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5月 22日(金) 曇り  気温17〜21度 水温10度

三連休だ〜 気合だ〜 で頑張って金曜の朝に 二日酔いの眠い目を擦りながら木曽に向う
平日なんで 高速は早朝割引を2回に分けて使ったが 土日1,000円に比べてしまい ちょっと損した気分
其れも是も 美形岩魚ちゃんに逢うためだ〜 とか何とか言いながら目的の場所に10時に着いた

昨年か終盤から 何度か朝一でやって来ても 必ず誰かが居た流れに今日は誰も居ないようだ

いい場所にいい時間にやっては来たが いかんせん天気はどんより暗く風も冷たい
それでもプラス思考で妄想しながら変身(新品のパズウエーダーついに登場) 背中には念の為、合羽を忍ばせた

昨年の今ぐらいにデッカイタナビラが2匹泳いでいたプールを先ずは確認
”お〜今年も居るぞ!” 去年より小さい25cm程であるがやる気有りそうに中層を泳いでいるが 案の条釣れない
粘らない 粘れないのが僕なので 早々に諦め釣り上がる

薄い反応の中 1時間以上竿を振り続け やっと待望の渓魚に出逢えた
深くない2級ポイントの瀬に ポンと浮かべたヘアカディスが流れに乗って水面を1m弱滑ると
水中から”あ〜流れ去る!”って感じで渓魚が追って ”パク!”
意外とイージーに釣れた1匹は 可愛い岩魚ちゃん
”平日!良い流れ!一番乗り! で バコバコ〜”って予定が トンデモナク甘かったがこの1匹に救われた気がした



お助け岩魚ちゃん in 木曽の春

で その後はどうかって言うと やっぱり釣れない
魚は居るがやる気が無い・・・特にめっちゃ浅いところで昼寝でもしているんじゃ無いかと言うぐらい流れの無い浅瀬から
僕の気配を感じただけで走り去る ターゲットが結構居た
瀬の中に居る若干やる気の有りそうなターゲットは知恵が付いているみたいで フライを見には来るけど・・・
来たタイミングが悪かったのか それとも相当教育されている居るのか・・・

通らずの手前で 一呼吸置くため 背中からお握りとお茶を出して暫しクールダウン

気分を変えて再度釣り上がるが お握りパワーでは渓魚をキャッチすることが出来なかった
通らずからの川通しでの帰り 駄目もとでニンフに ”う” 今日もニンフ入りのボックスを車に入れたままだ・・・
しょうがなく ヘアカディスのウイングをムシリ取り ティペットにはラバーショット、リーダーにはマーカーをセットしボッチャン下って行く

と 奇跡が起こった
上りの再逃げていった岩魚ちゃんが もう一度その場所に戻っていたのだ
まさか居るとは思わなかったので 気が付いた時にはターゲットまで竿2本くらいだったので 心臓が止まりそうだったし岩魚にも気付かれたと思った
が 奴は動かない・・・気付いて居るのにワザと知らん顔なんだろうか???
取りあえず インチキニンフを”ポッちゃん”投入、 着水音と共に奴は逃げると踏んで居たが ??? 逃げない
それどころか インチキニンフにゆっくり近づきゆっくりUターン
と同時にマーカーが微かに揺れたので ”うそ?”っとロッドを煽ると ”ず〜ん”と重く次の瞬間抵抗する岩魚の息吹を感じた
マズマズのサイズだと見て分かっていたが それ以上に強い抵抗で逃げようとする
ラインを手繰って 水面に顔を出させた岩魚ちゃんの口にはフライが無く 胸鰭の付け根にフライはあった
”あ〜スレだ〜”
でもまあ インチキニンフで出逢えた岩魚ちゃんは ぬめっと黄色っぽい 昔風の良い岩魚だった
嬉し恥ずかしい 岩魚だった



見えてた黄色い岩魚ちゃんが 遊んでくれた

でもって出合迄下ったが 奇跡は2度無く
次は右股を釣り上がってみるが こちらはもう少しフレンドリーで 小さな岩魚ちゃんが”ポツポツ”遊んでくれたが ドキドキする出逢いは無かった

