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2012年 2月4日(土) 晴れ  気温−7度 水温1度

年初め その年のの運勢を占うべく天川で初釣りをして来たが
今年は全く行く暇がなく 2月の節分を超えてからの 釣り事初めとなった

日本列島に冬将軍がやって来ていたので昨日までは大雪だったが、今日は晴れる予報
少しは渓魚のやる気も上がるだろうし 何より新雪晴天の渓流でロッドを振れる気持ち良さを思うと久しぶりにワクワクしてきた

朝まだ暗い内に目が覚め昨夜揃えた荷物を WR−n1に積み込んで出発
青山辺りから道路に雪が積もり路面は凍結模様 路上の温度計は−3℃を示していた
名張を超え室生に来ると更に厳しい路面状況でおっかなびっくり慎重運転で進んで行くと 下り坂の交差点で数台が事故
さらに次の上り坂では3台が立ち往生し先頭の車がホイルをスピンさせながら止まらない程度に上っていく
我が愛車は 4WDでスタッドレスタイヤ装着なので、それを難なくパスし時速30〜40kmで進んでいく
榛原に近づき雪は減って行ったが きっと天川は凄い豪雪だろうな〜と思いながら進むが
黒滝を超えても驚くほどの雪ではなく意外とすんなりと漁協に到着した



冬の天川に愛車で

漁協で遊漁券を購入しながら 少し話をしていたら黒板に書いてある文字に目を奪われた
「気温−7℃! 午前8時」 マジで!って感じ
確かに寒いけど パッチもはいて防寒対策万全な僕は そんなに寒いと思っていなかったので結構驚いた

漁協から更に奥へ、トンネルの手前からは圧雪された路面がツルツルに滑りさすがにスタッドレスでも危険がいっぱいだ
先に停まっている先行車の手前でUターンしガードレール脇にWR−n1を駐車したらとりあえずお気に入りのプールを覗きこむが
魚影は確認できない・・・やばいかも・・・
そう思いながら変身し、そうだデジカメを仕舞っておくポケットにカイロを張らなきゃ〜
ロッドを繋いでリールをセットしティペットを足して 使い回しのヘアカディス#15を結んでだら
少しでも日射しの有る下流を目指して歩いて行くと 釣り人が見えたのでその手前に入る事にした
真白い雪に足跡を刻みながら 岩場を降りて行くと陽の当たる巻き返しから泳ぎ去る魚影を見た、気づかれたのだ
でもそのすぐ上のプールの底近くを泳ぐ何匹かの姿を発見し 取りあえずはヘアカディスを色々と投げてみたが反応する由もなく
”じゃあ沈めて1引き釣って落ち着きましょうか” と安易にやってみるが全く反応しない
棚を変えたりフライを変えたりポイントを移動したりしてみる物の 只の1度も反応せずにトンネル下のポイントも沈黙
少し早いが一旦上がってお昼にしようと道路に上がって朝通ったトンネルをトボトボと歩いて行ったら
突然 ”ツル” で ”すってんころりん” 尻餅をついてしまった

お湯を沸かしたら 3分間待っている間にお湯割りで暖まろうとリアゲートを開けたラゲッジスペースでストーブに火を付けたが
中々沸いてこない、外気が冷たくガスの発生が弱いのと 風が湯温を奪っていくのだろう
リアゲートを下げて風を遮ると 暫くしたらお湯が沸いたのでようやく落ち着いてホットする時間が始まった

ランチ中に今日の1番札と言うルアーの兄さんがやって来たので話をしたが、相当厳しいと彼も言っていた
がボウズでは無さそうだった

さてどうせ釣れないんだったら ドライで行くかと 朝のシステムを切り離しティペットを結びなおす
しかも この春からもう少しロングティペットで行こうと思っているので少し長い目にして 朝一に結んでいたヘアカディスで再チャレンジだ

入渓後5分ほどで小さな瀬の脇から今日初めての反応、 小さな反応だったが 確かに渓魚の波紋だった
それから10分ほどして 反転流の鏡の所で吸い込むような反応でフライが消えロッドがしなった
「よしよし やっぱりドライフライだな!天候に救われたな〜」 と思いながら ランディングポジションをさがしていたら
”が〜ん” 外れちゃった〜
普段より2ftほど長くしたシステムのせいで 合わせが弱かったのだろうか・・・

それから1時間以上 全くもって沈黙の流れでは有ったが
良い天気に気持ち良くロッドを振り 来る3月本番に向けキャスティングの軌道やフライの動きを確認しながら
美しい流れを遡って行く時間は楽しく 白い雪の上に残るフィールドサインを見たり やる気の無い魚でも泳いで居るのを見たり
するのはとても良い やはり お日さまは偉大だ!



蒼い空 白い雲 白い雪

ふと上流に目をやると お昼のルアーマンが釣っているのが見えたので
一旦道路に上がって 少し上流に移動ながら今日は久しぶりにボウズかな〜、まそれはそれでも良いかな〜
そんな事を考えながらもう一度竿を振り初めた
時間も忘れて進んで行った頃 遂に出逢いの時がやって来た 段々瀬の小さめのプール
駆け上がりが反転流と相まって ゆっくりゆっくり巻いている辺りにヘアカディス#17がゆるゆると流下して行くと
水中から影が浮上し”モコ!”っと水面が盛り上げたと同時フライを吸い込んだ
少し前にウインドノットに気が付き ティペットを少し短く手直ししたのも良かったのか 今度はがっちりフッキングしたようで
ロッドをギュンギュンと絞り楽しませてくれる
ランディングネットを背中から外したら流れに浸し さあイラッシャイ〜と竿をもう一段高く掲げると ターゲットも最後の抵抗で沖に逃げようとする
強い抵抗を楽しく受け止め 少しラインを送って奴のご機嫌を伺い 少し止まったらラインを少しずつ手繰って
今が頃合いと ゆっくりロッドを立てながらランディングネットを水中に差し込み
虹鱒君をネットに誘導して行くと 観念したかのように素直にキャッチされた



唯一無二となった虹鱒くん

Fly fishing が好きなのを今日の1匹でなんか再確認した
釣れたら釣れたで楽しいけど 釣れすぎると飽きてきてしまう が 釣れない時に釣れた1匹は格別に嬉しくなる
初心に戻らせてもらった 虹鱒君に感謝しながら 写真を数枚撮影したら元居た流れに戻してあげると
”ピシッ”と尻尾で水を弾いて底のほうに帰って行った

その後も ゆっくり自然を楽しみながら もしかしたらもう一匹くらいは遊んでくれるかもなんて竿を振って行った
相変わらず天気は良かったが 少しずつ風が強くなってきたし山の影が徐々に増えて来たころ
ふと帰ろうと言う気持ちが沸いたので 竿を仕舞った





今回の釣果

虹鱒君 1匹

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