２０１０年 6月4日（金） 晴れ時々雨 気温14〜26度 水温８度
やる気漫々 平日の木曽にやって来た
めっちゃ良い天気を予想していたのだが、現場に近づいて行くと路面が濡れている
流れに目を移すと むむ増水気味だ
誰も居ない現場に到着しほくそ笑みながら 何時もの橋から流れを覗くと、今日は魚の姿が見えない
まだ時間が早かったのでゆっくり変身してから下流に少し歩き流れに入った
流れに足（ソックスウエーダー）を入れると ヒヤッと驚くほど冷たい
増水・水温の低下が僕のモチベーションを下げ もう少しゆっくりの方が良いかな〜と思いながらもジッとしていられる訳もなく
いつものヘアカディス＃１５を流れに浮かべて行く
期待の持てるポイントに来ると流れの真ん中に影がユラユラしているのを発見しその上流１ｍを狙ってキャスト
が まだ身体が寝ているのか、狙いを大きく外した所に着水したフライだったが
ピックアップせずにゆっくりした流れに任せておくと ターゲットがそれを見つけゆっくり斜め上流に向かって静かに ”シュポ”
そんな簡単に釣れる訳無いよね！と思いながら
半信半疑でロッドを立てると ”グイ〜ん” とロッドが撓る嬉しい誤算だった
が 先ほども言ったが身体がまだ起きていなくて、ラインを上手く手繰ず慌てた僕はロッドを超後方に向けると
フライラインを直接掴み両手でラインを手繰り 右手と渓魚の距離が数十センチになるまで寄せるとランディングネットで掬い取った
とてもフライマンとは言えない所作ではあったが、それにもメゲズニ付き合ってくれた 美しいタナビラちゃんに感謝である
ハンドランディングで遊んでくれたタナビラちゃん
その後 小振りの岩魚ちゃんが何匹か遊んでくれたが、サイズが上がらないどころか反応も渋くなってきた、出ても乗らないのだ
水温も上がってくる気配が無いので アピール力は落としたくないが弾かれるのも悔しいので
フライを食いやすいブラウンパラシュート＃１５に変更し進んで行く
晴れなんだが気温が上がっていかない
そうこうしている内に 今期毎回岩魚ちゃんが遊んでくれていた絶好調ポイント
流れ出し、ヒラキ中、ヒラキ左岸とやってみて反応が無いので数歩進んで大岩のエグレに反転流に乗せフライを送り込む
光と影のコントラストの中、最初は見えていなかった影が、3投目くらいで揺れているのに気が付き何度かトライ
がそのうち影が見えなくなったので、少し休ませる意味も込めて暫く他を狙ってから もう一度エグレに視線を移すとやっぱり何か居る
ソフトにフライを流しても水面に気が向いていない見たいだったので、少し強い目にプレゼンテーションもしてみたが動きはない
本当に魚かな？そう思いながら ロッドティップをチョンチョンと揺らしフライを不自然に動かしアピールしてみたら
影が消えた
気付かれて隠れたかな？と思ったら フライもいつの間にか水面から消えたので ”もしや？” そう思ってロッドを煽ってみると
来た来た〜来ましたよ〜 ”グイ〜ん” と重い引きに良いサイズの岩魚だと確信し結構大胆にラインを引きランディング
渓魚はローリングするわけでもなく大人しくネットに収まったのだが
何とそ奴は予想外の 大きなタナビラちゃんだった
Ｇｏｏｄなタナビラちゃん 光と影に見えた幻影は本物の渓魚だった
お昼まで ずーっと釣った
贅沢な話だが ２０ｃｍくらいの岩魚がまあまあ釣れたが昨夜からの妄想（尺妄想）にどっぷり浸かっている僕の脳ミソは少しずつ冷めて行った
妙に期待を持った平日の釣りはちょっとイカンな〜と反省しながら一旦上がりお昼のお湯を沸かし昼食
その時上流から餌釣りさんが帰ってきたので 「どうでしたか？」 と声を掛けると 快く色んな事を教えてくれた
「今日は左又の上へ1時間ほど歩いてやってみたが２５〜６は釣れたが、大きいのは出なかった。
が良い時は尺上が何本か出たりするよ、でも昔に比べると随分減ったけどね。」
とか その他の情報も教えてくれた
花が咲きます メイフライが羽化します
陽射しは強いのだが 寒気が入り混じっているせいで気温水温とも上がらない午後
食後の僕は奇跡の1匹を目指し右股を釣りあがる事にし 再度フライベストに袖を通し歩き始める
釣れるのは 美しく可憐なタナビラちゃん と 透き通るようなヤマト岩魚
いつの間にか 尺の欲求は薄れ美しい流れに美しい渓魚との出逢いに一喜一憂しながら随分釣り上がった
徐々に空が暗くなり 雨の落ちてくる時間が長くなってきて雷が鳴ったので竿を畳んで車に戻った
美しいヤマト岩魚と出逢える流れ
とは言え 明日も休み、まだ時間は有るのでダム下の流れに向かって最後の勝負を掛けた
珍しく午後6時過ぎまでやってみたが 小振りの岩魚ちゃんが少し遊んでくれただけで
イブニングの妄想も空振りに終った
本日の釣果 タナビラちゃん岩魚ちゃん沢山釣れました
ＭＡＸ ２６ｃｍ