一旦 民家のあるところまで下って 見たが 賢いタナビラちゃんに軽くあしらわれて15時半
まだ時間は早いが 今日は初めて御岳C&Rに行ってみようと思っていたので 此処の流れは終了
国道を下り 晩御飯などの買い物を済ませ 目的の広場に向った
誰も居ない駐車スペースに車を停め 先ずは明るいうちに軽く下見をと思い 竿を出す

増水気味の流れにハッチは無かったが 瀬の中の食い波で可愛いタナビラちゃんに出逢え テンションUP!
だが 後が続かないまま17時を回った




初めての 御岳C&Rには、可愛いアマゴちゃん

一旦車に戻って 晩御飯や寝床の準備をほぼ済ませたら 少し薄暗くなった流れに向った
小さなライズが少々有ったが イブニング用に結んだデッカイヘアカディスは口に入らなかったので とっとと諦め一人晩餐へ
寂しくて眠れないんじゃないかと思っていたが 適度な疲労と少々の焼酎ですぐ夢の中に堕ちて行った


本日の釣果

nishide 1号 岩魚ちゃん7匹、タナビラちゃん1匹



5月 23日(土) 晴れ  気温17〜28度 水温10度

C&Rの広場で 早起きしたら 道の駅まで移動し 顔を洗って シャッキリ!
今日は昨日より上流をやってみようと目的の駐車ポイントに向うと 6時半 誰も釣り人らしい影は無かった
珈琲を淹れながら変身していると 1台 また1台 釣り人らしいステッカーを貼った 4WDが上って行く
急いで珈琲を飲み干し 忘れ物が無いかをチェックしたら まだ時間は早いが少し下流に下って入渓する

朝日は徐々に流れに光を落としはじめたが、 まだ寒くハッチも無い
2バラシの後 初の岩魚ちゃんと出逢えたのが1時間半後の8時半、安堵をもたらす1匹との出逢いだった

”よ〜し、これからが本番だ!” そう思いたかったが実際はそんなに準備期間と本番とがハッキリ入れ替わることは勿論無かった
主に反応するのは 流れの極緩い小さな流れ込みとか其処に出来る反転流からで 流れの強いところや瀬の鏡からは全く反応が無い
しかも稀に反応しても イマイチ乗りが悪く 苦笑 苦笑の時間が続いた



瀬脇の岩盤縁から ダークトーンの岩魚ちゃん登場

快晴を見越し ソックスウエーダーでザバザバ行くやる気の僕の気持ちは やる気満々だったのに、今日の岩魚ちゃんは引っ込み思案なシャイな感じで
中々波長が合わなかったが 遂に待望の瀬に揺れる岩魚ちゃんを見つけた
左岸側から緩いカーブを掛け 彼女の定位する食い波のやや上流にヘアカディス#15をソフトにプレゼンテーションするが
チラリとフライの方に動いただけで ドラグの掛かったフライを追うことはなく 元のポジションに戻って素知らぬ感じ
まだ行けると何投かを繰り返す
まずいキャストも有ったが 良いプレゼンテーションも有ったのに 動かない
思い切って 彼女の目前50cmにフライを叩きつけて見たら 意外にもこれが良かったみたいで
何の躊躇も無く 自然に浮き上がってきて ゆっくりとヘアカディスを口にした

一呼吸おいて ロッドを”グイ”っと起すと 良い重みが右手に伝わってくる、そう最高の重みが
驚いた様に岩魚ちゃんはスピードを上げて上流側に向おうとする
瀬に付いていた岩魚ちゃんの引きは強く 僕のアドレナリンの分泌を即してくれ ”う〜ん 楽しい!”
数十秒の至福の時間を楽しんだら いよいよ ランディング、片膝付いて彼女を無事迎え入れ ”う〜ん 幸せ!”



結構早い瀬の中から出逢えた 美形岩魚ちゃん 見える釣り最高!

