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9月12日(土) 曇り時々雨  気温16〜18 水温12度

今度こその思いで またも来ました、木曽はI川
今年はこの流れとバイオリズムがイマイチ合わず 今日も微妙な天気だ・・・
釣れない時間を1時間ほど過ごした後 大場所の右岸巻き返しに良さげなライズを発見!
木の葉や枝が浮かぶその前でほぼ定期的にディンプルライズを繰り返す奴のシルエットが薄っすらと見える
尺?にはちょっと届かないが良いサイズの岩魚のように思った

ラインを伸ばし 岸際を手前から奥に回り込む流れに乗っていくようにヘアカディス#17をキャスト
距離も結構あった上に未熟なキャスト力しかない僕nishide1号には一発で決める事は出来なかったが
10回近いトライの間もライズは繰り返され 遂にその時はやって来た
流れに乗るフライを見つめ そこだ!そう思った所へ ”ガボ!” よっしゃ来た〜!
ラインが張って追い合わせと思った瞬間 フライが力なく戻ってきた・・・ う〜合わせが早すぎたみたいだ〜

でも今度は中央の流れ込みでうろうろクルージングしているでかい影を発見
今度はタナビラちゃんだと思い ターゲットの動きを読んでプレゼンテーション数回・・・影が消えた・・・気づかれたみたいだ

それでもどっかには居るだろうと あっちやこっちにフライを投げまくった結果
左岸側の流れ込み付近で突然水面が弾け僕のフライが消えた
反射的に合わせると今度はバッチリ乗ったみたいでロッドが曲がる お〜よく引く〜
縦横無尽に走り回るその魚はタナビラちゃん、見えてた影の主よりは小さいが 元気印の23cm
ふ〜釣れて良かった



食いしん坊のタナビラちゃんはメタボ気味

よ〜しこれからはバリバリだぜ〜 そんな妄想に駆られたが
何時ものごとく 後が続かない

一旦下って 右股を攻めなおすが 元気なのは蛙さんと小振りな渓魚だけで
この日はドキドキする出逢いはなかった
で雨がザ〜っと降り出して ドキドキする雷が鳴り始めたので時間は早かったが竿を仕舞って退散だ



オヒキ蛙                タイガータナビラ           眠そうなイワナ



9月13日(日) 曇り後晴れ  気温14〜26 水温12度

明けて6時半 雨は上がっていたが水嵩の高いI川の上の方へ睡眠十分で早起きしてやって来た
やっぱり早すぎるみたいで 反応はするが大きな魚はまだ眠っているのか遊んでくれるのは皆チビッ子だ



9月なのに此のサイズ

パラパラしていた雨も上がって日差しも見え始めた頃 鳥が囀り 虫が飛び始めると
渓魚の活性も上がってきたようで 釣れる魚のサイズもお兄さんサイズになってきた

釣り始めて2時間 この流れで一番好きなシュチュエーション ジンクリアな瀬の中に定位する良形の岩魚を発見!
左岸を釣り上がっていた僕は身を屈めてゆっくり近づく
ティペットを確認しヘアカディス#17にドレッシングを施したら 逆ハンドでカーブを掛けながらソフトにプレゼント
が底近くに居る岩魚ちゃんは素知らぬ顔で定位したまま
沈めるか?フライをでかくするか? 少し下って左岸に渡りながら考えた結果 全く気づかれてない感じだったので
フライをソラックスダン#13にデッカクして 1投目
さっきまでの無反応が嘘のように 若干レーンを外れたフライに躊躇う事なく ”ざ〜ば〜”っと食った

デカフライで大成功! ロッドを立てると岩魚ちゃんもビックリした見たいで 全力で上流の深みを目指し猛ダッシュ
フックさえガッチリ掛かっていれば J-streamの実力をもってすれば 余裕のよっちゃんだ
勿論 軍配は僕のほうに上がった



居る所から食うところまで 一部始終が見えるのが 最高です!

