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2010年 5月9日(日) 晴れ  気温14〜25度 水温11度

連休明けの日曜日 きっと釣り荒れて厳しい状況だろうと思いながらも 早朝に目が覚め谷へ向かった
天気予報は晴れで気温も上がるとは言っていたものの 山の頂辺りには靄がかかりうっすら寒い朝8時半に流れに立った

最初の半時間は無反応で 次の1時間は空振り*3だった
やっぱ厳しいは、今日は〜と思いながら進んで行くと 珍しく流れの中のスポットから気前の良いアメゴちゃんが飛び出した
鏡の部分といえどもザワつく流れでは、それまでの渓魚の様に フライを見定める余裕が無かったのだろう
流れの肩 もう直ぐドラッグがフライを引っ張りそうな所で やや上流から下流に向かってのバイトは高確率で外すのだが
今回は上手く乗った
右手を跳ね上げるとロッドに重みが”グッ”と来て 慌てふためくアメゴちゃんの動きが伝わる
この出逢いを大切にしないといけないと思い ラインを手繰り寄せたら一気に空中遊泳ランディング
引っこ抜くと同時に後方を振り返り 水溜りを確認したら速やかに着水
ホッと人安心のアメゴちゃんは モスグリーンのピカピカ光る良い魚だった



流れの有るポイントのお陰で やっと釣れました 

まあ 今日は仕方ない なんてったって連休明けだもの
そう言いつつ 1匹のアメゴちゃんを追加し釣り上がって行くと 目を疑う光景がそこには有った

大場所プールの ヒラキに1匹、カケアガリに1匹、岩盤縁に2匹、流れこみに1匹
合計 5匹のアメゴちゃんが見えていた
夢か幻か?下から順に釣って行ったらひょっとしたら3匹位はいけるかな〜と思いながら
ヒラキに先ずは第一投 ヘアカディス#17をプレゼンテーションすると 見えていた魚は面倒くさそうに ゆっくり淵の中に消えて行った
”こりゃいかん!” そう思いフライをCDCソラックス#19に結び変え
カケアガ・・・いつの間にか居なくなっているので 岩盤べりに狙いを変えてキャスト
ほぼ狙いどうりの流れをトレースするフライに 見えていた1匹が近づきあと10cmほどの所で ”プイ”っとUターン
もう一匹も それに連動するかのようにチラッと見に来て何処かに隠れてしまった

もう残すは流れこみの1匹だった
さっきまでのフラットな水面と違い ここはザワザワ波だって居るので 少しは期待が持てるのでは?と思いキャスト
気がつかないのか 知ってて知らんフリか全く興味を示さない奴に向け 投げつけた数投目
底のほうから違う影が急浮上して来て フライを吸い込んだ
”奇跡的!” とロッドを煽ると 一瞬の感触はあった物のラインはフワリと宙を舞ってしまった



先ず先ずのアメゴちゃんが見え ドキドキのサイトフィッシング

少々早かったが 大岩に腰掛けおにぎりを2個頬張りながら流れを見ていたら さっきの奴らが戻ってきた
よしよし 狙い通りだと思い 今度はミッジパラシュート#20番を7Xのティペットの先に結び 食後の再チャレンジ
が 結果は言うまでも無いでしょう

午後は大らかに行こうと フライをヘアカディス#15に結び変えジリジリする様な陽射しの中を釣り上がって行く
熱くなってきたと同時に 羽虫の飛翔も増え渓の活性も上がってきたのだろうか
遠い目のプレゼンテーションでは何の反応も無かった流れの有る大場所の真ん中
距離にして2mほどの流芯に真横からフライを投じ流下にあわせてロッドを上から下へ
すると1っの影が浮上しフライを食い損なった
”あ〜やってもた〜”
でも まさか が有るかもと其処にフライを浮かべる 2度浮かべると
さっきの反応より1mほど下流で 多分同じターゲットが浮かんできて ”パクリ!”とフライに食いついた
お〜ラッキー! とロッドを立てると 元気 元気な抵抗で”ギュンギュン”とロッドを絞り込む
向こうの深い所には古いワイヤーが沈んでいるので 少々強引に手前下流にに引き寄せたらこっちのペースで 楽しいランディングタイム
足元に注意しながら流れに膝まで入り 背中のネットを引き剥がすと同時に水中に差し込む
ラインを2度ほど手繰り寄せたら ロッドを立てて渓魚を水面まで浮かせ滑らせランディング
アップで出ない渓魚がサイドで出るという たまに有るシュチュエーションで この流れらしいGoodなアメゴちゃんに出逢え 万々歳だ



う〜ん good Fish! 取りあえず投げてみる事が大切

いい娘と出逢えたのに気を良くし進んでいく
小ぶりなアメゴちゃんともう一度遊んだら 後は最終魚止めポイントまでは沈黙だった

最終の大淵で油断したぜ 足元の大石の影に居たターゲットが悠々と深みに消えていくのを指を咥えて見過ごした後
右岸側の岩縁、深さが急激に変っているポイントで
投じたヘアカディスから少し外れてライズした
ナメられてると思い 少し時間を置いてそのポイントを責めたら 水底から影が浮上し真立に渓魚が飛び出した
が フライはその波紋に巻き込まれる事無く まるでイルカがボールを鼻先でヘディングするが如く 少しふわっと浮いた
・・・
これはもう完全になめられている でも針がターゲットにはまだ触れて居ないのでもう一回位は遊んでくれるかも?
なんて淡い期待を抱きつつ 広いプールの他のポイントを攻め(何も起こらなかった)時間を費やしてから再チャレンジ

フライをCDCダンの#20にし 件のポイントの上流1mの所に若干カーブを掛けて投げる・投げる・投げる
すると今度は吸い込む様な波紋とともにフライが消えたので
”今度こそどうだ!”と合わせて見たら、 ”お〜手応えあるぞ〜”
追いあわせを入れると大きな影が岩縁から離れ淵の真ん中に向かい泳ぎだしラインが水を切る それに追随しロッドを操作し楽しい時間の始まりだと思ったが
抵抗したのは最初だけで 意外にあっさりこっちに寄って来たな と思ったら
あと3m程の所で こちらを向いていたアメゴちゃんが ゆっくり向きを変えると頭を3度程振ったのがはっきり見えた
と その瞬間にテンションが抜け 終了”ち〜ん”
デッカイ渓魚は百戦練磨 ”魅了する” ”おちょくる” ”鉤の外し方を知ってる” の3拍子揃ったツワモノだったに違いない



”なんてこったい” 最終プール

林道沿いには 藤が咲き始め 釣りのハイシーズンが来たんだなと思った
シーズンが進むに従い渓魚も大きく育つし 賢くも成るってもんだな



カマツカの花も咲きます

期待せずにやって来た連休明けの日曜日
期待以上に楽しい川遊びが出来 ホームリバーの底力を実感した今日でした。




本日の釣果 アメゴちゃん4匹
MAX 23cm



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