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4月26日(日) 曇り時々晴れ  気温10〜14度 水温9度 強風あり

先週までは渇水の春だった 好天ばかりが続きもう藤が咲き始めいい季節ではあったが 水が涸れかけていた
そこに この土曜日待望の雨が降ってそれは良かったが 気温もぐっと下がったのでそれはマイナス要因だ

もともとの計画は 土日で木曽へ行くつもりをしていたが 天候の変化を考慮し日曜だけのM川釣行に変更し グロちゃんと息を合わせてダムの上T
せっかくなんで朝一番で誰も入っていない流れに入ろうと めっちゃ早起きして7時半に目的の入渓ポイント
途中 昨日の雨と今朝の強風で 林道には台風の後の様に木の枝葉が散乱し”行けるのかな〜”って不安と
「先週の木曽も気合で早出したにも関わらず、既に先客がいて ショックだったんだよね・・・」なんて後ろ向きな会話もしながらやって来たが
今日は大丈夫 誰も居ない

”むふふ”と おっさん二人が眼をあわせ ドキドキしながら変身し流れに立ち向かった

思った以上に流れは増水 平水プラス25cm位だろうか、そして気温は10度。 もちろんハッチなんて奴は見当たらない
無反応 しかも 強風に煽られるラインに悩まされながら1時間で 何となく反応が各1回 今日はキビシイね
”この状況はニンフだよね〜”と 言いながらシステムを変更するグロちゃんと ”ニンフ持ってないもんね〜”とドライで押し通す僕nishide1号

何て言いながら ベストに付けたプロトレックの気温を見たら14度まで上がっていた
時折 日の光も雲の隙間から僕たちと流れを照らしてくれるようになった8時半
強い流れが大石のスリットを通過したすぐ脇に出来た反転流に 丁寧に何度もヘアカディス#15を浮かべていたら 突然 ”ガバ!”
あまりにも唐突 あまりにも激しい流れの反転流での合わせは神頼み 全然自信はなかったが ラッキーにもバッチリフッキング
撓るロッドを楽しみつつも 余裕をこいていたら外れるかも知れないと 一気にランディングし無事キャッチ

銀色の魚体に蒼みの差した源流のアメゴ
う〜ん 何度釣っても嬉しい そして この状況の中 飛び出してきてくれた事に感謝である



蒼いアメゴちゃん 本当に厳しい中での出逢い

それから暫くは チョボっと反応は有ったが 上手く乗らない二人
10時過ぎには巨岩に阻まれ これ以上川通しでは進めなくなったので 一旦上がり林道を暫く歩き 再入渓

ちょっと早いが 気分転換も兼ねて早昼に
今日は行けるところまで一本の流れをやってみようと 久しぶりにベストの背中にお握りを背負って来たのを川原で広げ 一休み
天気予報では最高気温17度まで上がる予想だったのに 此処にはそんな気配は全くない
なぜなら 少し歩いて温まった体を冷たい風が速攻クールダウン と言うか 寒い そうだよね10度まで気温は下がってしまってるもの

お握りを食べたら ジッとしていられず(何度も言うが寒い)流れに向かう
”先ずはドライの僕1号が先行させてもらいま〜す”と宣言し ヘアカディスをキャストしていく
右岸側はそれなりにプレゼンできたが 強風に煽られ対岸の左岸側には上手くプレゼン出来なかったので、上流に回り込み左岸の流れに第1投
セカンドラインの流れに乗って ゆっくり流れ込みにから流れ下り 何度かフリップしながら下流に向かって漂うヘアカディス
その最終盤 もうこれ以上流せれなくなってフライがスイングした瞬間 ”パシャ!” 激しく飛沫が上がった
咄嗟にロッドを立てたが 頭の中では”ダウンでこの出方・・・乗った記憶が殆どない・・・” と言うマイナスイメージが膨らんだが
珍しいことも有るもんだ、ロッドが”ギュ〜ン”と撓って フッキング成功
そしてその後は めっちゃ良い引き! 元気な魚*強い流れで ロッドは逆U字 管釣の虹鱒で言うなら尺クラスのパワーだ
”ギュンギュン底へ!” ”ギュンギュン下流へ!” 必死の抵抗を試みるターゲットに対し 僕はドキドキ
何しろフッキングに自信が無い、だから出来る限り早めに勝負しなければとラインを少々強引に手繰るが それでもすぐには寄ってこない
ドキドキの絶頂を超え アメゴちゃんが疲れて来た頃を見計らい もう一寄せし背中のランディングネットを引っぺがす
股下まで流れに入った僕は ロッドを立てながら水面にネットを差し込んで行くが 奴も最後の抵抗
2度目も嫌われ 3度目で遂にネットイン
案の定フライは彼女の唇を薄く貫いていただけで ネットに入りテンションが緩むとすぐに外れた ”ふ〜危ない、危ない”



