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2011年 12月4日(日) 曇り  気温6〜19度 水温8度

禁漁になったら毎年恒例としている 紅葉の天川にての川遊びが
今年はワーキングハードで時期を逸してしまった

9月の台風12号で奈良のこの辺りも大変な大水が出て色んな所が被災したと聞いていたので若干の心配は有ったが
ホームページを見る限りでは 釣りは出来るようだったので朝の7時前に自宅を出発
目的地まであと数キロ、流れの横を走る林道からは、昨夜降った雨のせいか割と増水した流れ
そして壊れた護岸や倒れた杉林を眼にするにつけ 釣欲が薄れて行く

漁協に着いて 本日17番の券を買いながら話を聞いたら、「昨日放流したから今日は良いよ〜」そう言われたので
この増水と寒さに対して おじさんの気楽な言葉は?だったが、釣欲は少し上がった
災害の事を更に聞くと 「道まで水が上がってトンネルには流木が詰まって大変だったよ」とこれまた結構気楽に話してくれた
きっと過ぎたことより今日や明日を元気にやろうと言う優しく強い心がそんな風に言わせているのだろう

件のトンネルをWR−n1で超えると10台ほどの車が既に停まっていた
流れを望みながら「水は多いし魚もあんまり見えないな〜」とぶつぶつ言いながら僕も変身し、とりあえず直ぐ下のプールに降り立った
で何時ものようにヘアカディス#15を流れに浮かべて見るが、案の定”ガブ!”っとは来ない
しつこく速い流れの脇の緩流帯にフライを浮かべると 忘れた頃に反応し更に忘れた頃にヒット!
が食いが浅い様でバラシを2度ほど経験した後 ようやく本日の1匹目、食べごろサイズの虹鱒君をキャッチする事が出来て一安心した



増水の流れにようやく一匹

その後もう少しはドライフライに遊んでくれる魚も少しは居たが、暫くすると全く反応が無くなったので上流に向かう
瀬にも淵にもやる気の有りそうな魚影は殆ど見えず、深く沈んだ所に数匹の陰が時折見えるのとは裏腹に
行く先々のプールには先行者が陣取り気難しい鱒に何とか遊んで貰おうとしていた
林道に上がって入れそうな所に降りるが、少し行くと見えなかった人影に出遭う
そんな感じだったので、人より早い目の11時からお湯を沸かしカップラーメンをすすってみた
昨日の放流はトンネル上だと言っていたので、下流の魚は水に馴染んで少しは釣り易いかと思い、食後はトンネルの下に歩いて行く
と一人のフライマンが居たのでもう少し下流から入渓した目の前に数匹の群れを発見
第1投めだけは興味を示した鱒が近寄って来たが、やっぱり水面を割る事が無かったのでシステム変更
マーカーニンフィングに切り替えたら直ぐにググット来たが、食いがやっぱり浅くキャッチには至らず
その後の数投も見には来るが食わない状況だ、それでもしつこくキャストを繰り返した結果、どうにか1匹の虹鱒君に遊んでもらえた

沈める釣りに切り替えても、第1投目以外は殆ど反応がないまま厳しそうな感じの午後では有ったが
浅い流れに揺れる黄色いアルビノレインボーを見つけ、釣りたいな〜と狙いを定めてキャスト
着水した距離はドンピシャだったが、慣れないニンフィングでは方向がずれて数十cm右だった
”外したな”そう思いながら目印を見ていたら黄色が若干寄ってきたかと思ったがまた戻って・・・
とその時 ゆっくり流れ下っていたマーカーが止まったので”もしかして?”と思ってロッドを立てたら ”グン” とロッドが撓った
アルビノゲットか〜?と思ってラインを手繰ったがアルちゃんは素知らぬ風
更にラインを手繰ると その横1m程の水面を割って別の虹鱒君がジャンプした
狙った奴では無かったが、元気印は今日1番の引きで対岸を目指したかと思ったら、次は下流に
瀬を一つ下った所で何とか凌いで無事キャッチした鱒は 鰭ピンの美しい娘だった



