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2010年 7月18・19日(日・月) 快晴(梅雨明け)  気温30度超 水温?度

去年もこの連休でfujita夫とやって来たキャンプ&フィッシングに 今回はトラちゃんが参加
土曜日の午後に出発し 陽が沈んだ頃に幕営のセッティング
今夜のメインは 藤が丘食堂の”若” その他焼き物にハムや野菜 もちろんアルコールも有る
ちょっと笑えたのは 野菜を F&T でカットして貰ったらのだが 何とクシ切り! 網に載せる際にバラケその都度笑えた



F&T&僕の3人で久々のキャンプです

朝 一番歳を食っている僕は目が覚めるのも一番早いので お湯なんぞ沸かし朝食の準備
6時前に全員起床し ベーコンエッグのモーニング。 う〜ん爽やかな朝
周りにも幾張りかのテントが有って そのうち少なくとも3組は釣りだ 林道のゲートが開いて新たな朝から組が上がってくる前に出発しようと
僕達も含め釣りの支度をし 7時前に出発する

此処に来るのが始めてのトラちゃんに 釣り場の説明をしながら歩いていく
2.5 W Z ] 謎の暗号を唱えながら やっぱり遠くてもデカイのが居そうなZにするか]にするかでとにかく進む事に
途中で出会った沢屋さん達が若干あきれた感じで 「本日3組目で〜す、暫く前に行きましたよ、一組は次の合流から入ると言ってましたよ〜」
と貴重な情報を教えてくれたので 丁寧にお礼を言って先に進んで行くと 流れの中に先ず一組を発見
そして 更に行くと 道端で変身しているフライマン2人と出会い 情報交換
僕達がZか]に行くと言ったら「え〜〜!」っと驚いて 「頑張ってください。」とエールを送られた

梅雨も明けほやほやで水量も多いだろうから]の方が釣り易いかな〜 Zも良いプールが有って何匹も出るんだけどな〜
「折角だから ]行っときますか?」珍しくトラちゃんからの申し出にfujita夫も即答で「わしも行った事無いんで興味有るねん!」
と言うことに決定し 妄想を膨らませながら3人は歩く ようやくZに来た頃は相当 バテテ居たが、決めたものはしょうがない。
そこを超えまだまだ歩く、どんどん歩く。帰り道の心配をしながら歩く



快晴の中 歩いて歩いて歩きます

9時半過ぎ やっとこさで流れに着いたら一休み 水分補給をしながらタックルをセットする
「さあ始めますか!」と声を上げ 立ち上がってロッドを振り始めるが 足腰が定まらない・・・運動不足な3人です

増水予想に反し緩い流れを スタートから調子よく釣れるトラちゃんと裏腹に 僕は???だったので 彼に聞いてみた
Q「フライは何使ってるの?」 A「アントの18番。」
僕はいつもと同じヘアカディス15番だったので食いが渋いのだろう! 明らかに反応の違いを感じていた僕は迷わずフライ交換
とは言ってもアント18番は持っていないので ソラックスダン#19で何とか成らないかな〜と結んでみたら、 行ける!ほぼ入れ食い状態だ




25〜28くらいの岩魚ちゃんが気前よく遊んでくれます

1本の流れでは3人交代で 2本になったら2組に分かれ 3本になったら別々に釣り上がる
どんな流れからでも岩魚ちゃんは 小さめのフライをガッポリ咥えにやってくるので フライが乾く暇がない
例えそれが3人交代で釣り上がっても 一人が岩魚をリリースした後フライのヌメリを取ってドレッシングしている間に他の二人も魚を釣ってしまう
何とも釣れ釣れな流れ、となると後はサイズアップ もう2〜3cm大きくなれば尺なので絶対釣れると信じ進んで行くのだ

