２０１０年 4月18日（日） 晴れ 気温度１９度 水温9度
年に何度か途中まではやって来ていたが 何時も釣り人らしき車が有ったので行けなかった流れに 約2年ぶりに入れた
以前から登山道は進入禁止で閉ざされてはいたのだが、僕のように悪い奴がゲートを超えてしまうからだろう
鉄製のゲートの端部は有刺鉄線で厳しくガードされていた
イケナイ事とは知りつつも 2年ぶりなんだからなんて勝手な理由で自分を納得させ ウエーダーを引っ掛け無い様注意しつつ ヤッパリ超えてしまう
暫く行くと 入ってはイケナイ筈の林道に ”卵放流” の看板を見つけビックリした！
しかも 注意書きもきっちり チビッ子はリリースしてねと書いてある！
自然保護とは・・・
何時もの入渓点まで 春の息吹を感じながら歩いて行き 流れに着いたらロッドを繋ぐ
フラットな瀬が緩やかに流れ 余り生命感は無かったが 少しすると羽虫が飛び始め それを追ってセキレイもやって来た
スローな流れは苦手な僕 ｎｉｓｈｉｄｅ1号ではあったが、殆どプレシャーの掛かっていない流れだろうからその内釣れるだろうと
大らかにヘアカディス＃１５をキャストして行く
時折じゃれつく魚が居たり ライｽﾞらしき波紋も沸いたりしたが 釣れない・・・どうも甘く見すぎていた様だと反省し
小さなユスリカを意識してソラックスダン＃１７にチェンジし なるべく遠い目からソフトにプレゼンテーション
すると 1匹 また 1匹と ゆっくりとしたライｽﾞフォームでフライを口にするアメゴちゃんと楽しい時間を過ごせる様になった
１５ｃｍ以上でも 必ずリリースします
ドンドン活性が上って来たみたいで 釣れ釣れモードに入った
プールのカケアガリでライズする奴！流芯に泳ぐ姿が丸見えの奴！ を狙って釣る
ソフトに流れるフライ それを見つけ浮上するアメゴ それを見ながらドキドキする僕
”食った！”と同時に軽く右手を煽るとラインがピーンと張る、 コンマ数秒の後 異変に気付いたターゲットは
ダッシュとローリングを繰り返し 何とか逃れようとティペットで水面を切り裂くが
僕はそれをいなして 遂には美しい魚体をランディングネットの中に横たえる
なんて楽しい これぞフライフィッシングの王道！ 恰好良スギだ！
美しき Ｍ川のアメゴちゃん モスグリーンの中に丸っこいパーマークと控えめな朱点
贅沢な話だが あんまりチビッ子と遊んでいたら 上まで行けないと思いフライを最初のヘアカディスに戻し
次々ドンドン と進んで行く
空振りバラシは当然増えたが流れも徐々に山岳っぽく成って来て 見切られる率も減ってきた
ざわつく流れではサイトとは行かないが どちらかと言えば僕の得意なシュチュエーションだ
そして 肩や流芯から現れるアメゴちゃんは大胆にフライを咥え Ｊ-ｓｔｒｅａｍ を気持ちよく撓らせ僕の期待に応えてくれる
瀬の別嬪さん
大場所の流れ出しでライズしたターゲットに見切られた
結構良形だったので もしかしたらと思って そこで おにぎりを食べてず〜と流れを見ていたが変化は無かった・・・
上流に１０ｍ程進むと 中層を泳ぐ渓魚を見つけたので ヘアカディスを投じてみたら 又見切られた
さっきまで晴れていた様に思うが 空には雲がかかり陽射しが遠のいてしまったせいでハッチが減ったのだろうか
とりあえずフライを繊細なパターンに変更して 大場所の流れ込みを攻めてみたら 一発で釣れた
やっぱフライって大事だな〜と 自分ながら感心しながらネットで掬ったアメゴちゃんを見て・・・
放流魚？いや卵放流魚ではなかろうか？
朱点が目立つその姿・・・今まで源流部では見た記憶がないアメゴちゃんの姿・・・
せっかく釣れた魚には悪いんだけれども 残念な気持ちは隠し様がない
しかも その先でも同じように朱点のキツイアメゴちゃんが何匹も釣れたので ほぼ間違いない
この辺りで卵放流したアメゴちゃんが育っている事が
種の保存から考えると あまり好ましく無いと思ってしまう
若干下がったモチベーションでは有ったが 原種っぽいまん丸パーマークを求め 僕は更に上流に向って行ったが
反応は徐々に薄くなり
キラキラしたチビッ子 と 朱点の強いお兄さんアメゴが数匹遊んでくれてからは パタッと反応が無くなった
ので スッキリしない感は有ったが 竿を仕舞った
ヤマナシの花が咲いていました
原種って何だろう
色々な物が交じって自然、長い年月の流れで外来の物が交じるのも自然だと僕は思うのだが
まん丸パーマークには特別な感慨がある
僕も発目卵放流をさせてもらっているが ずっと下流の方だ
ヒレピンの渓魚は沢山居て欲しいとも思う
虹鱒や茶鱒が居ても良いかとも思う
ブラックバスはあまり好きではない
どうしたら良いのか僕には分からないが 人間の考えの及ばない所で答えは出て来るような気がする
本日の釣果
ｎｉｓｈｉｄｅ1号 アメゴちゃん 沢山釣れました
