないんだな と思いそこにmocoを停め変身
朝早いせいも有って 昨日より寒い感じ、多分今日もお昼前後がプライムタイムだろうと思いゆっくり用意してゆっくり歩き出した
流れに魚影を探しながら ゆっくりと林道を進み入渓点手前の二又に来たら 何とエサ釣りさんが見えた・・・
どうしようか考えながら数分間彼の動きを見ていたら 竿が曲がって渓魚を釣り上げた
彼は右又を釣りあがって行ったので、僕は左又に入ってロッドを振り始めた
昨日とは違い足跡が沢山見える流れに、釣れないかも・・・と不安がよぎったが とにかく行くしかないと進んで行く

8時半 左岸側 脇の流れに定位し時折ライズする岩魚ちゃんを発見したので、下がっていたモチベーションが上がった
ここで1匹と思い ソラックスダン#17にドレッシングを施しキャストをするが、妙に緊張し上手くプレゼンできない
違和感 そいつをターゲットが感じたらジ・エンドだったが、たどたどしいキャストを数度行っても気づかれず
そこそこの所にフライが流れたら ゆっくり近づいて”パクリ”と口を使ってくれた
昨日はあんなに気楽に釣ったのに 今日の初ヒットは緊張の末のちびっ子岩魚
ホッと 一安心の貴重な一匹だ



状況が違えば 嬉しさも違う

更に進んで行くと 大場所右岸最下流の浅場で良型に気付かれ走られたが
そのすぐ上の羊羹の様な岩の縁に定位する ちびっ子を発見
1投で良いところにフライが着水し流れに乗ったので、鼻歌気分で見ていたら
それに気がつた岩魚ちゃんは尾鰭を3度振って 水面に小さな波紋を広げた
と同時に ロッドをクイッと煽ると ラインがピンと張って 良い感じに2匹目の岩魚をゲット
今日も 岩魚ハンティングだ



ちびっ子岩魚を釣って 緊張が解けました

今日の妄想は
このコースの真ん中辺りの大場所の大きな反転流に巨大魚が定位しているので、そ奴に大きめのソラックスを食わせ
ロッドは弓なり リールは”ジージー”と逆回転
と言うシナリオなんだが、まだまだハッチが無く時間が早いと思いゆっくりゆっくり進み
途中でオニギリを1個食べ、岩場のステージで鳥のさえずりを聞きながら小休止
それでも 件の大場所に着いてもハッチも薄く 魚影も妄想に終わった

ま それはそれとして 気持ちを切り替えて進んで行くが
やはりこの流れの魚は昨日の魚よりも沢山苛められているようで
人影を敏感に察知し逃げて行ったり、フライを口にする素振りは有っても食わない娘が多い

そんなこんなで 通らずの大場所
その手前の流れに定位する岩魚ちゃんを一発で仕留め、これで安心して引き返せると思った
と同時に 大場所にもう一匹居ないかな〜と先ずは右岸を攻めたが反応なく、次は左岸に目を移すと
居た居た!居ましたよ良型が〜 でも奴の居る場所は僕の今立っている岩場から見て20mほど向こうの対岸縁
届くかな〜と思って見ていたら ”モワッ”とライズした
もうやるしか無い、ラインを引出 フォルスキャスト3回 そしてシュート
僅かながらの追い風にも上手く乗って結構飛ぶ と言うか 飛びすぎたので ピックアップしてキャストのやり直し
3投目 良い所とは言えなかったが着水したフライに岩魚ちゃんが気が付いたようで
1m程の距離を泳ぎ寄り フライを食った!
”よっしゃ〜!” 勢い込んでロッドを立てたが 微かに触った感が有っただけで フライは宙を舞った
「あ〜残念 終わったな。」 そう思ってラインを巻き 未練たらしくその場を見ていたら
”あれ?まだ居るじゃん!”
同じフライではいかんだろうと、時間を掛けて ソラックスダン#17にサイズを落としウイングにのみフローたんとを施した
そして立ち上がり 追い風参考キャストで 見える岩魚を再度狙いキャスト
#17のフライは何処に着水したのか視認できず、多分この辺だろう探していたら岩魚の影も見失った・・・
気付かれたのかな〜と思っていたら、思っていた所より下流でライズが有ったので 取り合えず合わせてみたら
”グイ〜ン”とロッドがしなったが、ぬか喜び・・・後が続かなかった・・・



釣れた岩魚ちゃんは 下流部大石の横に定位していた。  外した良型は右奥の岸壁脇に居た。

朝来た流れを 魚影を探しつつ下り
帰りがけの駄賃に ドライでちびっ子を1匹ゲットし、ニンフで1匹をばらした

二又に戻ったら 今度は右又、エサ釣りさんが行ってから4時間は経っているけど どんなだろうか?
余り期待せずにヘアカディス#17を流れに乗せて行ったら
瀬尻でちびっ子岩魚ちゃんが遊んでくれた
「お!ちびっ子は元気だな。」そんな独り言を言いながら 大きいのは出ないだろうなと思っていたが
瀬尻から数m上流の駆け上がりにフライをキャストし見ていたら 脇の大石下からゆっくり出てきた影が呑気に僕のフライを口にした
”うそ!”っと合わせると ロッドは弓なり
元気◎な23cm程の岩魚ちゃんが僕を楽しませてくれたので、僕は「わっはっはっ〜」と笑っちゃった



