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2010年 8月21・22日(土・日) 晴 気温30度超 水温17度

あ〜夏バテか? それとも腰痛の影響か? とにかく気合がイマイチ入らない
朝のスタートもボチボチ・ゆっくり発進で きっと何処へ行っても2番煎じだろうと思い 逆転の可能性の残る流れ
そう木曽の恐竜と出逢った流れに向かい 時計の針が10時の少し前を指している頃にその地に到着した

予想通り誰の姿もない入渓点で安心と不安の両方を携えながら変身し、笹の薮を掻き分け流れに向かった
ティペットの先端には何時もの様にヘアカディスを結んで 何時もの様に流れと対峙していく
三重では全く雨の気配のない昨今だったが、此の地は昨夜から朝にかけて雨の恵が有ったようで流れには勢いが有る様に思えたが
渓魚の勢いは??? 奇跡の恐竜ポイントも何事も起こらずに通過し 真夏の陽射しが恨めしく思えた

が そこから10分ほど進んだ何て事の無い瀬の真ん中にヘアカディスを流したら 突然に水面が弾けフライをひったくって行く奴が現れた
意外な一匹は流れを味方にし大きな鰭を振って下流に向かおうとする
瀬を下られ白泡の段々に行かれるとブレイクの危険が大と ロッドを満月の様に撓らせ祈る気持ちで数十秒
何とかターゲットの顔を上流に向けたらラインを手繰りながら 2歩程瀬の中に歩みより 背中のネットを外し流れに浸すと同時に
ロッドを更に高く掲げランディング
おっと元気な岩魚ちゃんがネットを嫌って逃走したが、 まだ僕のコントロールの出来る範囲内
2度目は上手くランディング&キャッチで さっきまでのモヤモヤな渓歩きに終止符を打ち
美しい岩魚ちゃんがネットの中に横たわった



ふぃ〜居てくれた〜

シュチュエーションが瀬のど真ん中だったので、ここから先はバシバシに釣れるんじゃないかと思ってムフフで進んで行くが
そんなに甘くは無かった・・・
1時間近く首を捻りながら釣りあがって行ってようやく石裏の小場所で2匹目の岩魚ちゃんに出逢えた
ようやく出逢えた岩魚ちゃんを撮影しようと掌を流れに浸してからそっと彼の身体を包み込むと、何かが手に当たった?
何だと思って岩魚ちゃんのお腹を見てみたら、何とそこから木の枝の様な物が飛び出していた!
ちょと触ったり引っ張ったりしてみたが抜ける気配は無かったので、なるべく早くリリースしてみた
(後で考えるとラインカッターで切ってあげたら良かったかな?)
漫画ブラックジャックを思い出し、身体が自然に異物を排出すると信じて



この岩魚は大丈夫だと信じています

小さな岩魚ちゃんが 2匹ほど遊んでくれたらもう正午を回っていた
美しい滝を〆に第一ステージの釣りを終了



3段の美しい滝

午後はダム下の流れへ向かったが 沈黙の流れだった
沈黙 沈黙 沈黙
渓魚が居なくなったのかと思えるような流れは 3年前は良く釣れたが去年・今年と渋みが増して今日は反応すらなく釣れる気がしない
堰堤から数十m下手のプールは今年何度か助けてもらった お助けプール
流れこみ周辺の石周りが岩魚が潜む実績ポイントだったので、期待はせずに流芯のヒラキに投じたフライが飛沫と共に消えたとき
一瞬 狐につままれたような感じの遅あわせだったが それが良かったのかきっちりフッキングしたようで
ラインが一直線に張り ロッドがグイッと曲がった
と思ったらターゲットが急に僕の方に向かって来たので、”ヤバイ テンションが緩む” そう感じダッシュで下流に走る僕
数歩下がると 今度は急に対岸に向かって走る奴がラインを加速度的に引き出して行くので、ラインを押さえる右手中指に摩擦熱がアッチッチ
この時点で確信したのは ラインの向こうに繋がっている渓魚は明らかに岩魚ではなくタナビラ しかも結構な良型!
引きつ 引かれつ 長い沈黙の後の楽しい一時は いつも以上にアドレナリンが吹き上がった
ランディングも2度3度と失敗するにつれ ドキドキがアップし 無事ネットインした時の感動はヒトシオであった



木曽の美形タナビラ なんと27cm 流れの真ん中から登場

そして最終堰堤で3度の反応を3度ともバラシて 本日は之にて終了
温泉でサッパリしたら 道の駅で一杯ひっかけて早々に就寝、何か雨が降ったような気がした

明けて翌朝
昨日のタナビラちゃんが 昨年の記憶を呼び覚まし 泣き尺タナビラを釣った流れに向かう
目的の駐車ポイントには残念ながら先行車が停まっていたので もうひとつ下にWR−n1を停め変身
早速流れに見えていたタナビラちゃんをゲットしたので
ムフフフ お昼前後に件のプールに着いたら 奇跡が起こるかもなんて妄想を膨らませながら進んで行く
渋い反応ながらも時折岩魚ちゃんに遊んでもらいながら進み 目的のプールまで行った
が 妄想と現実はマッチせず ”だよね〜” と一人納得して竿を仕舞った



良い流れ  美タナビラ  美岩魚

帰りましょ、腰の調子もイマイチなので
WR−n1での帰り道 睡魔が襲って来たのでサービスエリアの木陰で小一時間寝ていたら
お腹の上を動く虫が居たので無意識に手で払い除けたら ”ギョエ〜” 激痛が走った
痛みのある中指を見たら 蜂の針とお尻の一部が指先に刺さっていた
速攻で針を抜き 指先を思いっきり吸うと 苦い毒素が口の中で嫌な感じだった

お陰で目も覚めたので 帰路につきました



目覚めの一刺 痛かった〜



二日間の釣果 岩魚ちゃん6匹 タナビラちゃん2匹



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