”やっぱこの流れは良いわ〜” しみじみ思いながら次なる可愛娘ちゃんを探して釣り上がる
が 見つけた物は渓魚ではなく 真新しい足跡だった
暫くやってみるものの 反応は・・・ 一旦 車に戻ってカレーヌードル&ビール タイム
爽やかな日差しの中 ”プシュ ゴキュゴキュ〜!” 美味いね〜

食後も勿論この流れで遊んでみる

まだちょっと季節が早いのだろうか? ボチボチ遊んでくれる娘達も スレンダーな若魚しか居ない
それとも 色気の増したお姉さん達は 悪い男に騙されて 連れて行かれたのだろうか?



奇跡の出逢いは無かったが 気持ちの良い川歩きを 16時までしたら フォレスパ木曽でリフレッシュ
今夜の食料を買ったら 道の駅三岳に陣取って 一人だらだらと過ごし いつの間にか夢の中だった

本日の釣果

nishide 1号 岩魚ちゃん7匹



5月 24日(日) 曇り  気温14〜20度 水温12度

寝ている間に 雨の音が聞こえたが 聞こえない振りをして眠り続けた
5時に目を覚ました時に雨は降っていたが 意外に弱い雨だったので 天気予報通り午前は曇りで午後は雨だな〜と心に言い聞かせ
トイレに歩いて行くと 一人の若者が雨宿りをしていた、バイクの一人旅だった

朝の挨拶をし 少し話をしたら 三重県からあても無くやって来た学生だったので コーヒーを沸かし 暫く話をした
途中 雨は激しくなったが 地元の人たちが出店の準備にやってきた頃には 少し弱くなったので 僕は変身し彼とわかれ流れに向った

S沢に7時 意外にも誰も居なかったので 入ってみることにした
堰堤ごとに 1回ずつ反応はあるが、空振り・バラシ を交互に繰り返し いけてない僕nishide1号

8時前 期待はしていなかった チャラ瀬の流れ込み付近で予想外のヒット!
17cmほどのタナビラちゃんが ヘアカディス#17をガブッと食った
とりあえずは一安心 ここからスイッチが入るのだと 自分自身に言い聞かせたが ターゲットには言い聞かせられずに移動する



辛うじてタナビラちゃん

もう一本 初めての流れを探ってみたが ここも”バラシ1”で また移動

今日はだめ駄目モードかと 諦め 西野C&Rに向った
どんよりと雲が空を覆っていたが 雨が降ってきたら上がって蕎麦食って帰ろうと思い 合羽を持たずに入渓
左岸側に一人のフライマンが居たが C&Rなら問題ないだろうと 右岸に入った

ちびっ子反応がチラホラあって その中の1匹を何とかゲット
ま こんなもんだろうな〜と思い釣り上がって行くが 雨の影響でか強い流れに 釣りあがれない・渡れない所に行き着いたので
一旦上がって時計を見たら まだ10時半だったので 今度は下に入ってみた



西野C&Rには、ちびっ子タナビラちゃん

ちょっとやってみたら 又もちびっ子が遊んでくれたが 気が付くと少し上に釣り人が居た
結構激しい流れだったが 渡れたので左岸側に渡りロッドを振っていくと 少し先でギラット光ったような気がした

慎重に近づき ヘアカディスにドレッシングを施して流れに乗せてみるが 反応は無い
おかしいな? そう思いながらしつこく瀬の中で流れがぶつかり食い波の起こるポイントにヘアカディスを送り込んでいると
上流側の底の方で”ギラッ”っとしたかと思ったら 数秒後其処より50cm程下流のフライにデカイ奴が襲い掛かった
焦ったので若干早あわせだったのかもしれない ”ゴゴン!”とロッドが引き込まれ「よっしゃ〜!」と声を上げた次の瞬間
ロッドは反対に跳ね返りラインが僕の方に向かって力なく宙を舞った・・・
切られた!そう思ったが 実際はフライが残っていたので外れたんだった