その後1時間ほどは釣れ釣れで ブラインドあり サイトありの美味しい時間だったが 11時前からパタッと反応が無くなった
誰かに入られたのかな?っと思いながらも竿を振り上って行く事30分
岩場のプールからのカケアガリに 何匹かの魚影が見えた しかも時折”パシャッ”っと飛沫を上げる奴もいる
ちょっとドキドキしながら 一番手前の奴の目の前にヘアカディス#15をふわっと落とすと 一撃でヒット
場を荒らさないよう 高速で確保した渓魚はお腹パンパンのタナビラちゃんだった
写真を撮ってから流れに目を移すと 居る居るまだ居る
フライの水気をふき取り ドレッシングをした後数投 また釣れた
そしてもう一匹 合計3匹のタナビラちゃんに遊んでもらって大満足 ライズを取るってやっぱり楽しいよね



5分置きにライズを仕留めたんで ちょっと自慢です

で 流石にそれ以上釣れなかったので 岩場を回りこんで次のプール
岩と岩に挟まれた幅3mのプール
滝になった流れ込みから数メートル白泡が巻き その下十数メートルは水深3mから徐々に浅くなり次の段に落ちて行く流れ
そのポイントで起こっている光景に 僕は眼を疑った
夢か幻か 流れ出しで1匹 中間の岩縁で2匹 デッカイ陰が水面近くに定位して ”あ ライズした!”

ドキドキしながら フライトティペットを確認し 先ずは一番下の奴に狙いを定め第1投目は 力が入りすぎてショートだ
2投目今度はちょっと奥過ぎたがそのまま流して行くと 別の影が底から浮上 ”デカいぞ!食って!” と願ったが そのままUターン
まだ浮いてる魚に向かってキャスト ターゲットの上流数十センチにフライは上手く着水したが 賢い渓魚はチラッと見ただけで 深みに消えて行った

”駄目か!でもまだ上には居る” そう思いチャレンジ が・・・・
”駄目だ!また見切られた でもまだ上にも居る” そして今度はフライが着水した次の瞬間 ”ザバ!”
と来たが 合わせたつもりがフライは無常にも空振りで宙を舞った・・・

がそれで終わりではなかった まだ上に2匹見える
しかもそいつらは 明らかに表層に定位し なにやらパクパクやっている
今度こそ・今度こそ とやってみたが 奴らはフライをゆっくり観察したのち静かに消えて行った
う〜ん賢い
諦めきれずに見えなくなったポイントや 白泡の切れ目 対岸の岩縁に何度も何度も打ち返してみたが
1度だけ 見に来ただけでロッドが撓ることは無かった