エサ釣りさんの後でも 地合いが合えば 岩魚ちゃんは遊んでくれる


それでも余り妄想は膨らまず、たまたま釣れたんだろうと半信半疑で進んで行くと
浅いプールに良型発見! ゆっくり慎重に近づいて行くと そ奴は岩陰に消えて行った
やっぱり賢いのよね〜と思いながらも 対岸の岩縁にフライをキャストしていたら
奴は開きに戻ってきた、しかも大胆にも僕の目の前で”ザバッ”っと波を立てライズした
僕に気付いて逃げたのではなく、エサを求めてウロウロクルージングしていたのだろうか? それとも単にオチョクラレてるだけなんだろうか?
まあ 悩んでもしょうがないので 割と無造作にフライを投入すると 1発で反応
ザバっと来たやつをホイと合わせると グググ〜っと重い引き
こんなにイージーで良いんだろうか?と 思いながらラインを手繰ると おとぼけ岩魚だったターゲットは高速潜水艦に変身し
浅いプールを右に左に走りまわり 水中に突き刺さったティペットは水を切ってそれに追従して行く
嬉しさを抑えきれずに なはは〜と笑いながら ロッドを握りしめ 最高に幸せな時間を楽しんだ
それは永く永く感じたが ほんの数十秒だったかも知れない
潜水艦も疲れが見え 少しずつ上ずって来たので 背中のランディングネットを外して流れに差し込みつつロッドを立てる
が 奴も最後の抵抗で反対側に走ったり、ネットを避けて行き過ぎたりを2度
青ざめた瞬間も有ったが 最終的にはネットに収まった美白で良型の岩魚ちゃん
浅場に場所を移し何度も何度もシャッターを切ったら 元居た流れに戻り 熱いチューをさせて貰ってからリリース
いや〜出逢えて良かった、キャッチ出来て良かった!

そして 次のポイント
ここも居そうだと思って 開き〜駆け上がり〜流芯とやってみたが 反応なく
そんなに甘くは無いか〜と思いながら左側のセカンドラインの流れ込みに投じたフライにこれまた良型が飛び出した
2匹続けての元気◎良型  ” 最高 happy!” と言うしか無かった



元気◎ 別嬪さんたち

このまま行ったら 尺も有るかも? なんて妄想が膨らんだのが悪かった
丁字桜の咲く反転流に 大物の期待を込めてフライを投じてみたが 2投では反応なく、3投目で枝に掛かってしまった
あ〜ダメだったな〜と ラインを引っ張りながら枝に近づいて行くと
STOP!
居た 良型が やっぱり大石の下に居た

ゆっくりしゃがんで リーダーを引っ張ったが取れそうにないので 力を込めてティペットを切った
そして 残って居る結び目をチェックし7Xのティペットを継ぎ足し フライを結ぶ
そうだ、昨日も午後からフライサイズを上げて功を奏したから #15のCDCソラックスで決まりだ
しゃがんだままのポジションからポイントを見たが、岩魚が何処に居るのかの確認は出来なかったが
大石の下に居ることは間違いないだろうとキャスト
良い所に入ったフライは暫くゆっくり佇み そして流下〜〜〜
ティペットの弛みが無くなると 今度は遠心力風に働く波の力でティペットが引っ張られフライは徐々に上流へ
想定していたポイントから1m近く上流に離れたフライをそろそろピックアップしようかと思ったその時
派手なライズで水面が割れたので ”来た〜!” とロッドを立てたが 一瞬のコンタクトは有ったものの
残念ながらヒットせず、フライを大きくしたことを少し後悔した僕でした



散り際の丁字桜

やっちゃった〜けど それはそれで楽しみに変え 次なるターゲットを探して進んで行くと
ザワつく流れの中から 突然別嬪さんが飛び出し さっきは口に入らなかった大きなフライをガッポリ食った
やっぱり 魚に近づいて行くフライはヒット率は高いし 逃げて行くフライを追い食いする場合は空振り率は高いんだろうな〜
なんて基本的な事を再確認しながら 写真を撮って チューして リリース
濡れたCDCソラックスを ヘアカディス#17に結び替え 堰堤までラスト100m



腰をくねらせる岩魚ちゃん      葉っぱ?が丸まった可愛い樹木

堰堤途中で1匹 空振り、堰堤中央で1匹バラし、堰堤右岸際でちびっ子を一匹ゲット
これにて一件落着〜 よく遊んだので帰りましょうと林道を戻って行くと 良さげなライズを発見
25cm程のタナビラと見受け これはやるしかない! そう思ったが
そこから100m程下流は 過去にデッカイ岩魚と出逢ったプールなのでそこも見て、何処から入るか決めようと更に歩いたら
居ましたよ
大きくは無いが プールを悠々とクルージングしながら 水面を揺らす岩魚ちゃん
そーっと岩場に降りて キャストするタイミングを計って セーノーで??後ろの枝に掛かった・・・
トラブルを解いて またタイミングを見計らい ターゲットから僕が見えなくなった瞬間に進行方向に向けてプレゼン
暫くしてフライを見つけた奴はフライに近づくも 数cm手前で頭を振って方向転換
フライがマッチしていないと思った僕は 更に小さなパラシュート#19に結び替え再チャレンジするも 結果は同じく直前Uターン
ちょっと頭に来たので わざと強い目にターゲットの前にフライを打ち込むも 完全無視、しかも逃げる素振りもない
こいつは釣れないな〜と気が付くまで 結構慎重にやってたので 気が付けば半時間以上はここで遊んでいた

急にタナビラのライズが気に成って 上流に釣りあがりるも 反応もライズもなく終了
もう一度 プールの岩魚の泳ぐ姿を見て 帰路についた



釣れない岩魚ちゃん

いや〜良く遊んだ!



本日の釣果

岩魚ちゃん 二桁釣果

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