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2011年 1月30日(日) 晴れ時々曇  気温4度 水温2度

久々の連休 仕事で硬くなった身体と心を川で解しましょうと 今年初めての天川に向った
特に早起きをするでもなく、前夜から段取りをするでもなく ゆっくり出発した
街中の道路は凍ってたりはしなかったが、進むにつれ沿道には徐々に雪が厚くなり、やっぱり天川漁協の周辺は圧雪路になっていた

こんな日にも釣り馬鹿は居るのかな〜と思ったら 漁協にはレガシイが1台
そして僕が扉を開けると同時にその人は席を立って流れに向った

「一足遅かった」感が過ぎったが 券を買ってみたら何の事はない”3番”だったので「ですよね〜」って感じで安心した

雪の積もる流れに眼を向けつつ、雪道に気を付けつつ、駐車スペースに到着したのは10時
陽の当たっていたあの辺りから入ってお昼にはトンネル下で上がろうと作戦を練りつつ変身
昨年のままのリーダーに少々不安はあるが取りあえずは何時もの様にタックルをセットしヘアカディス#17を結んだ

日当たりの良いプールのカケアガリとその下手のゆるりとしたプールに沢山の魚影を確認出来たが、当然の如くライズが無い
でもドライバカの僕は奇跡を信じてヘアカディスを浮かべてみる、10投目くらいで”もわん”と水面が揺れたが・・・フライには出なかった
40投いやもう少しやってみた後、流石に諦めて岩井キャスパーに変更し沈めてみたら、数投でマーカーが”ククッ”小振りな虹鱒君で今年のスタートとなった



ウサギの足跡と天川                 兎年に虹     

沈めたらやっぱり釣れたが、水温が低すぎるせいか 正月にサービスしすぎたせいか 魚に元気が無い
もっとギュンギュン引いて僕を楽しませて欲しかったのだが、テレ〜っとしか走らない
数匹と遊んだらもう飽きたので ドライフライに結び替えて水面の釣りを開始

数分後 反応が有ったが乗らず、お〜行けるかも と思った次の小場所でチビッ子がヒット!
よっしゃ〜と思ったが ソラックスダン#15ではフックサイズが大き過ぎたのか水面から引き抜いたと同時に針が外れた
12cmほどのその娘はきっと○○○
そうそう、最初のプールに見える魚影の中に3匹ほど明らかにサイズの小さい渓魚が虹鱒に混じって並んでいたのを思い出した



自然の造形

あ〜残念との思い半分 ドライでも行けるとの思い半分で 更に進んで行くと
左右の流れがV字状に緩やかに合わさる浅い流れ
下ろうととする流れと反転流になる流れがセメギ合う所にゆるりと浮かぶソラックスに渓魚が出た
ゆっくりとしたフォームで捕食したのを確認後 そっと合わせると ”プルプル!”っと魚信が帰って来た
ラインを一手繰りして追い合わせを入れたら、さっきの失敗を反省し一気に水面から引き剥がし、右岸側の水溜りまで得意の空中遊泳
着水とほぼ同時にフックは外れたので慌てて水溜りに駆け寄り 右足で危険箇所を封鎖した

石の間に頭を隠した渓魚には飴色の魚体にパーマークと朱点がくっきり!”やった〜アマゴちゃんだ〜”
手袋を外し デジカメを用意してから 水溜りの中のアマゴちゃんと暫し鬼ごっこ
切れるような水の冷たさの中で触れる魚は素早く身を翻し逃げようとするが ようやく掌に収まった別嬪さんはモデルのように大人しく被写体となった



雪の中  別嬪さんと出逢えた

よしよし 次なる魚はどんな娘かな〜と 期待を最大限に膨らませ 慎重に足を進めて行ったが
空振り2回と虹鱒ヒット1回でトンネル下のプールへ到着
今日は大場所でのドライフライは厳しい状況だと認識していたが、それでもやってみた
案の定つれなかったが、ニンフを沈め再チャレンジするよりも 温かいランチを選択し一旦上がった

お湯を沸かし 今日は どんべえキツネうどん と珍しく トリス・ホットウイスキーで温まる

食後は上へ
フライをヘアカディス#17に変更し 進むと気前の良い虹鱒君が遊んでくれたのでヘアカディスでもバンバン釣れそうな気がしていた
とろっとしたプールにロングキャストで立ち向かっていたら、後ろの枝にフライをロスト
ティペットからなくなっていたので結び直して新たなヘアカディスを結ぼうとフライボックスを探したがキラキラを巻いた同じ奴が無い
しょうがないので、ピーコックボディの普通のヘアカディスにしてみたのだが・・・釣れなくは無いが反応が悪い
たまに見えるライズに無視され続けたのでパラシュートの替えてみたりもしたが釣れない・・・ソラックスダンに換えてみたが釣れない・・・

時間は2時を回った
最後1時間くらいはトンネル上のプールでやってみようと移動し トラロープを必死でつかみながら崖を降りた
何度かの”もわん”の後 極弱い流れが入り込む右岸の一番奥でやっとこさ釣れたので、これにてドライは終了し沈めるスタイルに

管理釣り場で僕の得意のシステムとなった、マーカー+カラーショット+岩井キャスパーがよく効いて釣れ釣れモード
明確ではなく微妙な当たりがマーカーに出ると合わせてみる、半分以上は空振りで半分以下がヒットだが
食いが浅いせいでバラシも結構多いがリリースがし易い嬉しい点もある
陽射しが無くなってから入ったこのポイントでは 油断しているとガイドが凍ってしまう
それを水に浸して溶かしたりしながら釣っていたが、徐々にその間隔が短くなってきたし、リリースの時どうしても濡れる指先から冷気が浸透してくる

此処に来るまで 10匹足らずの釣果だったのに、ラスト1時間で15匹は遊んでくれたからそろそろ上がる時間かな〜と思いつつ
最後に今日一番元気な虹鱒くんがヒット! ラインを手繰っては走られを繰り返す
凍りそうな右手の薬指でラインを押さえつつ何とか手元に寄せたターゲットをフライラインで作ったループでフックだけ引っ掛けリリースしようとした瞬間 暴れた!
”プチ!”音がしたと共に 奴は岩井キャスパーを咥えたまんま流れに戻って行った



天川の虹鱒くん

帰りの漁協で珈琲を頂きながら暫し休憩
釣果を話ししていたら、今日は超大物を拾ったので見せてあげようとオジサンが言うので付いて行くと
軽トラの荷台には猪が1匹、崖から降って来たそうでメッチャ驚いた、きっと雪で滑って滑落し首の骨を折って昇天したのだろうと言ったので
今夜は猪鍋ですねと言ったら
「最近の山の猪は不味くて食えん、餌が少ないせいで身がカスカスなんだ!」
と言われた事が心に残った、山はやっぱり荒れているんだ





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