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6月 6日(土) 曇り時々晴れ  気温 17〜23度 水温10度

何年ぶりだろうか、 トラちゃん(TROUT WINDOW)と釣るのは?
「この連休に岐阜方面に行って見たいな〜」 とメールを打ったら 二つ返事で OK!を貰い
朝6時過ぎに 白鳥ICを降り”白尾ふれあいパーク”で合流した

「おはよ〜今日はよろしく。」と言いながら もう完全に明るい時間帯に焦りつつ 釣り道具を彼の車に詰め込んで いざ出発
「何処へ?」と問うたら 「打波へ!」と答える ”ベンベン”  お〜聞いたことのある有名河川ジャン!
白鳥近辺でコンビニに寄って お昼のお握りを買って 恐竜の居る道の駅でトイレして
先ずは券を買おうと 鳩ヶ湯に向うと 気の良さそうなオジサンがいい調子で
「日券 1,500円、年券 3,500円だよ、魚はいっぱい居るよ〜」 と言って デカイ岩魚の剥製の方をチラッと見た
僕は一寸悩んだが プレゼンテーションの上手さに騙され まんまと年券を購入したのだった

トラちゃんお薦めの流れに向う途中 沢山の車 みんな釣り人のようで 流れに竿を出している人も見えた
此処が一番のお薦め!っと言う所を確認に行くが 其処も既に3台の車が停まっていたので ちょっと下って空いていた所から入渓

よ〜し 釣るぞ〜 と流れに立って 10分もしない内に 岩魚ちゃんが瀬から飛び出し ”こんにちは。”
ゆっくり来たにも関わらず ラッキーなこの流れはまだ荒らされていない様だった
型は大きくは無いが 食べごろサイズの岩魚ちゃんが やる気の飛び出しで 僕達のフライを咥えてくれる
なんて フレンドリーな川なんだろう



打波岩魚                  谷うつぎの花          TROUT WINDOW

いい調子でやって来て 最初の堰堤下
ヨサゲな所にフライを打ち込んでいくと 1匹反応したがフライは空を舞った
引き返そうとしたら ”右岸奥の少し浅い所に何時も良形が居るから 投げてみなっせ” とトラちゃんが言うのでやって見たら
”でた〜!”
ロッドが撓った が 次の間に ターゲットは岩の隙間に潜り込み ジ・エンド
少し強く引っ張ってみたら ティペットが切れてしまった、 残念
切れた7Xを見ると妙に痛んだ感じだ、この流れに配置されている大石はちょっと粒の粗い砂岩のようで 手触りがザラザラだ
これではティペットがもたないなと思い 痛んだ 7Xを切り離し 残った6Xの先にもう一丁6Xを継ぎ足してからフライを結び直した

堰堤を越え 次の流れはちょい渋め
ヘアカディスで苦戦する僕とは違い 通いなれたトラちゃんはコンスタントに釣っていく
瀬でも 巻き返しでも プールでも 着実だ

どんなフライか見せてもらったら 小さめのパラシュートだった、 僕は同じでは面白くないので ちょっとひねってソラックスダン#19に変更
すると 反応は良くなって むふふと笑いながら歩をすすめて行く

10時34分 割と小さめのスポットで良形をヒットしたが 無念にもまた外れた、食いが浅いようだ
そして 10分後
落差の大きい場所、大石の積み重なる流れの中 岩魚ちゃんが潜んでいそうな隙間が有った
上流から細く流れ込み メインは左に流れ 右には緩い流れ
その3つの筋が各々1mくらいしかない 三菱のマークみたいなポイント

先ずはと 緩い右にフライを投げ込むと ”ガバ!” っといきなり大きな影が襲い掛かった
”来た〜!”っとロッドを跳ね上げるが 残念ながら乗らず・・・
「で・デカかったのに〜〜〜」 と後方のトラちゃんに伝えたが 彼はニコニコしているだけだった
もう無理だろうな〜と思いながら 三菱の真ん中にフライをプレゼンし左の流れをトレースすること数投
”グワッ”と影が浮かび上がったが 今度は水面を割らずに ご帰還 さっきと同じ奴に違いない

興奮して振り返ると トラちゃんは相変わらずの笑顔
お陰で落ち着いた
「2度ある事は3度有る」か「3度目の正直」か いずれにしてももう一度出ると信じ フライをキラキラ光るヘアカディス#19に変えて再チャレンジ
中央から 左右両下流に何度もフライを流したが 反応は無い
後は流れ込み、三菱マークの頂点を狙うのだが 大石が被さっていてなかなか上手くフライを送り込めない
何とか良い所にプレゼンできても流れが速くすぐにドラッグが掛かってしまう
でも居ると信じた僕は 何度も何度も繰り返しトライし 何度目かのスロードリフトが上手くいった時
奇跡は起こった
着水後 2秒くらい流れたフライに向って やや上流側から急浮上する黒い影が ”ザバ”っと波を立ててフライに襲い掛かる
一呼吸置き 願いを込めてロッドを立てると ”ギュイ〜ん” とロッドが撓る
凄い引きで岩陰に潜ろうとする奴を 6Xのティペットを信じて無理やり力で止める
やり取りを楽しむ余裕も場所もアリャしない、 岩魚の抵抗をティペットが堪えてくれるのを信じるのみ
岩にへばりつき ロッドを両手で支えるしか出来ない僕が 「トラちゃん頼む!」 と声にすると彼はネットを持って僕の前へ
岩魚の力が少し弱まった感じがしたので ラインを少し引っ張って奴を真ん中から右下に引き寄せる
トラちゃんと呼吸を合わせ ロッドを更に高く上げ”グイ”っと引き寄せると同時に ネットを差し込んでもらい ミッション完了
暫し放心状態の僕の方を見るトラちゃんは やっぱりニコニコしていた



