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2012年 3月20日(火)春分の日 晴  気温13度 水温9度

年度末のバタバタもようやく片付き ゆっくりと川遊びを楽しめる余裕が出た
前回ソックス部からの水漏れに気が付いていたので、しっかり乾かしたウエーダーにアクアシールでリペアもしたし
今日は 秘密の渓のご機嫌伺いに向かう事にした

出掛けに 我が家の裏山から ”ホーケッケ” とまだ上手く唄えない鶯の声が聞こえ
いつもより遅いが 今年も春が来たことを実感した



シーム部のリペアは何処まで持つのやら?  快晴の天候に期待は膨らむ

最近手に入れた I Pod でボブマーリーを聞きながら mocoのアクセルを踏み ハンドルを右に左に揺らしながら
誰も居ない目的の駐車スペースに到着したら ゆっくりと変身し 渓へのアプローチをゆっくり下った
先日の雨が水量を増していると思ったが 意外と流れは遠く 15分ほど歩かないと流れには到着出来なかった

朝日の当たるチョロイ流れにソラックスダンを浮かべながら進んで行くが
昨年までとは打って変わって全く反応がない・・・
宮川大水害の後でも元気なアメゴちゃんの居た流れだっが、昨年9月の台風で出た大水で生態系が大幅に壊れてしまったのだろうか?
1時間半 有望ポイントをいくつも通過し ”おかし〜な???” と進んだ中
去年とは大きく様変わりはしていたが、ここで何匹もの別嬪さんと出逢ったよな〜と思い出すポイント
下流から徐々に攻め 真ん中辺りも攻めてみたが1投目は反応なく
2投目は真ん中奥に浮かべたソラックスダンが大石の影に潜り込むまでゆっくりと待っていたら
殆ど波紋は分からなかったがフライが静に見えなくなった
???
半信半疑だったが ロッドを煽ってみると、奇跡的にロッドが撓って今日初めてのアメゴちゃんの反応を感じた
このチャンスを外しては後が無いかもと思い、高速でラインを巻き取り一気に抜きあげてから周囲の水たまりを探した
竿先にぶら下がり バタバタしていたアメゴちゃんは次の瞬間
フライから外れ 乾いた砂利の上に落ちた・・・僕は慌てて駆け寄り水際を足でブロックしながら 乾いたランディングネットを水でほぐした後
岸辺に横たわるアメゴちゃんを確保し 流れに浸した
水を得たアメゴちゃんは グイグイとネットを押して逃げようとするほど元気だったので 一安心し
ベストのポケットからデジカメを取り出し 写真撮影
もしかしたら 今日はこの娘が最初で最後になるかもしれないと思うのと、ここから先は反応が増えるだろうという期待が交錯しながらシャッターを切った



ようやくの1匹は ファーストコンタクトで

予想は外れ 不安は的中した
その先の良さげなポイントも 過去に良かった二又の浅い合流も全く反応がないまま、右又へ何時もの様に進んで100m
特別良さそうには見えない浅くてたら〜っと長いポイント
淡々と下流側から攻めて行ったが反応なく 諦めかけて白泡の中に放り込んだヘアカディス#17が
さっき何投かフライを通した流芯に流れ落ちて行くと
今度も静かにフライが消えたので ”クイッ” と聞き合わせ
”グッ”とティップが撓った感触を感じたその瞬間
派手なジャンプ ”ドボン!” ”ドバ〜ン!” と2連発に少し驚いたが
その時は ”お〜アメゴちゃんジャンプだ〜” と手放しで喜んだが ロッドを絞り込む力強い抵抗に我に返ると
ドキドキしながら慎重にロッドを操作し 頃合いを見ながらラインを手繰る
そして 無事ランディングに成功し ネットに横たわった超美形のアメゴちゃんは少し疲れたようで
大人しいモデルになった



浅い流れに泳ぐ 美形アメゴをゲット

こんな浅瀬のポイントにアメゴちゃんが泳ぐと言う事は この先はきっと魚が残って居るはずだ
そう思い 進んで行くが・・・ 反応を見ないまま崖のような流れまで行って Uターン
台風の影響で大きく様子を変えた流れ そしてその時の土石流に巻き込まれて・・・

まあ たった2匹では有ったが 反応してくれた渓魚は100%で手にする事が出来たのは奇跡かも知れない
と思いながら 今までは殆ど入ったことの無い左又も調査してみようと入ってみた
台風で荒れる前はブッシーで入る気に成れなかったのだが、今は木々が流されたせいで少し開けた渓に変わっている

水面にヘアカディスを浮かべながら暫く行くと アメゴちゃんがフライに反応したが空振り
食ってない感じだったので 暫くそのポイントで粘ってみたが2度目は無かった
その時は”お!居たね〜”って喜んだが 少し進むと今度はフライを品定めして帰って行く奴が居た
賢いのか? 訝しんではみたが誰も入った筈もない流れにそれ程深くは考えずに更に進むと 又もや見切られた
こうなると アメゴちゃんの眼力と賢さをを認めざるを得ない
小さく黒っぽいソラックスダン#19に結び替え 慎重に進んで行くが そこから先は反応が無い
見づらく辛気臭い釣りに飽きかけて そろそろフライを交換しようかなと思いながら まあまあのポイントにフライを投じ緩い流れに任せていたら
流れ込みからゆっくりと流下し後半戦は殆ど止まったような遅さでゆらゆらしているフライに
左岸の一抱え程の転石下から黒っぽい渓魚が”スッ”と近づいたかと思ったら 急に停まってUターン
見切られたかと思いきや もう一度Uターンしてフライに向かって波紋を広げた
”ちょっと横か?”
と思ったが、合わせ掛けたロッドの動きはもう止まらない 奇跡を祈ったが 案の定 フライは宙を舞った
しかし 推定25cmのターゲットに接触した感は全く無かったので、そこでおにぎりを広げ少し時間を掛けた後
フライをCDCダン#17に結び替え 食後の勝負を賭けたが・・・石裏に隠れたであろうアメゴちゃんがフライを見に来る事は無かった
気を取り直して 更に上流の調査委に向かったが 1度だけ反応が有っただけで崖の様な流れになってしまったので
秘密の渓の探索を終了した

その後 KG谷の最上流部を見に行ってみようとしたが、道路が寸断していて行けず
それではと OK谷に入ってみたが 最初の頃に1匹だけ反応しただけで 1時間半ほどの釣行での出逢いは生まれなかった

ハッチはそれなりに有るのに 今日のこの激シブ振りは刹那すぎた
それでも 懲りずにまた来ますので、その時はもっとフレンドリーであります様にと流れに願かけて竿を仕舞った



ハッチは有るし 蕗の薹も全開なのに 渓魚のご機嫌はナナメだった





今回の釣果

アメゴちゃん 2匹

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