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2012年 3月11日(日) 晴のち曇  気温10度 水温7度

先週に引き続き 今日も田舎の流れに向かった
のんびり出てのんびり着いたら1台のらしい車が有ったが、そこから更に奥にmocoを走らせのんびり変身
そうだ、今日は foxFireアウトレットの閉店セールで買ったアクロンリーダー6X15ftを試してみようとフライラインに結び
ティペットはいつものバリバスの7Xを2ftほど結んで 全体で17ft程のシステムの先にソラックスダン#17を結んだ
普段は15ft前後でやっている僕には若干長いかとも思ったが、今年は少し長い目にチャレンジするつもりで流れに立つと
今日は3月11日で有る事を思い出し、空に向かて手を合わせてからソラックスをガイドから外した
アクロンLDLは思った以上にキャスタビリティが良く 少し追い風も有ってフライはヘニャっと落ちることなく上流まで飛んで行った



アクロン ロングドリフトリーダー

お〜こんな感じか〜 と少しキャスティングが上手くなった気になって 同じようにもう一投・そしてもう一投
キャスト感を楽しんでいたら 何と次の1投で流芯で”ザバ!”っと波紋が立った
まさか!超油断していたのでワンテンポいやツーテンポ遅ればせながらもロッドを立ててみた
フッキングした感じは有ったが、油断したせいで追い合わせもおぼつかず テンションはゆるゆる
たぶん外れちゃっうだろうと思いながらも あたふたとラインを手繰るとラッキーなことにテンションが戻り 水中で銀色の影がローリングする
”よっしゃよっしゃ!”と言いながら 更に手繰ってもうアメゴちゃんは目の前
最近はあんまりネットを使わないのだが(手にする魚が小さいから)今日は1匹目から背中のネットを引っ剥がし
流れに少し浸したら 片膝をついて ”いらっしゃ〜い” とランディング
思いがけず 別嬪さんと出逢う事が出来た



別嬪さんは何処にでも居る

まだ肌寒い朝では有ったが、幸先の良いスタートを切った後も 奇跡の釣れ釣れポイントが有った
岩に狭められた流れが徐々に広がり10m程で駆け上がりを形成し その後5m程徐々に浅い瀬に広がっていくポイント
夏場は大抵カワムツ天国なのだが、今日は違った
駆け上がりの終盤で1匹、真ん中で1匹、その奥でもう1匹と 数投毎に春のアメゴちゃんが遊んでくれた
若干長いリーダー・ティペットにもたつきながらも3匹とも無事にキャッチ出来たことは 春の珍事と呼べるかもしれない

その後も好調は続いたが 日射しが流れを照らし始めたので更に反応が良くなるかと思ったが
何故だか逆に反応が減ったので、アピール力UPと キラキラヘアカディス#17に変更したら 少しは反応が良く成った様だがバラシの確率も高くなった

そうこうしていたら、橋の上から僕を見る人が居るのに気が付いて
”よっしゃ〜ここは一発恰好良い所を見せちゃるぞ〜”って感じでやってみたが反応の無いまま声の届く辺りまでやって来たら
どちらからともなく声を掛け 暫く話をした
相手は50歳中盤くらいのエサ釣りさんで 「足が少し悪いので橋の上から長竿を出しアメゴちゃんに遊んでもらっている。」と言って
「今日は4匹釣れて 1匹だけキープさせてもらったよ。」そう言いながら20cm程の綺麗なアメゴちゃんを見せてくれた
お互い この流れを褒め合い それでは楽しんでくださいと言って別れた

反応がないまま暫く進んだら 道路沿いの護岸の根元で1匹のアメゴちゃんがようやく釣れた
さっきのエサ釣りさんに釣ってもらえば良かったな〜と思いながらリリースし
ようやくヘアカディスに反応してくれたアメゴちゃんに感謝しフライにドレッシングを施す

ハッチは有るが 反応がない時間が続く
反転流を狙って何度かフライを浮かせてみたが 反応が無かった良さげなポイント
今日は駆け上がりなのかな〜と思いながらも、キャストし フライをフリーにし ラインを巻き取りながら近づいて行くと
妙な感触でロッドにテンションが掛かった・・・まさか?そう思ってロッドを煽ってラインハンドでラインを引くが
何か地球を釣ったような感触だったので またラインを巻きながらポイントに近づいてはまたラインを巻く
と ほんの今まで動かなかったティペットの先端が急に動いた!
思うに 沈んだフライをアメゴちゃんが口にした後 岩の隙間とかティペットが引っ掛かっていたが
その先の食いしん坊君は フェィクの毛バリを吐き出さずにモグモグしていたみたいで
引っかかりが外れて別のテンションが掛かった瞬間 渓魚も驚いたみたいで水中を走る感触が右手に伝わって来た
嬉しいやら恥ずかしいやらの ラッキーフィッシュは今日一番の大物でロッドを絞り込みながら
右に左に走り 抵抗するが まだ春先のアメゴちゃんにはティペットを切って遁走するほどの力はなかった
若干パワーが落ちた頃を見計らって ラインを2〜3度手繰ったら 又もやネットを差し込んでランディング
嬉しい ラッキー ハッピーな別嬪さんがネットに収まった



