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2011年 4月29日(金)〜5月1日(日) 晴 気温18〜9〜12度 水温6〜4〜7度

ゴールデンウイーク前半 先日恵みの雨も降って良い感じだろうと木曽に向かった
初日 しかも金曜日の結構早い時間に I川のダム下に着いたがそこには既に4台の車があったのでダム上に移動
目的地まであと6キロの辺りで 何かの臨時駐車場が出来ていたので不思議?に思っていたら通行止め
諦めてU川に向かったがそこも第一候補地には先客が有ったので1キロほど下ってやっと変身だ

増水の中 2時間ほど頑張ったが 反応は1回 勿論乗らないまま退渓
しょうがないので 朝一のダム下に戻ったら 車は3台に減っていた、しかも2台は朝のメンバーで
今まさに昼の宴会真っ只中
声を掛けたら ”どうぞどうぞ”と言ってくれたので 急いでランチを済ませダムしたの左股へ
幸運にも今日の釣り人は更に上流に向かったようで 僕の入渓点の岸辺には足跡は無かった

これ幸い”うふふ”と思って 好天の中竿を振っていく



良い天気 良い流れに妄想は膨らんだ

まだ季節が早いのか 増水の影響か 大場所や流芯や掛け上がりでは全く反応無く
小場所や巻き返しで極稀に反応するが上手く食わせられない
どんどん進むと ようやく魚が見え始め サイトで食わせることは出来たのだが
先ずはフレンチキッスで痛恨のバラシ 次は上手く喰わせたのだがティッペットが追いあわせを入れた瞬間断裂
”何やってるんだろう俺は〜”と思いながら 更に奥へ行くと 1匹の渓魚が浅い反転流の中定位していた

千載一遇のチャンスを逸してはいかんと、石に隠れながらサイドのポジションを取り
ティペットを引っ張って強度を確認し 少し前にサイズを小さくしたソラックスダン#17にドレッシングを施す
1発で仕留めなければと言う重圧の中 中々良い所にフライは着水しゆっくりと岩魚ちゃんの眼の前
がスルー・・・ 2投目3投目とやってみるが やはりスルー・・・
全くやる気が無いのだろうか? にしてもここに定位しているって事は???
イマイチ良く分からずフライを換えようかと思いながらも更に2投
すると 岩魚ちゃんはようやく気がついた様でゆらゆら水面を流れるフライにゆっくりと近づき ”シュポ” って感じで吸い込んだ
逸る気持ちをグッと堪え 一呼吸置いてロッドを立てると さっきまでスローモーションだったターゲットは
ビックリしたんだろう、フッキングと同時に高速モードになって流れの中をギュンギュン走る
慎重かつ大胆に隠れていた巨石を巻いて下流側の少し深くなった所に”バレルナ!”と祈りながら回り込むと
握ったロッドにはビンビンに岩魚ちゃんのバイブレーションが伝わり続け
”行けたかも!” そう思いながら背中のネットを剥ぎ取ったらちょいと水に馴染ませ グイッとランディング
ようやく色白の美しい岩魚ちゃんと出逢うことが叶った




今年も木曽の岩魚ちゃんに出逢えた

やっぱりこの流れの岩魚ちゃんは綺麗だな〜と暫し見惚れ 何枚も写真を撮らせてもらったら
愛しのチューをして流れに戻って貰った

よっしゃ、もう坊主の恐怖に腕が縮こまる事も無くあと2〜3匹は遊んでくれるだろうと思ったが
甘かった
左股で粘って 一旦下って 更に右又も堰堤までやってみた
10匹ほどの魚影は見た、数匹はフライを見にやってきた、2匹ほどは波紋を起こした
が・しかし・バット! 本日終了



2日目 天気予報では快晴で気温もグングン鰻上りという予想と昨夜の独り反省酒の結果
6Kmを歩いて勝負!ってな事で今日は8時前にダム上を目指す仮駐車場にやって来た
と 1台の先行車は有ったがこれは昨日も有った車だったので計画通りウエットスタイルに変身しいざ歩かん

1時間ほど歩いている途中工事関係者が3台ほど通ったが1台も優しさを発揮する事無く通り過ぎ
4kmを過ぎ 青い鳥の囀りに心を奪われ暫し休憩し もう一度歩き始めて十数分
眼下に見えるプールに推定27cmの魚影発見
「ま 見える魚なんて釣れないよね」そう言いながら次のプールを見たら 今度は少し小さめだったが25cm程の魚影
どちらの魚も緩い流れの流芯に定位し時折右に左にスライドし何かを捕食している様だった
1匹では思わなかったが 2匹を見たら ”据え膳喰わぬは何とやら” そう言いながら今来た道を戻って入渓点を探す自分に少し笑いながら
今は使われていない山荘の脇から流れに降り立った
ダム直下に近い流れは緩やかに流れ 魚影を確認できたプールではたった1だけ”パシ!”っと連れない反応が有っただけ
次のプールには数匹の影は見えたが何も起こらず 沈めたら何とか成るかな〜と思いながらも
ドライに反応のない娘に見切りを付け とっとと釣り上がった
結果 ちょっち寄り道しただけだった