僕が右岸側の細い流れを釣り F&Tが左岸側の太い流れを分かれて釣り上がる
僕の方の流れが枯れたので 主流に向かうと彼等は大岩の大場所を釣り上がって来ていた
大岩の上で合流し「どうだった?」と聞くと トラちゃんが流れを指して「あそこに良型が見えるんだけど水面には上がってこないんだよね〜」と
ポイントを覗き込んだ僕は 『ア!あのデカイのですか!』と声を震わせた
トラちゃんの言う水深50cm位の所に居る岩魚の更に1m程下に明らかな尺上の影を見T&Fは
『あれ〜デッカイ! あれには気付かんかった〜』 『沈めたら行けるかも、いや釣れるに違いない』
そう言って トラちゃんがシステムを変更している最中 何に反応したのか分からないが デカイターゲットは少し下流に移動したと思ったら水面を割った
『ライズしたで〜!』 「fujitaさんやってみてよ〜」と促してみた
が彼はその時既に足が痛んでいたようで、素っ気無く「ええわ〜nishideさんやっといて」とチャンスを僕に譲ってそそくさと上流に向かった

岩魚は僕達の立っている所より1m程下流に居て 風は下から上へやや強く吹いて居る
ニンフには絶好のポジションだがドライでは難しそうだったので 僕は息を潜めて下流に7m程下った後
ソラックスダンのウイングだけにドライシェィクを擦り付け大きく深呼吸をしてから流れを再度確認 光の加減で奴の姿は見えないが
対岸の岩縁で影になっている流れに居ると信じ 下流側から3ブロックに分けてキャストをして行く
と数投目で水面を割った岩魚が居たが、おちょくられただけだったしターゲットには遥かに及ばない25cm程の反応だった

やっぱり無理かな〜と思いながら フライに再ドレッシングしながら流れを見ていたら、それらしき影を見つけた
光と影の境目下流 岩によって出来た陰の最上流部で時折鈍く光る様な気がした
それが奴だと信じフライをキャストする、下流から吹く風も岩縁では無風に成るようで スラックの入ったプレゼンテーションが何度か出来たが
反応はない、そんなに甘くは無いよね〜ぼちぼちトラちゃんの準備も出来た見たいなので諦めようかな〜と思いつつ
未練のキャストが奇跡を生んだ クシャット落ちたフライがスローにドリフトしていくと見えていなかった影がゆっくり見えてきて
”シュポ!”っとソラックスダンを吸い込んだ
白昼夢かも知れないと思いながら、一呼吸置いて合わせると ”乗ったで〜!” 落ち着いてフッキングし追い合わせも入れた
さて問題はキャッチする場所だ、僕の足場は水面より1m上の岩でしかも其処の水深は結構ある
ランディング出来る所までは 岩場を数m下って水中に立つしかなかったので、意を決し下流側に向かう
右手のテンションを気にしつつ 弱った足腰で岩場を下って膝上の流れに足を入れたが気良い岩魚ちゃんはちゃんと付いて来ている
ターゲットと正対すると 撓るロッドから真っ直ぐに伸びるラインが見えると改めて緊張してしまう
さっきまでの不安定な足場から安定したポジションまでやって来たのだから安心しても良さそうな物だがプレッシャーが上がる
ゴルフに例えて言うなら フェアウエイからのショットでOBを出す様な緊張感が湧いて来たのだ

激しくは無いが 重く力強い抵抗で僕の方になかなか寄って来ようとしない奴に対し
念仏の様に ”切れるな〜バレるな〜” と唱えながらラインを手繰り寄せ遂に手の届く所へ そして3度のトライで無事ネットイン
計測するまでも無く 尺を超える岩魚に苦労して歩いてきた達成感を感じ、譲ってくれた釣友への感謝を感じた



みんなのお陰で釣れた 35cmの岩魚ちゃん

いや〜最高! トラちゃんと感動を分け合った後 上流のfujita夫を追いかけ、結果報告をしたが最初は冗談だと思ったらしく写真を見せたら本当に驚いていた

でここから尺岩魚が沸いてくるのかと思いきや 何故だか濁りが入って来て反応も極端に悪くなってしまい
行けども行けども???な流れ、遂には巨大堰堤に阻まれ進めなくなったので竿を仕舞って釣り上がって来た流れをエンヤコラ下っていく

