streamside 1124

2011年 8月6日(土) 晴 気温27度 水温16度

最近 また仕事が忙しくなったが 釣りには行く
ただ フライが巻けていないのとHPの更新が歯抜けだらけで・・・

今回は友人のF氏と行くことになって、「アメゴちゃんと岩魚ちゃん どっちにする?」 と聞いたら速攻で「岩魚」と食いついたで木曽へ向かった
朝の集合時点で僕も彼も何故かモチベーションが低い、そう彼もワーキングハードで疲れているのだった
それでも川には行きたい2人は力を振り絞って高速を走るのであった

8時過ぎにダムを超え「先行者っぽい車は無いよね?」と言いながら車止めの大駐車場に到着し変身していると
”ブブブブブブ〜ン”と笑えて来るようなエンジン音と共に3台の改造バイクに乗った餌釣り師3人組が上流側から帰ってきた
気の良さそうな人たちだったので声を掛けて 話をしたら
・本流上流に朝5時から入ったが 先行者が居たので1匹も釣れなかった
・右又を覗きに行ったが 其処にも先行者が居たので下って来た     
・ ボウズのままでは帰れん! もう一本行くぞ〜!             
そう言って 不要なパーツを全て取っ払ったカブを軽ワゴンに手馴れた感じで積み込んで
3人と3台は 1台の岐阜ナンバーの軽ワゴンに乗って次なる戦いの場に向かって行った

さてどうしようか?と思案していたら、今度は下流から1人の餌釣りさんが帰って来たので、この方にも話を聞いたら
どうも直ぐの橋から釣り上がって行くのが良いだろうとなった

聞いた話から、ひょっとしたら竿抜けかも?と思いながら入渓したが・・・足跡クッキリ、水嵩高く、反応サッパリ
ただ 渓魚が見えるので何とか1匹と思って進んで行くが・・・
気がつけば11時・・・ 戻って早い昼食にする事にした



良い流れなんだけどな〜

WR−n1に乗って 一つ下の橋まで下って流れを覗き込んだら 流芯に1匹の影が揺れていた
閉鎖された橋の上は上手い具合に木陰となっているので、ここでお湯を沸かしカップヌードルでのランチタイム
ミックスナッツを開けて冷えたビールを取り出し乾杯!魚は釣れていないが爽やか渓沿いでの幸せな一時だ

食後 「ボウズ解消のため頑張りますか!」と腰を上げた僕に続いて F氏は少し眠そうに腰を上げた

更に下ってから、流れに降り立ちフライを浮かべて行くと 朝よりも少し反応が良い
木々から垂れ下がるイモムシ君たちもチラホラ見えるし 気温が少し上がってハッチも無くもない
12時36分 朝起きてから約8時間を経 遂に岩魚ちゃんと出逢う事が叶った
木漏れ日の当たる脇の瀬で 流れ去ろうとするヘアカディス#15を上手く咥えてくれた気の良い岩魚ちゃん
もしかして 今日はこの娘1匹かも知れないと言う思いもよぎったので 沢山写真を撮影し
リリース前にはチューをして から流れに戻ってもらった



定番ポイント 左岸大石の下から釣れた岩魚ちゃん     魅惑の△穴

その後も気難しい岩魚ちゃんの中に隠れた やる気度の高い岩魚ちゃが 僕のヘアカディスには2匹も釣れたが
連れのF氏はビールのせいも有ってか 迷宮から抜け出せないまま朝の入渓点まで来てしまった

午後3時を回った頃から心なしか活性が上がり 朝は見えなかった巻き返しに定位し稀にライズするターゲットを発見したりする
フライに反応はすれども、フックアップには至らない状況も2度続いた

