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2011年 5月21日(土) 快晴  気温30度 水温13度

今日も美しい渓魚を求めて 木曽に向かった
6時に出発して9時に駐車場 そして小一時間歩いてようやくたどり着いたジンクリアな流れは
前回は歩いて歩いてようやく1匹のタナビラちゃんと出遭ったと言う 厳しさだったが 小一時間歩くと言う所がひょっとして
沢山の渓魚を育んでくれるのでは?と妄想を膨らませるには十分な魅力を持っている

流れに降り立つと リールからラインを引き出しティペットを継ぎ足しその先端に何時ものヘアカディス#15を結んだ
深呼吸し流れに両手を浸すと僕がこの地と一体に成れるような気がしてくる
身の引き締まるような水温を肌で感じ その両手で流れを掬って顔を清めると 汗が引き気分も引き締まった

ゆっくりとロッドを振ってフライを水面に浮かべて行くだけで心地良く何とも言えない美しい流れがここには有る
しかも10分後にはこの水色に同化した白い岩魚が遊んでくれたのだから 更に幸せだ



最高のロケーションで美しい岩魚ちゃんに遊んでもらう

正午前に結構な良形を見つけ何とか口を使わせたのだが、残念ながら上手く乗らなかったが
反応は徐々に増え 岩縁や反転流に岩魚の影が見えるようになって来たが やっぱり空振りが多かったので
小休止
背中からお握りとお茶を取り出し 流れの中で遅めのランチを取った
このまま静かに昼寝でもしてしまいたい感も有ったが、まだまだ先はあるし帰り道も相当時間がかかるのでフライやティペットの点検をして立ち上がり
ロッドを振りながら歩いて行くと 定番入渓点の足元と言うか降り立つ所の反転流に早速岩魚を見つけた
岩陰に居るそいつは明らかに表層を意識し時折右に左に揺れながら小さな波紋を作っていたので慎重に近づきソラックスダン#15をキャスト
一発で良い所に入って 緩やかに岩魚の視界に入ったら奴は尾びれを振って前進しゆっくり口を開け ゆっくり口を閉じた
一呼吸置いてロッドを煽ると静寂が破れ 僕と奴の引張りっこが始まり 右手に伝わる奴の鼓動が幸せな時間を僕に与えてくれる
岩魚ハンティングが成功したのだ



サイトフィッシングで岩魚ハント

それからは熱い時間が始まって 還流帯の其処此処に見える純真な影を狙い撃ちでハントしていく
アベレージ25cm こんなにいい感じで行ったら今日は尺岩魚も夢ではないぞと思いながら進んで行くと
大好きな大場所の岩陰に良形!中層に定位してこっちを向いている
バックの取り難い場所からインチキDループで反転流にフライを乗せて岩陰を狙って流し込むのだが、これが中々上手く行かない
何度もトライしても無垢な岩魚ちゃんは逃げずにジッと待って居るので表層のドライフライには興味が無いのかも知れないな〜と諦めかけたが
上手くドリフトし良い所でフライがほぼ停止したので ワザとチョンチョンとアクションを入れて見たら
ターゲットが動き出し ゆっくり水面に近づくと静かにフライを吸い込んだ
こっちを向いての捕食体勢に いつも以上に遅く合わせるとロッドが”ググ〜ッ”と絞り込まれる
テンションを保ちながら2〜3歩前に出てラインを手繰ると”何か変だな〜”って感じで岩陰からヒラキにゆっくりと渓魚が出てくる
が もう一度ラインを手繰ると流石に異変に気が付いた奴は”グングン”と元居た岩陰に帰ろうとする
力強い引きは 幸せな数十秒が もう永遠で有るかのように僕の数少ない脳みその皺に刻まれて行く
ラストのランディングでも3度も抵抗し ハラハラドキドキ後無事キャッチ  な〜んて幸せなんでしょう



幸せMAX

その後も キラキラと光る流れの中で次々に岩魚ちゃんが遊んでくれる
釣れ釣れ妄想が本当になったかの様だったが 其処はそれちゃんと大物は食わせ損なったりして後悔も有った
その後悔を悔い改めるべく 珍しくCDCダン#17を結び 先ほどのポイントを攻めるが流石にそんなに甘くは無かった
で 次なるポイントを探しつつ何となく投じた小場所に浮かんだCDCダンが着水すると同時に水面がガバッっと割れて 反射的にロッドを立てたら
”ギュイーン!”とラインを引張って走る渓魚
何て元気な若魚が居るんだ!と思いながら結構無造作に寄せてきたら 予想外に良いサイズ
急に慎重になった僕とは裏腹にティペットの先で元気に走る岩魚ちゃん
今度も3度ランディングを失敗しながら何とか手にしたピッカピッカの岩魚ちゃん
顔つきがさっきの元気度と相まって若くてピチピチなのに スレンダーな体躯は僕のネットから若干はみ出す泣き尺
もう1cmなのにな〜と言いながらも 僕の頬は緩んでしまった



次に出遭う時は必ず尺 また逢おう!

絶好調の釣れ釣れタイムが続き このままイブニングに突入したら帰れないかも?とか思っていたが
16時15分に遊んでくれた岩魚ちゃんを潮に 急に釣れなくなった
見える渓魚はたまに居るのだが、ドライフライの時間は終わった様なきもするしそろそろ引き返さないとヤバイ時間でもあったので
竿を仕舞って林道に上がった



美しい渓に咲く 可憐な白い花

帰り道
所々で見えるポイントに 「あ〜あそこでこんな風に釣れた」とか「空振りした」「バラシた」なんて独り言いながら
幸せな時間をもう一度心に刻んだ



明けて 5月22日(日) 曇り時々雨  気温22度 水温12度

天気にも恵まれて幸せな一日だった昨日は めちゃめちゃ歩いた
今朝はというと曇天で何となく気が乗らないのと筋肉痛だったし、帰りに寄りたい所も有ったので上流には行かずに
中津川の方に少し戻ってA川を探索することにした
昔の街並みの有名な辺りもいい感じの渓相ではあったが、若干の恥ずかしさが有ったので
もう少し上の人気の無い辺りを探って見たが魚っ気も無かったのでもう一段上がって支流を探って見た
かなり渋かったが 何とか小タナビラちゃんをゲットし一安心では有ったが後が続かないまま堰堤にぶつかった
合羽を羽織っての釣りに少々嫌気が差して来ていたので、このポイントで最後にしようとヘアカディス#17にドレッシングを施し
”ホイ!”っと真ん中に放り込んだら ”ザバ!”っと水面がはじけロッドが撓る!!
捕食の仕方や食ってからのローリング 明らかに良いサイズのタナビラちゃんだ
ラインのテンションを保ちつつ一歩二歩と水際に近づいて更にラインを手繰ると体高のある良いタナビラの姿が見えた
が 次の瞬間 ロッドのテンションが抜けまさかのバラシ・・・ 余りのショックに呆然自失
もしかしてもう一匹くらい堰堤の端っこに居ないだろうかとやってみたら 笑える位の小岩魚ちゃんが1匹遊んでくれた



ま 昨日釣れ過ぎたって事ですかね

探索に初めて入った渓で まこんな感じで遊べたらマシな方かな〜
独り納得しながら 車に戻って変身を解いた
まだ10時だったが



今回の釣果


初日  岩魚ちゃん 16匹
2日目 タナビラちゃん岩魚ちゃん各1匹

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