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2011年 3月 29日(火) 晴れ  気温15度 水温5度

最近ようやく春っぽくなり庭のクロモジもちらほらと咲き始めた
そんな中でも今日は特に暖かくなりそうで、仕事を休んで川に行くにはもってこいの日和だ



春がやって来ました

のんびり目に出発したので 流れに立ったのは9時を少し回っていたが 平日は良いわ〜
誰も居ない流れに立って ヘアかディス#17を結んで流れに浮かべていったら
瀬の中から直ぐに反応があったがフライを追って顔を見せてはくれたのだがヒットには至らない
気づかれては居ないように思えたので フライをシャカシャカしてからもう一度流れに乗せてみたら難なくストライク
無垢なアメゴちゃんらしい出方に頬が緩んだが 釣られた事を知った娘は大慌てで逃げようと必死だ
僕にしては珍しく 最初の1匹なのに慌てず騒がず彼女の引きを楽しみながらゆっくり目のランディング
心に余裕が有るのは 平日のせいもあるが 陽光に照らされたせいも有るのだろう

あ〜幸せ このままアメゴちゃんが釣れ続けるのかな〜と 結構適当に進んで行った
が そんな甘くはなかった

ライズは幾つか見たがフライには中々反応しない、見切られてる感がしてきたので
少々真面目にフライを#19にサイズダウンして進むと ようやく釣れ出した

相変わらず好反応とは言えないが 時折 何の疑いも持たずにフライを口にしてくれる娘も居るのが不思議だ?
アメゴちゃんにも色んな個性と食欲の違いが有るんだろうな



やっぱりT谷は良いは〜

盛期にはまだまだ遠く 少ない水量に茶色く生えた藻がイマイチ残念だが
流れに反して釣れた時の抗いは俊敏で力強い

11時を回って 大場所にアタックする頃には メイフライのハッチも始まりムードは最高
慎重に流れ出しから攻めるが予想外に反応はない、居てもおかしくは無い筈だがな〜と思い
緩やかな水面にしつこくフライを乗せていたら 音もなくフライが見えなくなった
”食った!”
瞬時にロッドを跳ね上げると”ず〜ん”と重さがロッドに乗った
ティペットの先に見える魚体はかなりのグラマーちゃん、引きもさっきまでの小娘とは違いどこかしら風格のある感じだ
ラインを手繰りながら僕は岸から流れに入った、それは女王様に傅き 厳かにネットに収まってもらうため 自然に体が動いたのだ
更にラインを丁寧に手繰り 背中から外したネットを流れに差し込んだら ロッドをゆっくり立てる
女王様は少しためらいながらも 水面をさほど荒らさずにネットに横たわってくれた
その姿はグラマラスなボディーラインもさることながら、チョコレート色の神秘的な色合いが何とも言えず美しい
外敵から身を守るため 自然と保護色に変化した姿に 生命の強かさをも感じてしまう
むふふふ 良い娘に出遭えた



艶っぽい女王様のお姿

よ〜し この調子でお昼まで頑張るぞ! と思ったのが悪かったのか・・・・・のまま退渓点まで来てしまった

一旦林道に戻り 更に上流に20分ほど歩いた次なる流れに降りたら 先ずは腹ごしらえ
暖かい日差しと 柔らかな風の中でおにぎりを食べ お茶を飲んだ
のんびり のんびり 本当にのんびり のランチタイム 聞こえるのは瀬音と小鳥の囀りだけだ



日の当たる場所では 山のクロモジも咲き始めています

さて午後の流れは如何かな〜とロッドを振って行く
ライズは時折見かけるものの 僕のヘアかディスには興味が無いらしくロッドが曲がることなく1時間が過ぎ
流石にのんびりとはしていられなくなって フライを何度か交換し #19のソラックスを結んだら
ようやく 1匹のちびっ子が遊んでくれたので ホッとした



大きなメイフライも居るんだが 釣れたのは小さなソラックス

茶色系のソラックスダン#19 これが大当たり
さっきまで釣れなかったのが嘘のように ポイント毎に バシバシ 釣れちゃう
30分の間に 6匹の可愛娘ちゃんとの出遭いを果たし のんびりしている暇は無かったが 別な幸せの時間が流れ、そして流れ去った

ゴールデンタイムはフライセレクトも少しは有ったのだろうが、時間帯が要だったようだ
見きられ、空振りしまた見切られる
ようやくヒットしたかと思ったら 合わせ切れ
もういいやとフライをヘアかディス#15に結び直して アバウトに釣ろうと割り切ったら 直ぐにヒット
ようやくネットに収まったかと思ったら カメラを用意している間に 逃走
小一時間のツレナイ時間を過ごしたら もう最終の大場所だ

石化けの要領で 静かに近づき先ずは流れ出しを探るも無反応
3歩ほど水際に近づきプールを見回すと 左岸際の岩陰 水面下数十センチの所に佇む魚らしき影が見えた
フォルスキャストを1・2・3 エイヤー! っとシュートしたら 珍しく綺麗にループが展開し
ヘアカディスがポトリと狙った影の数十センチ上流に着水した
あまりに狙い通りに行ったので 自分自身で驚いたが
得てして一つ上手くいくともう一つは駄目になるのが世の常だとふと思ってしまった

ポッカリと水面に浮くフライは遅遅としてターゲットには近づいては行かない
じれったい時間が1分は続いた頃 影がゆっくり前進しフライに近づいて行くではないか!
何となくネガティブな思考に陥り ”あ〜見切られるな〜” と思ってしまったが、アメゴちゃんは更にフライに接近
ネガティブな割りに ”ドキドキ!” しながら事の行方を見守っていたら
奴は口を空けながら水面のヘアカディスを音も無く吸い込んだ
”ウソ!” っと一呼吸置いてロッドを煽ってみたら もう大変
”クルクル ギュンギュン クルクル ギュン!” 奴は必死で抵抗し何とか毛鉤を外そうと暴れる
僕はネガティブを忘れ ラインを手繰りながら大石から飛び降り更に膝上までウエーディング
相変わらず ”クルクル ギュンギュン”抗う奴ではあったが、ランディングポジション取れた僕はポジティブなnishide1号に成っていた
”怖くないからコッチへおいで〜” と念を送りながら ラインを少しずつ手繰ったら ランディングネットを水に浸す
まだクルクルしている奴では有ったが もう手の届く範囲に来ていたので ”エイ!”っとネットを差し込んで無事確保

いや〜こんな事も有るから フライフィッシングは止められまへんな〜



ラストは蒼い別嬪さん 勿論まんまるパーマークでっせ



本日の釣果

nishide1号 アメゴちゃん 二桁釣果



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