streamside 0929

7月 19→20日(日→月) 曇り時々雨 のち晴れ 気温 23→28度 水温12→13度

昨夜は いささか飲みすぎた
何年かぶりで屋外・タープヲ張ってランタンを灯し 炭を熾しての焼肉
おっさん3人で ビールで乾杯し ワイワイと焼酎を飲んで 〆にバーボン(これが効いた)
楽しかった分 アルコール度もアップし いい気持ちで寝袋に入ったんだが 朝も確実に酔いは残っていた

昨夜も今朝も umedaさんが給仕をしてくれ とっても助かる、 しっかりと朝ごはんを食べたので酔いも少しは収まった
早起きはしていたのだが 何だかんだ 珈琲を飲んだりしていたら もう6時前だ
どうせならこのままカディスさんを待ちましょうとなって 半時間後 もう一人のおっさんを迎え入れ今回もおっさんカルテット結成である

で 川に行く用意をし林道を下って半時間ほど経った所で 2組に別れて流れを目指す
僕はumedaさんとペアを組んで 時折堕ちてくる雨を恨めしく思いながら下流へ
事前情報を元に 7km地点で流れに降り立つ予定だったが 見逃し更に3km下って何度かチャレンジした後 砕石工場から流れに立つ事が出来た



良く歩きました

途中の支流は”轟々”と増水していたのでどうなる事かと思ったが 本流はそうでもなかった
若干のタンニン色が流れを染めていたが 釣れない流れではない、 しかも 降り立った砂地に足跡が無いのも幸いだ

脇の流れを主体的に浮かべていく 僕nishide1号のヘアカディス#15にたまに反応する渓魚が居た
早い反応! 訝しげに反応? 咥えてもすぐ吐き出す!
雨が降って、増水しているにも関わらず、こんなに歩いてやって来てこんな仕打ち?と思いながら進んで行くと
半時間後にやっとこさ1匹の岩魚ちゃんが釣れ一安心
ランディングネットで本流脇にて確保し 写真撮影のため脇の浅い流れに浸すと
”な・何という冷たさだ!”
脇から流れ込んでくる雫は 手を切るような冷たさ! それにハッとして山を見上げるとず〜っと高くそびえ その所々には白い雪を蓄えていた

反応は少し良くなったのだろう、umedaさんにも反応はあったが空振したのでもう一度僕の番になった
そして HIT!魚体の割りにえらく引くな〜と思ったら 案の定 スレだった

それでもその後は好反応 ああヘアカディス様大好きって感じに反応はするんだが 打率は何時もの3割バッター
しかも 20〜25cmは釣れるのだが その上はバラスと言う ちょっとほろ苦い3割
もう一組の fujita夫・カディス組は 尺を釣り上げウハウハ言ってるんじゃ無いだろうか〜と 疑心暗鬼のジェラシーも頭を掠める



お腹のオレンジな岩魚ちゃん                              若さ溢れる鰭ピン岩魚ちゃん

流れが広いので 右岸左岸に分かれて釣ったり 一本の流れが 2本・3本に分かれている流れを別々に釣ったりしながら進んで行く
あ、僕の足元は昨日 ビリペタウエーディングシューズの右足のペタがビリっと剥がれて来たので
今日はナイキのWATERSHOESで釣っている
特に滑る事は無いんが 何しろソールが柔らかいので普段は使わない足裏の筋肉を緊張させながらの川歩きだったが
釣りに関しては全く問題は無かった



川遊びシューズです

分かれて釣って行くと 相棒がどんなだかあまり分からなかったり 写真撮影をするタイミングを外したりする
勿論 今日みたいに釣れる日は特にそうである
分かれていた流れが一本になり 右岸側からしか遡行出来なくなった流れで ようやく相棒の写真を撮ることが出来た
竹竿でホールを入れながらの丁寧なキャストで進んで行く umedaさんの釣り姿がこれだあ!



僕の次くらいにカッコいいumedaさん。 なんちゃって・・・

お昼ご飯を適当に方張りながら 釣り上がってきた僕達にボチボチ帰り支度をしなければいけない時間が近くなった14時過ぎ
千載一隅のチャンスが僕にやって来た、いや僕のヘアカディスに襲い掛かった。 しかも2度も・・・
緩い脇の流れのヒラキで1匹の岩魚ちゃんを釣って 今度は流れ込みを攻めたら ”デ・デカイのが出た!”が乗らずで残念
フライをドレッシングしながら一呼吸おいて さっきと同じポイントをトレースしたら ”出た!” がサイズが小さくなって24cm
残念だが ま この娘も別嬪さんなので 良しとしよう

”でも もしかして いや 無理だよね〜?”そんな思いを脳の中で交錯させながら フライとティペットをチェック&ドレッシング
そして ダメもとキャストをする事 2投目で まさかのデカ岩魚が水面から半身を晒し ”ザっば〜ん”
反射的に合わせた右手にはラインにテンションが掛かった感触があって ”よっしゃ尺!” っと思ったが
それは一瞬、コンマ何秒かのぬか喜び
僕はその場で ”ヘナヘナ〜”と崩れ落ちた

3時間の帰り道 釣っているときは感じなかった痛みが足の甲から感じ始めたが 帰るしかない
途中 休み休みながら何とか 別半の待つテン場に帰って来た
「あ〜シンド〜 もう足腰フラフラだ〜」と宣言してシューズを脱いだら やっぱ腫れていた
最近現場で動いていない事を こんな所で痛感しながら ”ま一晩経てば治るかな?いっぱい飲んで寝たら”
なんて もう気分は宴会モード
今日も炭火を起こして 焼き物でさんざん楽しんで(今日はバーボンは控えた賢い僕)幸せいっぱいで寝袋に潜り込んだ

