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2012年 4月 7日(日) 晴  気温8〜15度 水温8度

全然調子の上がらない M川ではあったが桜を愛でるついでに 今年まだ入っていない渓を調査してみようと向かった
まだ少し早いかもと思いながら高速を走ると 松阪IC辺りの桜が見頃となっていた
が同時に昨夜の冷え込みのせいで山あいの田んぼに張られた水が見事に凍っているのも見えた
現在の外気温4度だ!

 あまり釣れる気がしないせいも有って ゆっくり高速を走って大台ICを出よう左折したころ後続車が目に入った
大きく弧を描きながら坂を下りつつバックミラーでチラ見
料金所を過ぎ国道と交わる信号で停まった際 ”あ〜やっぱり kotakeさんだ”
電話を掛け 桜の里公園で集まりましょうとなった



桜咲く湖畔

桜満開の公園で お互い 「状況が悪いのに馬鹿だね〜」と笑い合い「いやいや桜を見に来ただけですから〜」なんて言いながら
今日の行先等 情報交換すると kotakeさんは友人と2人で連れ立って ダム上に向かうと言うので
僕は一人でまだ今年行ったことの無い流れに向かった

昨夜の寒さは 山を白く化粧していて、美しくは有るが釣りの面から見ると悩ましい状況だった
最近の状況を見ると ”釣れるとは考えにくく調査を目的にやって来ているのだから”と一人で納得しながら進んで行く



4月に雪が降りました

9時半 流れに立つと予想外に良い流れしかも気温も良い感じ
釣れると思っていないので 使い古しのヘアカディス#15を結んでラフにロッドを振り始めると これまた予想外に渓流の宝石と速攻で出逢うことが出来た
”お〜ダメもとで来た流れはもしかして爆釣か!”といつもの如く妄想を膨らませて進んで行くと 直ぐに2匹目のアメゴちゃんが遊んでくれたので
”妄想ではないかも?”とまたもや妄想を膨らませてしまった



朱点の鮮やかなアメゴちゃん

最初の2匹は鮮やかな朱点をちりばめた 放流魚のDNAが濃さそうな渓魚だったが
次の娘は 昔ながらのDNAを繋いだ真ん丸パーマークで控えめな朱点の別嬪さんだった
そこそこ深みが有り 良さげな石が点在する流れの中間地点からゆっくり流下し 終盤の沈み石の頭でさらに速度を落としたヘアカディスに
1発で飛び出したアメゴちゃん、活性の高さを確信できた1匹との出逢いに喜び
何度もカメラのシャッターを切った



嬉しい真ん丸パーマークとの出逢い


使い古したヘアカディスの水分を拭き取り ドレッシングをして浮力を回復
そして進んで行くと 何て事の無い瀬から ”ザバ!”っと大げさな反応で水面が割れた
”ホイ!”っと気楽に合わせると 大げさな反応だと見くびっていたら さにあらず ロッドを良い感じに絞り込む良型の引き
少し慌ててしまったが、テンションを保ちながら流れに近づき 2度ほど寄せたら 片膝をついてランディングネットを水中に差し込む
まだ春も早いせいか 最初は少し抵抗したが体力が続かないようで 意外と大人しくキャッチする事が出来たアメゴちゃんは
威風堂々ととしたこの流れらしい別嬪さん、しかも今年気が付いた産卵の為傷ついてしまっていると思われる
愛おしい尾鰭の別嬪さんだった



こんな別嬪さんと出逢えました

これまた 何枚も写真を撮らせてもらったら 感謝のチューをして元居た流れに帰ってもらう
最後のご挨拶に彼女は 尾鰭で水しぶきを立てて瀬に戻って行った

良い感じに釣り上がって もう一匹追加したら いよいよフライが浮かなくなったし
フッキング率が落ちてきた感も有ったので フライをソラックスダン#15に結び直した
アピール力が落ちたせいか 少し反応が落ちた感が有ったが 半時間後 驚きが突然やって来た
流れ下るフライが大石の向こうに見えなくなったので ゆっくりピックアップしようとロッドを立てたら良型っぽい重みを感じた
ラインハンドで見えないターゲットに対し追い合わせを居れつつ 石にラインが擦れないようダッシュで岸から流れに向かい
真っ直ぐに伸びたティペットの先に目をやると ”ギラリ!” と巨大な胴体がヒラを打つ
バットから曲がるロッドに 奇跡の尺アメゴを感じた刹那 ロッドは生命感を失いラインは力なく垂れ下がった
”フライが外れた・・・” そう思った
さほど抵抗された感じがなかったのでそう思ったが、実際はリーダーとティペットの結び目が切れてしまっていた
今思うと 大きな虹鱒が頭を振った一瞬にフライを食いちぎって行くときと似た感触だった
残念ではあるが、ヒットさせた感も無かったため意外とショックは少なく 逆に大物が居たのが分かっただけでも嬉しかった
もしかしたら 切れたティペットに絡まってアメゴちゃんがその辺で苦しんでいないかと 辺りを探して見たが
やっぱり見当たらなかったので バーブレスフックが自然に外れるのを信じその場を離れた



切れたリーダーの先っちょ(ほぼ1か月同じリーダーだったので弱っていたのか・・・)

日射しが気温を上げ メイフライのハッチを呼び アメゴちゃんの食欲をそそる
もう完全に楽園状態(プチ楽園ですが)
流れの中からキラキラ光る アメゴちゃんが遊んでくれたり、反転流のからは岩底に隠れていたチョコ色のアメゴちゃんが遊んでくれたり
イチかバチかでやって来た流れは 完全に◎であった




真ん丸君   メイフライ   キラキラ君   チョコ君   良い流れ

二又を右に行って みたらサイズが徐々に小さくなって行ったので
如何しようかな〜と思いながら進んでみたら デッカイ鹿が河原に居たので 二又まで戻って左をやろうとUターン
だが戻ってみたら アベックフライフィッシャーが寄り添いながらフライを選んで居た
「こんにちは 釣れましたか?」と声を掛けたら「ハッチは良い感じ何ですが、釣れてません・・・」 
とまあ 僕の荒らした直後ではと思ったが声には出さず
左又を指しつつ「こっちはやってませんから、頑張ってください。」と言って 僕は一人mocoの待つ林道に戻って行った



今回の釣果

nishide1号 アメゴちゃん 二桁釣果

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