雨が強く落ちてきたが此処では終われない もしかしてと思い次のポイント・次の次のポイントを探って行く
と 奇跡2度目が起こりかけたが そいつはフライを鼻先で押して帰って行った

もう暫くやってみたが、更に雨が強くなってきたので岸に上がりWR-n1に戻った
本来なら此処で終わって 一竹で蕎麦をたぐって帰る計画だったが このままでは終われない
雨と 雲の流れをみながら 予備の金ちゃんヌードルを啜った

冷えた体はスープで温まった し 雨も少々小降りになった
跳ね上げたラゲッジドアの下でフライをCDCダン#14に結び替え 濡れたシャツの上から合羽を羽織ってもう一度下流へ
さっきまでの雨が更に水量を増やした感はあるが それがさっきの失敗を洗い流してくれると信じ入渓
もう一度左岸に渡ったら 先ずは最下流のプールをやって見て 無反応
そこから強い流れを釣り上がって行くと 12時15分 岸際の鏡になった所で ”ザバ”っと良い出方
渓魚の口に収まり易いCDCダンの効果もあってか バッチリフッキングした
”引く引く〜!” この引きは元気印のタナビラちゃん ラインを手繰って水面に浮いたターゲットは20cm強
モタツイテはだめだと思い一気に引き抜き 雨に湿ったランディングネットでキャッチ
居残りして良かった〜



お腹パンパン やる気満々の タナビラちゃん

先ずは合格点だろう そして CDCダンに感謝して 今度は茶系のソラックスダン#15に結び変えた
幾つかの瀬を釣りあがり 件のポイントに到着
雨も小降りになり生暖かい風に乗って 時折メイフライが飛んでいく
気持ちを落ち着かせながら フライの水気をふき取りドライシェイクスプレーを”シュッ”と吹き付け
デカ渓魚ちゃんの機嫌が直っているのを願いつつ フライを流れに乗せて行くが 1度針に掛かった奴はやっぱり出ない
次のポイントは 針には掛かっていない奴が相手なので 出るに違いないと信じやってみるが 甘くない

で 其処を超え 流れの真ん中で流れにブレーキを掛けている大石の斜め上流に何気無くフライを落としたら
”ザバ〜ん!” デッカイ魚体がフライめがけてジャンプ
咄嗟にロッドを煽ると ラッキーにもフッキングしたみたいで、着水した渓魚が走る方向に僕のフライラインも追尾していく
ロッドで矯めるが堪えきれない分は 僕が足で歩み寄る
上下左右に走る渓魚に翻弄され1分近くは 冷や冷やドキドキの刻を過ごしたが 意外と早くターゲットが疲れた
2〜3ど空気を吸わせたら 観念した見たいだったので グイグイと寄せてネットイン
goodサイズのタナビラちゃん 28cmがネットに納まった

何枚も写真を撮っていたら タナビラちゃんの様子がおかしい、 下顎に何度も釣られた傷のあるタナビラちゃんは
口を半開きにし 輝きを失って行くようだったので 慌てて介抱
1分以上 口からエラに水が通るように 両手で魚体を支えて居ると 徐々に口元を閉め自分で姿勢を保てるように
そして遂には流れの中に泳ぎ出して行ったので 僕も遅ればせながら ガッツポーズ
此処で初めての良形タナビラちゃんに感謝である



  C&Rの良形タナビラちゃん 28cm      流れはこんな感じです    〆は岩魚ちゃん大きくは無いが綺麗な魚体でした

恵みの雨だったな、そう思いながらもう少しいくと
今度は小さい目の渓魚がジャンピング ほいっと 合せた クイクイと寄せてきたら
元気な出方、元気な抵抗はタナビラちゃんかと思ったが、意外にも今度は岩魚ちゃんだった

午前は駄目ダメnishide1号だったが 午後の僕は一味違っていた
満足感を感じたら 帰りたくなったので
13時半 竿を仕舞って帰路についた

本日の釣果

nishide 1号 岩魚ちゃん1匹、タナビラちゃん5匹

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