あ!満天に光る星がとても綺麗だったな〜



折立の宿

明けて翌朝は カラスの鳴く声に起こされたのが4時過ぎ
昨日釣りに行っている間に ゴミ袋を荒らされていたのを思い出し テントから這い出した
気持ち良い朝を迎えたかったのだが、ちょっと違った

今日はもう遠くへは行かないだろうと思っていた僕の予想に反し 他の3人は行く気満天
昨日僕達の組は結構良かったのに反し 上流近所組は納得行かなかった様だったので 引くに引けない

今日僕が行動を共にする fujita夫は足腰が弱いと思っていたが やはり行く気満天で
僕の「もうこの辺で入りましょ〜」の誘いには乗らずに 7K地点まで一気に下った 約2時間で

流れに立つと 昨日よりも水嵩が高い でも濁りはないと言うことは、どこか此の下流で取水している所が有るんだろう
何はともあれ 来てしまったらもう止められない 青く澄んだ空と同じくらい爽やかな流れが僕達のやる気を加速させた



い〜流れです

水量が多いので やっぱり脇の流れを集中的に狙って行くが 右岸の僕には全く反応が無い
左岸のfujita夫は沈んだフライに1度反応が有ったと言ってウエットに変更し 流れの底を狙っていくが・・・
もしかして 今日は・・・

無反応のまま1時間が過ぎ 流れの脇に出来た離れ小島の様なプールにヘアカディス#15を放り込んで暫く放っておいたら
9時52分 突然水面が割れて フライに渓魚が襲い掛かった
遂に来た喜びの瞬間 飛び出した岩魚ちゃんを遅合わせでヒットしたので 安心して今日の1匹目の感触を楽しんだ
大きくは無かったが 元気なターゲットは僕の乾きかけた心を十分に楽しませてくれたのち 無事ネットイン
”ふ〜嬉〜い!”



待望の岩魚ちゃんは居た

少し離れた fujita夫に合図を送ってから 写真を撮って お決まりの”チュー”をしてリリース
よっしゃ此処からと 気合をヘアカディスに注入しつつドレッシングし 再びロッドを振り歩き始めた

次は10時10分 ヨサゲな流れの下から順々にフライをプレゼンし 最終の流れ込みに着水したフライがフワフワと50cmほど下った所で
底の方から影が浮かんできて フライに・・と直前でUターン、 ドキッとしたがそのままフライを浮かべておいたら
Uターンはフェイントで もう一回来た 今度は”ガバ!”っと
J stream 833 がバットからしなり岩魚ちゃんの力強さが僕の右腕にビンビン来る
”もしかして尺?” アドレナリンが出っ放しの時間を数十秒すごしネットを背中から外すまでは ”あるかも知れない?” と思っていたが
ネットを水中に滑らせ 岩魚ちゃんをランディングした瞬間 ちょっと足らない事を悟った が、いい魚には間違いない
一部始終を見ていたfujita夫も駆け寄ってきて来てくれ お褒めの言葉をいただきながら 測定すると
やっぱ2cm足りなかったが 引き締まった体躯が男前の28cmの岩魚君に感謝感激である 万歳




goodな手応え こ奴はきっと大きく成るぞ

スタート時点では BOUZUも覚悟しかけた 今日であったが 釣れ始めるとバタバタと釣れた
いつの間にか ドライにシステムを戻した fujita夫のロッドも曲がっている

余裕が出ると この最高の天気が更に気持ちよく感じ キャストもランディングも滑らかに決まる



気持ちE〜

たとえば 下の写真の様に 大場所で下から順に
釣れた! 見切られた! 空振した! 釣れた!
バレタ! 見切られた! 釣れた!
なんて 何て贅沢な 釣れ釣れの流れだ!



贅沢〜ho!

釣れだすと、現金な物で 次は尺かと贅沢な欲望が湧いて来たが そうは問屋が卸さなかった
25cmくらいがバンバン釣れていたのが徐々にサイズダウンし 反応も疎らになって残り30分
遂には反応も極薄になって 11時20分の岩魚ちゃんを最後に 12時前に竿を仕舞った

今日の流れを2人で振り返ったが 不思議な半日だった
無反応1時間、 釣れ釣れ1時間、 フェイドアウト半時間 と言う時間がもたらしたとしか思えない見事なまでの区域割り
それで 丁度良かったのだろう
三重県から遠く離れた富山までやって来た お馬鹿なおっさん2人には十二分に楽しい半日
この流れに感謝である

帰り道を1時間ほど歩いていたら 山側の崖から巣立ちの練習をしているのだろう雛が転がってきた
どうしたものかと思って 畳んだロッドを差し出してみたら ”ヒョコ”っと乗ってくれたので、 そいつを山手の草むらに返してやったら
どこかで親鳥の鳴く声がした
無事に帰ってくれる事を願いながら 僕も帰ることにした



無事を願います

テン場に戻り 野営の撤収をほぼ済ませた頃 下流組みの umeda・カディス組が帰って来た
流れに付いて暫く行ったら 餌釣りさんが居たが 腹をくくってその後を釣ったのだけど 25〜26cmも結構釣れたので
”ま・良しとするか” と言う事でした

やっぱ 良い流れには沢山の渓魚と 釣り人が居るのね〜





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