streamside 0914

4月19日(日) 快晴  気温14〜25度 水温5度

好天続きの週末の朝 やる気満々で4時前に家を出て高速に乗り 一路木曽を目指す
高速1000円とは言え まだ時間が早いので ストレス無く中津川まで一気に走り ゲートをくぐるとやっぱり1000円!
知ってはいても 初めてのこの表示は嬉し〜い

コンビニで年券を購入し 「地図ください。」 と言ったら 「無い」 と言われて 少々がっかり
若干水の多い流れを眼下にしながら目的の駐車ポイントにドキドキしながら向かったら 7時 既に・・・黒いキューブが・・・
めっちゃ早くやって来たのに〜ショ〜ック!

そのまま Uターンしダムの上に向かうと そこは誰も居なかったのでまあ良しとして
まだ早いだろうな〜と思いながらも 辺りは既に明るい、 じっとしていられず 変身して入渓

案の定 反応は無い
大場所の下層に2匹の魚影を発見しソラックスダン#17を投入するが全く上を向いていない
沈めないと無理だと思い ニンフを結ぼうとしたが ニンフの入っているボックスをベストに入れ忘れ断念・・・諦めて釣り上がる
と 瀬脇の緩いところで ”ピシ” っと小さく反応した
咄嗟に右手が反応しロッドを軽く煽ると ”よっしゃ!” ヒット&ライン回収&ゴボウ抜き! で後方の水溜りに無事キャッチ
嬉しい木曽第1渓魚は ちびっ子タナビラちゃんだった

低水温 若干の増水 ハッチなし この状況で現れた サービス精神のあるタナビラちゃんに感謝である



木曽のちびっ子 もちろん チューしてからリリースです

今日のこの流れは めっちゃ春 先週のM川と同じくらいの季節の進行で
ソメイヨシノはもう終盤 山桜は満開 チョウジ桜もいい感じ
ただ猫柳にちょっと似た ヤシャブシやイヌシデの黄色い花房が 岸から枝を出した所に満開で
その下を通るたび ラインを引っ掛けるたびに 花粉が舞い鼻がムズムズする



チョウジ桜

季節は良いが反応がないので フライを#15のキラキラヘアカディスにしアピール力をアップし進んで行くと
白泡の巻き返しに浮かべたフライにアタックする渓魚が居たが 流れるフライを追いきれず・・・
”あちゃ〜岩魚だったのに〜”
もう出ないか?そう思いながらフライを何度か浮かべると ”来た!” がやっぱり食いきれずに帰って行った
食い気はめっちゃ有りそうだったので 諦めずしつこくやってみたら ”また出た!” で 今度は乗った
”うふふ” と笑みを浮かべながらラインを手繰ると 水溜りまで今回も空中遊泳でご案内
木曽第一岩魚ちゃんとの出逢いを果たした



前も この反転流で釣れたんだよね〜

フライ交換が効いたのか 気温が上がりハッチが始まったので 渓魚のやる気がUPしたのか 楽しい釣りの幕開けだ
岩陰では岩魚 ヒラキではタナビラ 大きくはないがここは居るだろうと思われるポイントから 5割以上の確立で渓魚が飛び出してくれる

大場所もゆっくり丹念に攻めて行く、ヒラキ〜流芯〜岩盤縁 下の方から徐々に上のほうへ
居ないのかな〜と思いつつ 右岸側の反転流が大岩の下に吸い込まれて行く流れにフライを乗せてゆっくりドリフト
もうこれ以上流すとフライが岩影に入って見えなくなる辺りに ”じ〜っ”ととどめて置くと
”シュポ” 静かにフライが吸い込まれた様に見えたので す〜っとロッドを立てて見たら ”ククッ!”っとレスポンスが帰ってきた
やっぱり居たね〜って感じで またまた釣れました

で左側からその大石に上って流れ込み辺りを一通りやってみたが 流れの強い所にはやはり居ないみたいだ

”よっこらしょ” と大石の頂上を超え上流護岸に渡ろうとしながら ふと岩と護岸の隙間を覗いてみたら
”・・・・・” 息を呑んだ
でかい岩魚の尻尾! お腹から尾鰭までしか見えないが 確実に尺上 推定45cmはあろうかと思われる巨大魚の下半身?
跨ごうとした足を戻し ”どうする!どうする?” 自問自答しながら
キャストできるスペースはない どうする? 手・手釣りしかないよね??? フライをチェック・結節をチェックして再度覗き込むとまだ居る

頭が見えないのが幸いしていると思われるが ここからフライを落としても奴は気が付くのだろうか?もし万一気が付いて
フライに ”ドバ〜!”っと出て乗ったらどうしよう! 手で合わせて奴が走ったらドラッグのあまり効かないラインはもつのだろうか
僕の右手は切れるのではないだろうか?
もし もし もし 全てが上手くいって奴が大人しくなったら どうやって取り込もうか??? これが一番の難点だ
この狭い穴を 6Xのティペットで引っ張り上げてもつのだろうか?
かといって 何処かから回り込んで・・・ラインはどうする?持って行くのか?何かに結んで行くのか? だめだ 他に出来る方法は考え付かない
やっぱり引っこ抜くしかない