   ナイスファイター!        ダウンで釣れるのは奇跡です

下流の岩の上から見ていたグロちゃんは興奮気味に
”ゆっくり流れるフライにスーッと浮いてきて フライがちょっとスイングした瞬間 アメゴちゃんが思わず飛び出したみたいだ〜!”
そう教えてくれた

”やっぱりドライでしょ!”と自慢げに僕が言うと 彼は ”まぐれ、まぐれ〜”とニンフで進んで行った
そして すぐに1匹のアメゴちゃんをヒットし僕の方を見て ”にっこり笑顔” を見せた
がそれがイケナカッタのだろう 後はネットで掬うだけだったのに 逃げられた・・・

それから1時間 ドライもニンフも多少の反応はある 1度は食わせた事もある が 2人ともバラシ・・・

12時ちょい前から 僕nishide1号は好調の波に乗った
反転流のど真ん中に見つけたライズに しつこくヘアカディスを投げ続け(強風で思い通りには投げられない)20cmゲット
ヒラキで軽〜く もう一匹
気が付くと 気温は微かだが上がり12度 これがドライを美味しく魅せるスパイスなのだ

よさげなポイントでトラぶったグロちゃんに代わった僕が 数投め・距離4mの所で又もや”バシ!”っとゲットすると
流石にグロちゃんもドライに変更なのだ



春の新緑(オオバクロモジ?)         ヘアカディスでガッポリ         オオクママダラカゲロウ

13時58分 遂に来た やっと来た グロちゃんに来た
フラットなプールのヒラキで 僕の見ていない隙に 1匹ゲット もちろんドライフライで
満面の笑顔で喜ぶ釣友を見るのは 僕も嬉しい

で 今度は僕だ
同じプールのヒラキで ライズを発見し1・2・3投で反応したが 空振り・・・
でちょっと浮気して ちょっと奥の 右岸側の流れにヘアカディスを流してみたら 一発! しかもジャンピングで出た!
水面に踊り出た魚体は good size! 間髪入れずに合わせたロッドは”グイ〜ン”と撓って ジャンピングフッキング成功
僕の脳味噌からはアドレナリンがドバドバでて 目尻からはニヤニヤ光線が溢れ出す
何かすごくハイテンションになって 多分奇声を発したに違い無いが 何を言ったかは覚えていない

長く長く感じた至福の時間は きっと1分に満たなかっただろうが マジで興奮した
ネットを流れに浸し 片膝を付き 敬愛をもって別嬪さんを迎え入れ 何度も何度もシャッターを切って
今日の素晴しい思い出を記憶に刻んだ



     待望の1匹     フラットなプールに何匹ものアメゴちゃんが泳いでいた     嬉しい23cmの別嬪さん

少し行った これまた良さげな流れにて
グロちゃんが ”バシ!”   僕が”バラシ・・・”   グロちゃんが”バシ!”   僕が”スカ・・・”
ちょっと前から 急に活性が上がったのか はたまた 好ポイントが続いたのか なんにしろ好反応で
”やっぱ ドライだよね〜” とおっさん2人が言う



グロちゃんの良形アメゴはでっぷりした21cm  超反応ポイントはここ

でっぷりアメゴちゃんのお腹は 妙にゴツゴツしていたので
僕は ”きっと増水の時に砂利を食べてウエートを増やしたんだよ。何かの本に書いてあった通りだよ。” と言うと
グロちゃんは ”ストマックやってみよう、石が出るかな?” といってポンプとシャーレをベストから取り出し 胃の中拝見
が 思うように行かず シャーレに出てきたのは ごくごく小さなニンフやイマージャーでした。

絶好調かと思ったが その後がイケナイ
僕が空振り・バラシを連発している間に 最終ポイントまで来た
ここに幻の尺アメゴが居るかも知れないと ラストチャレンジを行ったが・・・奇跡は起こらずであった



幻の尺アメゴには いつか出逢えるのだろうか?

増水 寒風 低温 と春の釣には厳しい一日だったが お握り食いながら頑張った甲斐はあった
時間は まだ15時前だったが、十分楽しませてもらったので これにて終了
今日も このM川に感謝である



本日の釣果

Dr.グロちゃん アメゴちゃん 3匹
nishide 1号 アメゴちゃん 6匹

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