熱い 真夏だ! 足が〜 とか言いながら 汗をかきかきようやく入渓点に戻ったので一休み
この先は アップダウンアップの林道をひたすら歩いて ベースキャンプに戻るだけ
とても もう一本行きますか〜 なんて余裕も無く 体力に勝る僕は ビールを早く飲みたいと一足先に帰って”プシュ!” は〜生き返った〜

何とか3人とも生還はしたものの トラちゃんの足裏は靴擦れが出来痛々しい状況だし
fujita夫に至っては 筋力の限界を超えたみたいで、 ビール少々とミカン缶・桃缶を食べたら 怪しげな薬を飲んでテントに潜り込んで行った
しかもその後1時間以上も奇声を発しながら痛みに悶絶していた



明けて朝 今日も昨日と同じように起き出した僕が朝食の準備をしていると
残り2人も足を引き摺りながら起き出してきたので ご飯を食べながら本日の作戦を練った

昨日の状態では流石に今日はダラダラして温泉入って帰るかな〜と思ったが、行けるモンですね釣り馬鹿は
”今日は上流に入って軽くやる作戦”
あんなに痛そうにしていたのに「ウエーダーを履くと歩けるもんだね〜」なんて言いながら流れに向かった

下流とは風景が違う しかも水量は結構多く全く別の川のようだ
足跡が沢山残って居る事が人気の高さを物語っているが、この増水なら余り気にせずに行けるねと やる気の3人
で 今日もトラちゃんがスタートダシュを決め 僕も続き fujita夫も好調
トラちゃんと僕は 視認性重視の大き目のドライフライで釣り上がり fujita夫はウエットで行く
朝はウエットの方が部が良いみたいだったので ドライ先行で釣らせてもらってズンズン行く



朝 T&N&F  3人とも元気な岩魚ちゃんに遊んでもらう

陽が高くなって活性も上がって来ると思っていたが、予想に反し徐々に反応が渋くなっていく
沢山苛められた流れのせいか、ハッチが少ないせいか 悩ましい時間が過ぎていく



トラちゃんが珍しく岩魚を追っかけてます          T&F 足痛コンビ        渋く佇むfujita夫              

苦戦する本流を釣りあがって行くと 脇から小さな流れが入っていたので覗きに行くと堰堤があった
ちょっとつまみ食いのつもりで入ったら 結構薮が深かったが岩魚ちゃん竿抜けポイントで美味しい流れだった
2匹をバラシた後 2匹を釣り上げ 最後に左奥で結構良いサイズを掛けて引きを楽しんでいたら、ティペットが切れた
何度かライントラブルが有ったのと 先の2匹の時、場荒れを嫌って強引に抜いたのがいけなかった

そして1時間ほど後またも美味しい枝沢を発見し楽しい思いを一人占めしちゃった



枝沢@ 割とブッシー 堰堤で2匹ゲット          枝沢A かなりブッシー 堰堤の一つ下で1匹、超浅堰堤で2匹ゲット

まあ渋いとは言っても 本流でももちろん釣れるんですよ、但しサイズがやっぱり2〜3p足りないのが珠に傷
明るく爽やかな流れ、足が痛くても楽しく釣れる流れに感謝しつつ
お昼前に竿を仕舞って 富山遠征の2日間は幕を閉じました



綺麗な流れに綺麗な岩魚ちゃんが育ちます

で 帰り道 双六の流れを拝見(綺麗な流れだった〜)した後 平湯温泉にてサッパリして帰りました
行きも帰りもトラちゃんが運転してくれたんで楽でした〜
ありがとさ〜ん!



二日間とも沢山の岩魚ちゃんに遊んでもらいました



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