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2010年 4月23日(金) 小雨後晴れ  気温10〜14度 水温6度

今期初の木曽にやって来た
雨上がりの平日に大いなる野望を抱いてやって来た
が かなりの増水が・・・ま野望・妄想なんてのは現実を前にするまでの話なのは良くあるのである

それでも何とか行けるかな〜?っと 橋の上から流れを覗くと ”居るじゃん! 緩い巻き返しに25cmクラスの岩魚ちゃんがゆらゆらと〜”
一気にやる気モードが加速し 変身、 少し明るくなってから奴と対峙した方が良いと思い何百メートルか下って流れに降りた



朝の流れは人を拒むかのようだった

こんな朝 こんな流れでは渓魚の活性が高い筈が無いが 見えた岩魚ちゃんの挙動を信じヘ
アカディス#17を丁寧に粘っこく流れにいや巻き返しや溜りに浮かべていく
半時間 何も起こらなかったが 大場所の巻き返しで”此処には絶対に居る”そう信じて粘りに粘った
反転流が右岸を逆流し巨石の下に潜り込んで行くポイントに何度も何度もフライを浮かべた
”魚は居る、奴がヘアカディスに気が付けさえすれば必ず反応する”
念仏のように頭の中で唱えていると 信じる僕は救われた!

水面のフライが音も無く沈んだので、”もしや?” そう思ってロッドを立てると岩魚ちゃんと繋がってた
大急ぎでラインを手繰る 大きくは無いが 今年初の岩魚ちゃんは元気にロッドを絞ってくれ
頑張りが報われる様な感動 川の神様に”ありがとう”と言った



リリース後のおとぼけ岩魚ちゃん 巻き返しの巨石下から出ました

1匹釣れたのは 奇跡ではなかった、 地合も良くなって来ているようでそこから先は何匹かの反応があった
但し手元にキャッチできたのは2匹 自信を持って 橋から見えた岩魚ちゃん25cmを迎えるべくフライの化粧直し
下流からそおーっと流れを見たが光の加減で姿は見えない、記憶を元に大本命の筋にヘプレゼンテーション
緩い反転流に乗り左岸脇をゆっくり遡るアカディスを必ず1投目で来るだろうと注視するも・・・
おかしいな〜と粘ってみたものの 残念ながら気付かれたみたいだ

もうしばらく行って ちびっこ岩魚に遊んでもらったら 一旦上がり
今日は何処に行っても増水だろうから午後もこの流れで頑張ろうと決めながら
お湯を沸かしてカップめんとおにぎりでランチだ



まだ濡れそぼった山の花

朝の入渓ポイントから 数百メートル下ってから午後の釣りを開始
朝に比べると気温も若干上がり明るくなってきたので、少しはハッチも見える
やる気は十分だったがいかんせん反応がなかった、弛み巻き返しを重点的に攻めつつ主流の脇の食い波部分にももちろんフライを浮かべていく
いつもよりもシツコク浮かべていく と 突然 ”ど!ば〜ん”と尺はあろうかと思える銀色の魚がもんどりうって飛び出した!
瞬間 やった!奇跡の尺をゲット!と思ったが そうは問屋が卸さなかった・・・
”コッツ〜ン”とした感触が僕の右手に一瞬伝わっただけで 無常にもフライは後方の枝を釣っていた・・・

尺岩魚をゲットし損なった そう思っていたが、その後タナビラちゃん(あまご)が立て続けに2匹釣れたので
外した大物はタナビラの可能性が高い、そう言えばあの飛び出しは岩魚にはちょっと無理だよね〜そう思えてきた



色白のタナビラちゃん 岩魚ポイントだと思っていたが

意外と早く終了してしまったが、明日もあるさと温泉に向かった



2010年 4月24日(金) 晴れ  気温-1〜19度 水温3〜6度

昨日は増水で諦めたダム下の流れに向かったが 既に先客あり、それでは昨日取り逃がした尺タナを回収に行こうと 上流に向かった
2台の車がダムのインレットに停まっていたが、僕の目指すポイントには誰も居なかった
しかも 今日も橋の上から覗いてみたら岩魚ちゃんが見えた、昨日より小さくなっていたが 2匹に増えていた
のんびりはしていられない気がして そそさと用意を済ませ いざ勝負!