意外にも 流れの有る瀬で美形が遊んでくれた

元のポジションまで戻ったら、黄色がまだ居たので再チャレンジを行ったが いつの間にか居なくなってしまった
そこから半時間ほど進むと 白泡の瀬で突然 ”ガツン”と来た 大物だ!
ロッドを矯めラインを少しづつ手繰ってくると 40cmクラスが浮かんで見えた、が!何か変?
そうスレ掛かりだったのです、魚体は大きかったが力強さは余り無く何とか取り込めそうな感じだったので
慎重にやり取りしながら瀬を3っ程下ったらこの先はヤバイ流れ・・・
何とかここで勝負だと流れに入ってランディングネットに手を掛けようとした所で敢え無くブレイク ま こんなモンだわ

それを機会に懲りもせずドライフライに戻し半時間程やって見たが全く反応なしだったので再び沈める事にした
軽く1匹をゲットしたした後、トンネル手前のプールに到着
良いサイズが見えていたのでアップでチャレンジするが、いつの間にか見えなくなってしまったので
少し進んでサイドに短くポッちゃんとフライを落とし流れをトレース
駆け上がり部分でマーカーが不自然な動きをしたので ”えい!”っとロッドを煽るとロッドが撓ったが・・・根掛かり???
真実を確かめようと ゆっくりラインを引いて見たらマーカーが沖に向かって動いた、魚だ!
水中を動き出した陰は結構な大きさで、ゆっくりでは有るが強い力でロッドを絞って行く
少し溜めた後 だらしなく足元にあるラインを一生懸命リールに巻き取りファイト開始
少し巻き 少し巻き 1mほど出される
そんなやり取りを数回行った後 ターゲットが流れに乗って下流に走った
”ヤバイ!”そう思ったが開きで奴の動きを制御しきれず瀬を一つ下られたが 何とかブレイクせずに耐えた
しかしもう一度下られたら ”マジヤバイ”そう思うと意を決して 強引に引いて見た
すると奴は意外にもあっさり僕の誘導する方に向かって来たので さらに強引に浅瀬の小さなスポットに引きずり込んだ
”よっしゃ〜ニンフで大物ゲットだぜ〜”そう喜んで写真を何枚も撮った
被写体は大人しく撮影に付き合ってくれたので、きっと相当疲れて居たんだろうな〜とも思ったが
流れに戻してやると、何事も無かったかの様に泳ぎだし泡の中に消えて行った

其処から大場所の真ん中を同じシステムでやって見たが、怪しげな反応が2度ほど有っただけで・・・
前進し最後のポイントを期待を込めて覗き込んだが、ちょっと流れが早すぎる感じ
期待を持たずに数投打ち込んで見たら、何かがヒット!
雑にラインを手繰ると小さな魚影がスルスルと寄ってきたが、色目が虹ではなく小判形のパーマークが見えたので焦った
テンションが緩くバレる可能性大では有ったが何とかラインを手繰ってピンと張ったら ようやく魚の鼓動が伝わってきた
アメゴちゃんに間違い無かった!
慎重に岩場から水の中に進み 今日始めてランディングネットの出番がやって来た
ドキドキする心持ちでネットを背中から外し、冷たい水中で2〜3度振ってふやかしたら いざランディング
アマゴちゃんは 増水と急な水温低下のせいか暴れることなく 大人しくネットに収まった



デッカイ虹鱒君   と   美形のアマゴちゃん

時間はまだ2時だったが、僕の中に満足感が漂い 良いイメージのまま帰ろうと決めたが
このプールにはまだキャストしていないポイントが残っていたので その数箇所にフライを沈めたらもう一匹虹鱒君がヒット
ネットを使う必要性を感じずに 手元に寄せてハンドランディングしようとしたら逃げて行ったので
ネットにはアマゴちゃんの香りしか残らなかった



今回の釣果

虹鱒君 数匹、 アマゴちゃん1匹

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