打波の三菱ポイント 苦労し多分だけ 喜びも 大だ

狭いスポットで 苦労しながら証拠写真を先ず数枚
それから 「有るんじゃない? 有るでしょう! 尺?」 と言いながら検尺
「よっしゃ〜 ジャスト尺!」 と2人で喜びあった
そして ”いい娘だね〜綺麗に写真を撮ってあげるからね〜” と言いながら今度は自分でカメラを構え撮ろうとしたら
僕の手のひら”バシ”っとを弾いて 打波の尺岩魚は流れに帰って行った

次の堰堤下では 左岸側の溜まり(5m四方深さ数十cm)にアベレージ25cm位の岩魚ちゃんが 1・2・3・4・5・・・・二桁は見えた
そーっと行って ふわっとプレゼン ”スーッ”と見に来る岩魚ちゃん達だったが 敵の方が一枚も二枚も上手なようで 散々おちょくられた
流れの無い所の魚は手強いので 流れの有る右岸の白泡の際を攻めるトラちゃんに ”ザバ” ”ザバ” っと反応はあるが こっちも乗らない
が 3度目の正直 彼の scott がひん曲がりいい感じでヒット
余裕でランディングかと思いきや、 直前エスケープの岩魚ちゃんに 珍しく彼も苦笑
いい引きだったのに 残念だ



ヒットシーン が 苦笑シーンに

鳩ヶ湯に戻って おろし蕎麦を頼み 茹で上がるまでの間に 僕は手持ちのビールで”プシュ!” は〜美味いぞよ〜
いっぱい釣れたし 奇跡の尺も手にしたので もう気分は余裕である

とは言っても 次なる流れに向うと 又もやムクムクと釣欲が湧き上がってくるから不思議である
堰堤上のプールで見える魚に挑んでみたが、やっぱり僕の手には負えない
それではと上流を向き 釣り上がって行くと小さな流れから良形の山女?が飛び出した
意外な渓魚に驚きつつも 嬉しい午後の1匹目が釣れたので 次の堰堤までの半時間はドキドキだったが
遊んでくれたのは、小さな岩魚ちゃん2匹だった



山女ちゃん 25cm 岩魚とは違う引きが楽しかった

14時 一旦上がって 林道脇の木陰で昼寝、勿論車でだけど
僕は普段の釣りでは昼寝はしないけれど(川が気になって眠れない)今日は流石に寝た
朝早く高速を飛ばしてやってきた疲れもあるので寝た、そうすると夕方に元気が蘇ってきて ”行くぞ〜!”っとなった

車で行ける最終まで行ったら、まだ1台停まっていたが僕達が用意していたら帰って来たので これからは貸切の流れだと思い、流れに向うと
3人連れのフライマンが下って来て堰堤プールで遭遇したので、二言・三言言葉を交わし僕達は上へ

最初は案の定 僕は空振りを続けたので、釣れているトラちゃんのフライを盗み見て フライチェンジ
もう大き目のカディスで良い時間のようだ

気温が下がり始め 太陽が山の陰に隠れるとなお一層反応は上がり
二人で 25cmクラスの岩魚をバシバシと釣った

何てことのないチャラ瀬から ”ドン!”と出た岩魚は良いサイズの28cm
色んな人が散々釣ったであろう流れから出て来た岩魚ちゃんは きっと何処かの石裏に隠れていたのだろう
ダークな色合いの岩魚ではあったが
元気が無い訳ではなく 元気よく 瀬を縦横無人に走り回る ハッスル岩魚だった



夕方は チャラ瀬も Good

最終は堰堤下で18時20分
期待大でデッカイヘアカディスを打ち込んで行くが 反応無く諦めかけた時に
堰堤中央のコンクリートの出っ張りから やっと出た、しつこく流したのでやっと出た

この娘との出逢いを今日の〆として 川から上がり 白鳥まで戻って”美人の湯”でリフレッシュ
あそういえば jasseとAMAちゃんから「石撤白で飲んでま〜すbyフィッシングホリデイ。」メールが来ていたが
そっちには向かわず 次なる作戦をトラちゃんが考えてくれていたので
その辺の中華やで ガッツリ晩飯を食べた。



本日の釣果

nishide 1号 尺岩魚ゲット!
トラちゃんと2人で いっぱい釣りました。

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