昨日と同じやり方でチャレンジしても 尺の回収は難しいだろうと 今日はドライフライ+ニンフの2段重ねシステムで行く
昨日よりは水は落ち着いたものの 気温がめっちゃ低い、水温を計ってみると3度しかない・・・ やっぱりニンフに望みを託すしかないかな・・・

丁寧且つしつこく行くが ウントモスントモ 言わない流れ、当然尺ポイントも音なしだ
そんでもって 昨日の1匹目をゲットした大場所で 更にしつこく行くと 昨日と全く同じポイントでようやく岩魚ちゃんに出逢えた
やっぱりニンフで釣れたので、狙い通りというか之しかないか〜と 自分ながらに戦略の正しさを感じた



ふ〜ようやく釣れました。 昨日より流れは落ち着いたものの・・・

1匹釣れたのと少し暖かくなってきたので、ニンフを外しティペットを長くしドライを#15にサイズダウン
10時半を回った頃に若干活性が上がったみたいで、日の当たるポイントの巻き返しなんぞで反応があって
橋下の見えた岩魚ちゃんが ”ポン” っと釣れた

空振りもあったが、何とかもう一匹の岩魚ちゃんと遊ぶことができたので
ダム下に2番手でも良いので入ろうと移動、すると朝とは違う車になっていて少なくとも3番手
まあ少し時間が早かったが お湯を沸かしてランチしながら時間を費やした
食事中に先行者の餌屋さん2人が帰っていったし、食べ終わってコーヒーなんぞ飲んでいたら又一人やってきた
”やば!” そう思ったがその人は話しかけてきてくれたので”僕はこれから釣りに行きます。” そう伝えると
「頑張ってね、僕は山菜でも摘んで行きますから。」 そう言って去って行った

さてどんな物かと流れに立ったら やっぱり水が多い、相当激しい
二股の左又には増水のために渡れないので真っ直ぐ釣っていくことにしたが
それも困難で3度ほど岸を巻いて竿を出せる所だけやってみると 当然そこには足跡が付いている・・・
”キビシイな〜” ”無理だよね〜” 独り言を言いながら進み巨大堰堤まで残り100mほど
何時もはフライ向きの広くて長くてそこそこ水深もある一級ポイント
ここの瀬脇で釣れなかったら もう無理だろうと思いながら フライを浮かべて行く
左岸中央部に”ぽちょん”とヘアカディスが落ちたら、石の裏からのそっと影が出てきてためらいも無くフライを吸い込んだ
口を閉じるのを確認し、一呼吸置いたら ”どうだ?掛かってくれ!” とロッドを横様に引いてみる
と同時に呑気だった岩魚が走ってロッドが大きな弧を描く
沈み石の中に潜り込もうとする奴に対し テンションを保ちつつダッシュで近づきこちらの有利になる方向へ誘う
潜る事を諦めた岩魚ちゃんは 今度は流芯向かおうとするが そうなればもうしめたもの
右往左往する岩魚ちゃんをロッドでいなし、2〜3度ラインを手繰ったら背中のネットを引っぺがし更にロッドを高くあげたら無事ランディング
坊主も覚悟した流れと状況だったが ラッキーだった、それ以外はない



白いツツジ それにも似たレモンイエローの岩魚ちゃん ラッキー!

残り100mと堰堤下の竿を出せる所はやってみたが、当然無反応。 奇跡は続かない
時間はまだあるが、堰堤を越えこの流れを遡る事は諦め次は里川へ

O川も増水してはいたが、全然行けそうだった
しかも入ったらすぐに反応があって 3連続空振り・・・
でフライを#17にサイズダウンしてみたら 打率は5割くらいに上がって ポコポコと渓魚が遊んでくれる
ここの流れは大半がタナビラちゃんで、サイズは可愛らしいのが多い
結構木が覆いかぶさって釣りにくい事が、結果として魚の残る流れになっているんだろう
ここも 楽しいいい流れだ



木曽のまん丸パーマーク



23日の釣果
岩魚ちゃん5匹 タナビラちゃん2匹

24日の釣果
岩魚ちゃん4匹 タナビラちゃん4匹




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