意を決して スルスルとフライを穴に送り込んで行こうとするが 風が邪魔をして思ったようには行かない
そして 気が付くと いつの間にか巨大尾鰭は見えなくなっていた・・・
”だよね〜” と思いながらも まだこの辺りには居るはずだからと スルスルフライを送り 水面に浮かせてみたが何も起こらない
アクションを付けて フライを揺らしてみたりもしたが沈黙である

緊張が解けると 笑ってしまう
普通に考えれば釣れるとは思えないが めっちゃ楽しい妄想タイムであった
でもこんな妄想がひょっとしたら現実になる時もある筈だと また妄想する
フライフィッシングは妄想の遊びである だから ヤメラレナイ



左奥 大石の影で遊んでくれた岩魚ちゃん   そして此処が巨大尾鰭の穴

どんな所に巨鱒が潜んで居るかも知れないと思うと 釣り上がるスピードが一段と落ちる
丁寧に進んで行くと 適度に岩魚ちゃんが遊んでくれる

やっぱり流れの中ではなく 岩陰が彼らのポジションの様である
流れ込み脇の岩陰から フライを追って影が飛び出したが残念 乗らなかった
が まだ居そうな気がしたので 数投してみたら  お・釣れた!
さっきの影とはなんか違う気がして ひょっとしたらもう一匹居るんじゃないかなとの予想は妄想でなく現実となって
再び僕のロッドは弧を描いた〜 ”嬉し〜い!”



直径2mほどの石の影から 飛び出した 2匹の岩魚ちゃん

調子に乗って進んで行くと C難度のポイントで狙い通りに岩魚ちゃんを反応させ上手くフッキング
追い合わせも入れちょっと浮いた影は 今日一 ”25cm位だウッシッシ”と思っていたら 突然テンションが抜けブレイク
ラインを回収してみたら フライが無くなっていた! チェック不足で良い魚を逃がしてしまい 反省・反省である

上がりやすい橋の所までやってきたら お昼に丁度良い時間
車を回し お湯を沸かしながら ”プシュ!” 冷えたビールが最高だ!
腰のプロトレックは25℃を表示しているし なんてったって快晴の川遊びで沢山の岩魚ちゃんに遊んでもらってるんだもの

長袖シャツを脱ぎTシャツ1枚になって 食後は朝の続きを進んで行く おっと 日焼け止め塗らなくっちゃ
まだまだ暑く Tシャツはベストチョイスだったが 反応はイマイチ薄くなってしまった

見えてる魚は居て ”いただき〜”とヘアカディスを投入するも 見切られたりで 賢い?
ハッチが変わったのか 人的プレッシャーが有るのか ちょっと朝とは違った

早い目に切り替え 今度は朝の流れより下流に下って見た
するとどうだろう 今度は良い感じ やっぱり人的プレッシャーが大だったのだろうか?
ヘアカディスは良い仕事をします



美肌岩魚 ビーチの”かおる姫”より可愛い

午前中は殆どの岩魚ちゃんが岩陰から飛び出したが 午後は緩いヒラキに定位しているのが見える
食欲が一層上がったみたいではあったが 必ずしも上を向いている様ではなく
ヘアカディスがいい流れを一発でトレースしても出ることは少なく 何度か頭上を流すと気が付いて 浮き上がってくる事が多かった

無垢な岩魚ちゃんが ゆっくり浮上しゆっくりフライを咥えるのを確認し 一呼吸おいてロッドを立てる
ドライでサイトフィッシング
何て楽しい日なんだろう

今日のラストは ここ大岩と三角石のポイント
岩と石に挟まれた緩い流れに先ずは注目したが此処には居なくて 三角石の向こうの緩いヒラキに渓魚の影を発見
岩魚ちゃんは おおらかで 数mまで近づいても逃げる様子はなく 底の方で揺れている
ヘアカディスをターゲットの上流1mにフワリと落としゆっくりドリフト
案の定一発では来なかったが 3投目でフライに気が付いた岩魚ちゃんは スルスルッと浮上し 疑いもなくフライを口にした

肩の力を抜いたフッキングで 結ばれると
暫くは ”いやいや” とソッポを向こうとする彼女だが 僕のソフトなリードで徐々に距離が近づき 遂には手をつないだ
あ〜幸せ



純真無垢な可愛娘ちゃん に 感謝

15時過ぎ 朝 8時から都合7時間 もう幸せ満タン 竿を仕舞って 帰りましょ
こんなに岩魚釣りらしい岩魚つりが出来たのは初めてだ
岩魚もアマゴも言うほど釣り方が違うわけでなく 人が言うように岩魚はボーっとしていて釣り易くおおらかな気持ちになれるとは 今まで感じられ無かったが
今日の岩魚ちゃんは無垢であどけなく とっても愛おしい娘たちでした


変身を解いて WR−n1のアクセルを開け ツツジが綺麗に咲く林道を下っていく
と ルアーを積んだ車が 1台 又 1台と上って行く
ひょっとして 朝一で入れなかった流れは今ルアー釣り場に変わっているのでは???



本日の釣果

nishide 1号 岩魚ちゃん 16匹 タナビラちゃん 4匹

inserted by FC2 system