そうこうしていたら夕立がやって来て”ザ〜”と一雨貰ったがすぐに小降りに変わった



見える岩魚ちゃんを狙います

時間も場所も竿を仕舞う予定の所で有ったので、一旦林道に上がったが
この雨で若干活性も上がったような気もするのでもう一本上流にアタックする事にした

2本目の橋の下流から最終チャレンジを開始したら、メインの流れにF氏が魚影を発見し、サブの弛みに僕も魚影を発見した
岩魚は縦8m横3m程の大きな弛みの浅瀬に、最初下流部の真ん中に定位していたのだが僕に気がついたのか上流にゆっくり泳ぎ出した
それでもジーっと見ていたらもう一度戻って来たかと思ったら今度は少しスピードを上げ上流の岩陰の方に消えていった
気づかれたな〜と思ったが、とりあえず真ん中にフライを放り込んで暫く待っていたら、何と最初居た下流部に揺れる影を発見
素早くピックアップしサイドプレゼンテーション
ターゲットの約70cm上流にふわりと着水したヘアカディスに最初は動かなかった奴だったが
じんわりと流れ始めたフライに気がついた様でゆっくり上流に向かって泳ぎ出し あと40cm〜20cm〜10cm〜5cm
余りにもゆっくり近づきフライ直下で一瞬立ち止まった岩魚ちゃんに”見切られる”と思ったが 意外や意外
それは捕食の為の一呼吸だったようで、嘘のように静かにフライを吸い込んだ
ちょっと信じ難かった僕も一呼吸置いてロッドを”エイ!”っと立てたら ”お〜本当に喰ってた!”



活性が上がった証拠か? 無警戒だった岩魚ちゃんが遊んでくれた

そこから 小一時間 反応は薄いながらも有ったが
乗らなかったり、せっかく当たったのにあわせ切れをしたりで失敗を反省しながら先々週の記憶に深いポイントに近づいてきた
そーっと近づいて脇のポイントを覗き込む
最初は見えなかったが よ〜く目を凝らすと 本流との境の小さなスポットに揺れる岩魚ちゃんを発見
静かに後ずさりして下流に居たF氏を呼んで2人でポイントを覗き込む
発見したポイントには居なくて、少し上流の△石のこっち側にに移動していたのを僕は見えたので説明をするも、彼には見えないようだった
そうこうしている内に奴は更に上流△石の右側に進んで行って一旦定位が、気づかれたのか更に上流△石の浮こう側に見えなくなった
F氏に見えた?と聞くと 「見えなかった、nishideさんやってみてよ」と言われたので ガイドからヘアカディス#17を外し
ウイングのみにドレッシングを施したら フォルスキャスト2回でシュート
フライは流れを通り越し対岸の岩の上に着陸したので ちょいとラインを引っ張ったら上手く小さな流れを飛び越して緩いところに着水した
ユラユラと揺れるフライを2人して見つめること十数秒
音も波も無くフライが消えたので 半信半疑では有ったがロッドを煽ってみたら右手に重量感を感じたと同時に
”バシャバシャ!”と水面をかき乱す抵抗 それと同時にF師が「すごい!すごい!」との声を発した

ピンと張ったラインとカーブを描くロッドを乱すことの無いように本能的に力を加減しながら 小さなスポットに走り寄る僕は確信した
隻眼のヤマトに違いないと!
浅瀬ででランディング体制を取ったが 背中のネットがベストの何かに引っ掛かって外れなかったのに若干焦ったが
何とか外れ ランディングも無事成功
この色目、この体形 先ず間違いない 後から寄ってきてくれたF氏に
「隻眼のヤマトだと思うよ、先々週出逢った娘だよ!」そう言って 左手を流れに浸してからネットの中の岩魚を手にし
水中から頭部を上げてみたら やっぱりその通りだった

同じ岩魚を釣ったと言う話は聞いたり読んだりした事は有ったし 何か似てるのを釣った事も有ったが
こんなに明確に100%同じ岩魚ちゃんに出逢えたのには驚き そして 感動した
数枚の写真を撮らせてもらったら 今日も出逢えたこの娘にお決まりのチューをしてからリリース
知ってか知らずか 彼女も慌てずにゆっくり流れに帰って行った



隻眼の岩魚ちゃん 出来ればこの先釣り上げられる事無く 生き残って欲しいと願っています

さて 問題は F氏である
「最近ウエットばっかりだったのでドライで岩魚を釣ってないな〜」と泣きの入る彼だったが
先ほどのヤマトの時もそうだった様に 今も対岸のスポットに居る岩魚が見えていないんだから ちょっと厳しいかも
それに対して僕は Kato optical worksであつらえた度付き偏光グラス ”Streamside Speck”と言う頼もしい味方に助けられ
岩魚ちゃんのサイトフィッシングが上手になっている気がします



本日の釣果

岩魚ちゃん 6匹

さて問題です MR Fはだれでしょうか?
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