岩陰に潜む 良型アメゴをゲット

1匹釣れだると 少しは好調が続く物だと 2匹ほど本命に遊んでもらったら
いい感じのポイントに来た、今度も良い娘が居るのでは?と反転流に乗せゆっくり漂うヘアカディスを注視していたら
小さな反応で釣れたのは ナメタン君(アブラハヤ)
今日は本命君が何匹も釣れた後なのでか ”こんな可愛いナメタンも元気ですね〜” と自然が残っている事に感謝できる 余裕のnishide1号です

お昼までに何とか もう1匹のアメゴちゃんに遊んでもらう事が出来たので
一旦上がって 上流に移動してから 陽だまりでランチ
のどかな時間を一人で過ごす



       朝日に光るナメタン     のどかなランチはカップヌードルで

午後はと言うと
反応は有るが空振りや見切られる事の多いヘアカディスで何とか1匹釣った後
浮力が落ちてきたのと 明らかにハッチしている虫はメイフライ系だったので フライをパラシュート#15にチェンジした

すると 立て続けに2匹のアメゴちゃんがヒット!さっきまでとは違った出方 食い方に成った気がして ”う〜んマッチざハッチ?”
僕も少しはフライフィッシャーぽくなったな〜ってな感じ



ヘアカディスでヒット & パラシュートでヒット

良い天気の中 良い気分で川遊びを進め 渓流の宝石と戯れる
そんな時 不自然に尾鰭の丸いアメゴちゃんと出逢った
その時は こんなところに放流君が居る訳がないので 大水が出た時に挟まったのでは無いかと思った
でも朱点は若干怪しい目の派手目だし、顔出デカ具合は居付きっぽいし 微妙なアメゴちゃんだった
まああまり気にはせず そのまま進み 第2クールも堰堤で終了し 一旦下って 第3クールの右又に移動



微妙に悩ましいアメゴちゃん

さあ本日最終ステージは如何に
期待半分 不安半分でフライを流れに投じて行くと
良さげな流れの中から1匹の影が浮かんでは来たが フライ直前でUターン
さっきまでと違って入渓しやすい流れの魚は 賢いような気がしたので
フライマンらしく サイズを小さくしたソラックスダン#17に結び替え再び流れに向かいキャストするが、同じポイントで2度の反応を見ることは無かった

進んで行くと流れの真ん中にライズリングを見つけ ”しめしめイタダキだ!” そんな風に思い上がってキャストしたフライはレーンを30cm程外したが
それに気がついた渓魚はスッとポジションをスライドさせフライに向かったので ”そ〜れパックリ” と思ったが
”プイ!”っと向きを変え元居た所に戻って行った
少し失敗と反省し 先ほどより丁寧にプレゼンテーションすると アクロンLDLはしなやかにターンし狙った筋にソラックスダンが着水
流れに乗って ライズポイントに差し掛かったが反応がない・・・ 2度3度とやってみたが・・・ 
1投目の失敗で 警戒心を抱かれてしまったに違いない、 暫く待ってみたがライズが復活することは無かった

その反省を糧に 残りの時間を丁寧に行く事を心がけると
5m四方位の岩場のプール 流芯から外れた流れが沸きあがり 水面に喰い波が立つポイントに投じた1投目で
別嬪さんが素直にフライを口にした
アプローチ・立ち位置・スラックを入れたキャスト・鏡にゆっくり浮かぶソラックス
丁寧な所作が 美しいアメゴちゃんとの出逢いを多くする



別嬪さん

気を良くして進んで行くと パラパラッと雨が落ちてきた
気にするほどでは無かったが 渓魚の警戒心が少し薄れるのでは無いかとも思って 更に先に進むと
良い娘が2匹も遊んでくれた

その中の1匹が 又もや鰭丸君?
”もしかしたら 産卵床を一生懸命ベッドメイキングしたから 尾鰭が擦り切れたのでは? いや そうに違いない!”
それに気が付くと 鰭の丸いアメゴちゃんへの愛しさが込み上げて来た
なるべく素早くリリースしよう でも その前に愛しのチューを

前回見かけた 稚魚たちのお母さんが居る流れ 本当にいつまでも有って欲しいと願います



尾鰭に愛を感じます

15時20分 竿を仕舞って流れから林道へ上がる
少し上流に上ると 祠が有るので震災への追悼と今日の無事に感謝の思いを込めて 手を合わせてから
帰路についた



今回の釣果

アメゴちゃん 沢山釣れました

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