青い鳥は幸福を運んで来てくれる筈だが・・・

寄り道後 更に半時間以上坂道を歩き、毎度おなじみの入渓点に降り立った
水量は多いが何とも清冽な流れに 今年も又来たな〜と暫し感慨に浸った
”よし今日は貸切で釣れるぞ!” と意味無く自信がこみ上げて来たし、20分後には見える渓魚(たぶんタナビラ)をヒットさせた
が やっぱり僕はnishide1号だ
格好を付けずに引っこ抜けば良かったんだが 余裕でランディングしていたら最終番でフックが外れた・・・
それから 2時間 殆ど反応なし、勿論釣れる訳もない
好天の予報も裏切られ雲も厚く今にも降リ出しそうに成ってきて、いよいよ今日は坊主かと観念し雑にキャストをしていたら
”うそ!”
瀬にタナビラが居た、しかもやる気満々で
”ザバ!”っとヘアカディス#15を咥え込んだら元気に上流に逃げようとする
追いあわせを加えロッドの撓りを感じたら、朝の失敗をふまえて一気にゴボウ抜きだ〜
宙を舞い竿先でブラブラするターゲットを少し濡らしたネットで受けてから流れに浸した
とても格好良いフライマンとは言いがたい所作では有ったが 坊主か1匹かと言う選択から得られる答えは 坊主回避だからしょうがない
水の色 底石の色に同化したように 透き通る様な肌をしたタナビラちゃん
銀色魚体に薄いエメラルドグリーンのパーマークは神秘的な感じだが
透明感とのコントラストに浮かぶ朱点の赤が危険な感じを増幅させている感も有って
気の娘が山女だったらもっと僕好みかもしれないと一方的に想ってしまった



歩いて 歩いて 坊主寸前

冷たいと思っていた水温も 1匹との出逢いを果たしてようやく計ってみたら、何と4℃
ソックスウエーダーとドライフライには結構きついよね
でも 奇跡は起こらないとは限らないし釣欲もまだ有ったので当然上を目指す
時間は過ぎるが反応はない、冷静に状況判断すればある程度分かり切った事ではある
雲は更に厚く 時折空から雫が落ちて来たり”ゴロゴロ”と音がし始めた
何処まで行こうか悩んでいたらプールの駆け上がり、白い砂利底に魚影が少なくとも4匹見えた
ドライフライなんて当然見向きもしなかった
ここでラストと決めポジションをダウンクロスに取れるように大石によじ登り
ヘアカディスを外してインチキニンフを上下に結んでポッちゃんポッちゃんやったが反応しない
ニンフが底に届かないのだろうと マーカーをセットし直しショットも追加して数投目で”プル”っと来たがそれだけ
暫くしたら又”プル”っと来たがやっぱり乗らない
それでもまだ魚影は見えたので 粘ったら 遂に”プル”に”グイ”っと合わせたら”ゴンゴン”っと竿先がしなった
”nishide1号も出来るように成ったな〜”と自画自賛しながらロッドを握り締めながら大岩から降りてランディングネットに手を掛けた
瞬間 ”バイバイ〜” で外れちゃいました
ま それでも魚の感触を得たので、林道に上がって雨の落ちて来ないうちに車まで早足で帰りました

時間はまだ早い
晩餐の買い物だけ済ましたら 西野C&Rに行って見た
過去にここで良形が出たのは増水の後だった、と言うかその時しかまともなサイズの渓魚が釣れて居ないので
今日ももしかして?そう思って 普通の人は渡らない中州の向こうの流れにチャレンジしてみた
結果は 桜の花を愛でただけで、 いわゆる ”桜散る”って不合格通知みたいな物でした



高活性時の増水でないと無理なのね〜

3日目 夜の間 WR−n1の屋根は雨粒の音が激しくしていたが
過労と酒の力でメッチャよく寝た
朝には雨はほぼ止んでいたので駄目もとでS沢に行って見たが反応なく退散
雨でも何とか成る筈と お助けO川に行ったら ちびっ子アマゴが1匹遊んでくれた

3連休 1日1匹の釣りは結構ハードだった



3日間の釣果
岩魚1匹 タナビラ1匹 ちびっ子1匹

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