諦めて いや諦めきれずに一旦車に戻ってランチを取った
少し時間を置いたら もう一度チャレンジするつもりだ
ゆっくり時間を掛けたほうが良いと思いながらお湯を沸かしながらビールを飲んではいるものの ”誰かが入ったらどうしようか”と落ち着かない
生茹でのカップめんをすすり終えたら 直ぐに流れに向かう
ポイントに近づく前に目を凝らして流れを見ると 幸い誰も来なかったみたいだし ライズが復活していた
昼前は6-6.5Xだったティペットを結びなおし 6-6.5-7Xにして フライもサイズダウンしたキラキラヘアカディス#19を結んで
先ずは魚影の見えない下流部でひょっとしたらと思いながら風の流れを確かめたが やっぱり何も起こらない
次は中流部に見える ターゲットめがけチャレンジしてみるが やっぱり賢く 3投で居なくなった
上流部の左岸には2匹の姿が見え こいつらは朝と同様に 表層でパクパクやっている
2匹の距離は数十センチ 1匹ずつ狙うのは難しいと思い 先頭にいる奴の上流から下手まで流す作戦で行く
フライのウイング部分にだけドライシェイクを擦りつけ ボディは水に馴染むような感じでやってみる
1投目:若干奥(中央)に着水したフライは 2匹のの脇を少し早い目に流れ去った
2投目:これまた若干奥 先程と同様に何も起こらない
3投目:良い所に着水しイメージ通りヘアカディスが流れる ”いいぞ!行け!”
1匹目の視界に入ったはずだが動きが無く ”駄目か・・でもその下もある” そう思いながら そのまま2匹目の方へ流れるフライに念を送っていたら
先頭が突然フライを追って反転し ”バシャ!”っと水面を割った
”食ったのか?” 一呼吸置き半信半疑でロッドを立てたら ”来た〜!!!”
次の瞬間から ロッドは”ギュンギュン”と絞り込まれ アドレナリン爆発のやり取りが始まった
スピードとパワーを兼ね備えた渓魚を 真新しいティペットとJ-streamで迎え撃つ
不安は無いが油断は禁物 3m程の近くまで寄せてはその倍ほど走られる事を3〜4回繰り返し
数分間の痺れる時間を戦って いよいよクライマックス
奴の動きを見定め この瞬間と言うタイミングで 岩縁に切れ込んだ(滑らか)浅瀬に誘導し一気にランディング
頭から半分ネットに入ったと同時に掬い上げた渓魚はデッカイタナビラちゃん
”やった〜やった〜やった〜 万歳!万歳!万歳!”
ピッカピカの美しい魚体に感動! そして 震える手で証拠写真をバシバシとって一安心
さあそれでは 検尺と参りましょう きっと ”うふふふ”
”あれ?” もう一回計ろう ”あれ・・・やっぱり 29.5cm” デッカイ体のくせに やたらと尾鰭が小さい・・・
残念ながら尺には届きませんでしたが めっちゃドキドキした! すごく嬉しい1匹
尺岩魚狙いで通っているこの流れで ビューティフルなタナビラちゃん 5mm足りない憎たらしい奴に出逢えた
この感動は 一生ものだ



12時40分の奇跡! 白い岩縁でライズしていた渓魚は ビューティフルなタナビラちゃんでした

落ち着いたら もう一度写真を取ってからリリース
タフな渓魚は何事も無かったように 悠然と流れに戻って行った

でさっきの流れに目をやると 驚いた事に ”まだ2匹目が居る!”
まさか釣れないよね〜っと やって見たがやっぱり釣れなかった、奇跡は2度続かない



奇跡のヘアカディス って程でもないか

満足なんて言葉はまだ早い なんせまだ1時になっていないのだ
次なる出会いを求めて 釣り上がっていく
渓の御機嫌は上場で 次々と岩魚ちゃんが遊んでくれる そう 後半は岩魚ちゃんばかりなのだ

14時半を回った所で大きなプールに突き当たった
魚影やライズは見えないがきっと何かが潜んでいそうな雰囲気の通らずのプール 2日間の〆にはもってこいのシュチュエーションと時間だ
手前を攻めたが反応が無かったので 左岸中央部の深みにヘアカディス#17を浮かべてみたら ”ドン!”と来た
いい引きではあったが こいつは岩魚と分かる潜り方
元気に抵抗する渓魚を引き寄せて来ると 予想通り岩魚ちゃんだ
白い流れに洗われた様に 透き通る色目の別嬪さんをネットに誘い いらっしゃ〜い
写真を撮って 別れのチューをしたら さようなら

あ〜今日も沢山遊んだな〜と思いながら 流れ込みに数投したら またまた釣れちゃいました
さっきと同じ様な 別嬪さんの岩魚が



岩魚の川なのよ 本来は

これで本当に納竿と竿をたたんだ
林道に下りながら ビューティフルポイントに近づくにつれ ドキドキしてきた
あの光景が心の中でフラッシュバックして来るのだ



2日間の釣果

岩魚ちゃん21匹 max26cm タナビラちゃん8匹 max29.5cm


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